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只今丁度、桜真っ盛りの季節ですので、文法や用法の間違いを覚悟の上で、桜に関する短歌を七首ばかり詠んでみました。
コメントを下さるのでしたら、「その文法間違ってる」「用法や意味が違う」などの御批判や御指摘でも結構です。
それではどうぞ、雰囲気を出す為に、すぐ下に貼りました動画の曲をBGMに流しながら、拙作の数々を御覧下さい。
一首目
つめたさの いまだのこりし やよひづき
さくらにほへば こころうきたつ
≪冷たさの 未だ残りし 彌生月 櫻匂へば 心浮き立つ≫
[寒さがまだ多少残っている三、四月の頃ではあるが、それでも桜が美しく映えていれば、(寒さも忘れて)心が浮き立つ。]
※ 四句目の「匂ふ(匂う)」は、ここでは「香り(良い匂い)がする」という意味ではなく、「鮮やかに色付く」「色が美しく輝く」「照り映える」「内面の美しさなどが溢れ出て、生き生きと輝く」「美しく色を染める」等々の意味です。
二首目
しきしまの やまとこころを かたどるは
さくらをおいて ほかにあらむや
≪敷島の 大和心を 象るは 櫻を措いて 他にあらむ耶≫
[(無数にある花の中でも)大和心を象徴している花は、桜を措いて他にあるだろうか?(いや、ないであろう。)]
※ 頭句の「しきしまの(敷島の)」はすぐ後の「やまと(大和)」に掛かる枕詞ですので特に意味はありません。
※ 結句は反語です。反語とは断定を強調する為に、真に言いたい事とは反対の事を、敢えて疑問の形にして述べる表現手法の事です。
例えば「そんなことがあり得ようか?(ある筈がない。)」と言った具合に。
三首目
さくらばな あはくにほひて かざらぬも
ゆゑになかなか うるわしくみゆ
≪櫻花 淡く匂ひて 飾らぬも 故に却々 美しく見ゆ≫
[桜の花というのは、淡い感じの美しさに溢れていて、決して華美に着飾ったりはしないが、それが為に却って美しく見える。]
※ 二句目の「匂ふ」は一首目で用いたのと同じ系統の意味になります。
※ 四句目の「なかなか」は古語では、「却って」「寧ろ」という意味も持ちます。
四首目
たまゆらに さきてちりゆく つねなさに
をかしとあはれ かんぜさせらる
≪玉響に 咲きて散り行く 常無さに をかしとあはれ 感ぜさせらる≫
[僅かな間に咲いては散って行く、桜の儚さ、無常さに、「をかし」と「あはれ」の二つの情趣を感じさせられる。]
※ 頭句の「玉響(たまゆら)」とは「少しの間」「ほんの暫く」「暫し」「微か」という意味です。
※ 四句目の「をかし」「あはれ」ですが、ここでのニュアンスとしては、前者が「興趣を掻き立てられ、心が浮き立つ心情」、後者が「しみじみとした、物寂しげな情趣」とでも思って下さい。
「相反する二種類の情感を同時に感じさせられる」という意味です。
五首目
ひともなき のやまのさくら なにおもふ
いとさきたるを たれもこずとは
≪人も無き 野山の櫻 何思ふ いと咲きたるを 誰も来ずとは≫
[人気(ひとけ)のない野原や山の中に咲いている桜の木々は何を思うのか。
桜の花が大層咲き誇っているというのに、誰も観に来ないとは・・・(何と勿体ない)。]
六首目
さくひびの みじかきさだめ しれどなほ
わかれをおしむ おもひつきまじ
≪咲く日々の 短き宿命 知れど猶 訣を惜しむ 想ひ尽きまじ≫
[桜が短い間しか咲き続けられない宿命にある事を知っていても、それでも尚、桜が散り行く別れを惜しむ想いは、(その時期が来るごとに繰り返し)尽きる事はないだろう。]
七首目
はなふぶき かぜにまいとぶ あでやかさ
たくみのまひに たとへられむや
≪花吹雪 風に舞い飛ぶ 艶やかさ 匠の舞ひに 譬へられむ乎≫
[風に吹かれて舞い飛んでいる花吹雪(桜吹雪)の艶やかさは、名人の舞に喩えられるだろうか?]
以上です。皆様も桜を詠んだ歌が何かありましたら、コメント欄へどうぞ。
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桜を詠んだ事に因んで、『さくらさくら』を琴で演奏してる動画を、記事内に追加で貼り付けてみました。
試しに動画のBGMを流し、その雰囲気に浸りながら、どうぞ拙作を御覧になってみて下さい。
2017/4/10(月) 午後 8:11
感動を、もっと表に出した方がよいと思います。
それはなかなか難しい訳でありますが。
この解説文は、ヒントになりそうな気がしました。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/213427.html
2017/4/11(火) 午前 2:19
ありがとうございました。
自分なりに感動を出したつもりでしたが、やはり他人から見るとまだまだ表面的で、不足に感じられますか・・・力量不足で何とも、です(^^;)。
そのように率直に言って下さると有難いです。
御紹介のページを覗いてみました。
言わんとしている事はオボロゲに解ったような、解らないような、といった所ですが、何にしても正直私にはレベルの高い話で、ここまでの域には達していません(恐らくこれからも@@)。
>>>桜を一方的に風景として見ているわけではないことがわかります。桜との交流を願っている。<<<
>>>行尊の歌は呼びかけだけで終わっていません。桜を見、桜からも見られている。まなざしが交流的です。<<<
さすがに私はここまでの心境に達して詠んだ訳ではないですから(^^;)。
P/S
ところで、貼り付けた動画を視聴出来ましたか?私から見るとどういう訳か、動画が表示されてないのですが・・・・
2017/4/12(水) 午前 9:39
動画は視聴できますよ。
ご安心下さい。
2017/4/12(水) 午前 11:53
そうですか、だとしたら私の方の不具合でしょうか。

改めてありがとうございました。
2017/4/12(水) 午後 8:18