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| 第36話 |
| 罰当たり |
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| 罰当たりな男がいた。男は「デルポイ[★36−1]の神託など嘘八百に過ぎん事を証明してやろう」と言い、他人と賭けをした。 |
| そして一羽の雀をマントの下に隠し持って、神託のある神殿まで出向いた。 |
| いざ真正面に立ち、神に向かって、 |
| 「我が手の中にあるものの命はあるのか?それともないのか?」 |
| と問い掛けた。 |
| もし神が「死んでいる」と答えたら、雀を殺さず生きたまま出して見せ、反対に「生きている」と答えたなら、握り殺して死んだ雀を出して見せる魂胆であった。 |
| どちらにしろ神をペテンに引っ掛けて、神託を外れにしてやろうという訳である。 |
| だが神は男の腹積もりなど見抜いていて、こう言った。 |
| 「置くが良い。そのものの命があるか否かは、そなたの胸一つであろうが。」 |
| 神意というものは試したり、曲げたりは出来ないという事を、この話は説いている。 |
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| [★36−1]デルポイ・・・・・「デルフォイ」「デルファイ」とも表記される。 |
| 芸術・芸能・光明の神であり、羊飼いの守護神でもあるアポロン神の神託所があった事で有名な町で、古代ギリシャ世界における最大の権威を持つ聖地であった。 |
| ギリシャのみならず、世界中から神託を伺う人々が参詣し、繁栄していた。 |
| この寓話に登場している神は、恐らくアポロンではないかと思える。 |
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| 第37話 |
| 盲目の人 |
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| 盲目の人がいて、どんな生物であれ、両手の上に載せれば、触れただけでどんな生物かを言い当てる事が出来た。 |
| ある時、山猫の子を手渡されると、盲人は撫でてみて、首を捻りながらこう言った。 |
| 「狼の子か、狐の子か、はたまたそれに類した別の動物の子か、儂(わし)には分からん。 |
| だが一つだけはっきりと言える事は、こやつが羊の群れと一緒になるのは、大層具合が悪いという事だな。」 |
| このように悪人の性質というものは、体つきからも分かってしまう事がよくある。 |
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| 第38話 |
| 農夫と狼 |
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| 農夫が牛の軛(くびき)を外して、水呑み場へ牛を連れて行った。 |
| そこへ腹を空かせた狼がやって来た。 |
| 狼は犂(すき)を見付けると、最初は牛の首輪を舐め回していたが、気付かぬ間に少しずつ自分の首が嵌まり込み、引き抜く事も出来ないまま、畑で犂を曳き回していた。 |
| 農夫がその場へ戻って来て、狼を見付けて言った。 |
| 「このゴロツキめ!強盗なんかの悪さなんぞ止めて、真面目に畑仕事でも始めやがれ!」 |
| このように人間の場合でも、悪人はその性質ゆえに、どんな役に立つような事をしていても信用してもらえないのだ。 |
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| 第39話 |
| 燕と鳥たち |
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| 寄生木(やどりぎ)が育ち始めるのを見て取るや、燕はそれが自分たち鳥類に危険を及ぼす事を予見して、鳥たちを残らず集めて相談した。 |
| そこで燕は、 |
| 「寄生木を宿す木を伐(き)り倒すか、それが無理なら人間たちの所へ助けを求めに行き、(寄生木の果実から作られる)鳥黐(とりもち)を使って、自分たちを捕えたりしないよう、予め頼み込んでおくべきだ。」 |
| と提案した。 |
| だが鳥たちは燕を馬鹿にして笑い飛ばし、誰も真剣に耳を傾けなかった。 |
| そこで燕は見切りを付けて、一人だけで人間の下を訪れて嘆願した。 |
| 人間は燕の賢いのを知って迎え入れ、自分と一つ屋根の下で暮らす事を許した。 |
| その後は他の鳥たちは、人間に捕えられて食べられて行くが、燕だけは保護され、人間の家の中でも安心して巣作りする事が可能となった。 |
| 先見性を持っていれば、危険を前以て回避出来るという事を、この話は説いている。 |
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| 第40話 |
| 天文学者 |
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| 天文学者が夜毎外に出て、星の観察を習慣としていた。 |
| ある日の夜、郊外まで出掛けたが、心はすっかり夜空にあり、地上の方にはまるで心が御留守になっていた。その為にうっかり井戸に嵌って落ちてしまった。 |
| 井戸の底から助けを求めて叫んでいる内に、運良く人が通り掛かり、井戸まで近寄って来た。 |
| 天文学者はこうなった事情を話すと、男は呆れながら言った。 |
| 「ねえ、天文学者の先生。空にある物は見ようとなさるのに、地上にある物は見ようとはなさらないんですかい?」 |
| 御大層な空理空論ばかり吐いている割に、人として当たり前な事が出来ていない連中にこそ、この話は当て嵌まる。 |
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>>悪人はその性質ゆえに、どんな役に立つような事をしていても信用してもらえないのだ。
民主党が何を言ったって国民から信用されないのと同じですね。
2015/10/10(土) 午後 3:07
ナイス☆ありがとうございます!
はい、そうですね。ミンスだけでなく、狂惨、捨民も、似非維新も、テロリンQと不愉快な仲間たちも、皆国家を破壊する事が目的の連中だとバレてしまいましたね。
未だに幻想を捨て切れない、目が覚めない愚か者も多々いるようですが・・・・
2015/10/10(土) 午後 5:02
「御大層な空理空論ばかり吐いている割に、人として当たり前な事が出来ていない連中にこそ、この話は当て嵌まる。」とは、ジャーナリストやブロガーでもよくいますね。
2015/11/1(日) 午前 2:39 [ 彩帆好男 ]
ですね。馬鹿左翼なんかがその代表的存在ですが、そうでない一般人にもいますよね。
けど悲しいかな、保守を自任する手合いにも結構いると聞きます。
2015/11/2(月) 午後 0:11