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| 第66話 |
| 少年と肉屋 |
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| 二人の少年が同じ店で肉を買おうとした。 |
| 肉屋の店主が向こうを向いている隙を狙って、片方が足肉をくすねて、もう片方の懐に放り込んだ。 |
| 店主が向き直ったら、商品の肉がなくなっている事に気付いて探しながら、「お前たち、盗んだな!」と詰った。 |
| くすねた少年は持っていない事を誓い、懐に隠し持っている少年は盗んでいない事を誓った。 |
| 店主は二人の企みに気付いて言った。 |
| 「例え偽りの誓いで儂(わし)から逃れられたとしても、神々からは逃れられんぞ。」 |
| 偽りの誓いはいくら取り繕うが、不敬である事には変わりはない、という事をこの話は説いている。 |
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| 第67話 |
| 旅人と斧 |
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| 男が二人、共に旅をしていて、道中で片方の男が斧を見付けた。 |
| そこでもう片方の男が、「俺たちは見付けた。」と言った所、見付けた方の男は、 |
| 「俺たちは見付けた、じゃないだろう。そこは君が見付けた、と言うべきじゃないか。」 |
| 暫くして、斧を失くした人たちが二人を追って来た。 |
| 斧を持っている方の男は追い掛けられ、連れの男に向かって、「俺たちはもう駄目だ。」と言った。 |
| だがそう言われた男はそれを否定した。 |
| 「俺たちは、じゃなくて君がもう駄目なんだよ。 |
| 斧を見付けた時だって、君は俺と見付けた事を分かち合わなかったくせに・・・。」 |
| 幸運の喜びを分かち合えず、蚊帳の外に置かれた者は、災難に遭った時も確かな友にはならない、という事をこの話は説いている。 |
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| 第68話 |
| 敵同士 |
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| 敵(かたき)同士の間柄の二人が、同じ船に乗り合わせた。 |
| 御互いに顔を合わせるのも嫌なので、一人は舳(へさき)へ、もう一人は艫(とも)へ行き、互いに坐っていた。 |
| やがて激しい嵐に見舞われ、船が転覆しそうになった。 |
| そこで艫の方にいた男は船頭に、船はどの辺りから真っ先に沈みそうかを尋ねた。 |
| 船頭が舳からだと答えると、艫にいた男は言った。 |
| 「そうか。憎い敵が先に溺れ死ぬ様を見届けられるのなら、俺は死んだって構わん。」 |
| このように隣人を憎悪する余り、隣人が不幸に突き落とされる様が見られる事の対価として、自身も酷い目に遭っても構わないと思える者が時としているのである。 |
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| 第69話 |
| 隣同士の蛙 |
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| 隣同士の蛙が二匹いた。 |
| 一匹は道からも遠く、深い沼に住んでいた。もう一匹は道に出来た小さな水溜りに住んでいた。 |
| 沼に住んでいる蛙が、道の水溜りに住んでいる蛙に、お前もこちらへ移って来て、もっと楽しく安全な暮らしをしたらどうかと勧めた。 |
| だが誘われた蛙は、「住み慣れた所から離れるのは気が退ける。」と言って拒んだ。 |
| やがて水溜りの蛙は、道を通り過ぎる車に轢かれて死んでしまった。 |
| このように人の場合でも、下らぬ仕事に憂き身を窶(やつ)す者は、もっと立派な仕事に転職する前に身を滅ぼしてしまうものである。 |
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| 第70話 |
| 樫と葦 |
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| 樫と葦が互いに丈夫さを競った。 |
| 大風が吹いた時の事、葦は体を曲げて突風に身を任せた。 |
| それで根こそぎ倒される事を避けられた。 |
| だが樫は突風に抵抗した為に、根っ子から倒されてしまった。 |
| 強大な相手とは争ったり、抵抗したりすべきではない、という事をこの話は説いている。 |
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それぞれの寓話には意味深いものがあります。
政治家先生にぜひ読んでもらいたいものばかりですね!
ナイス!
2016/11/16(水) 午後 8:42
ナイス☆ありがとうございます。
単純そうですが、あらゆる事に通じる深いものがあると思います。
出来ましたらたけしさんが個人的に、何か思う所のある寓話がどれか御聞きしたいです。
2016/11/16(水) 午後 9:14