YAMINABE the Second Operation

この11年間の数多くの思い出を携え、私は新たな旅へと出発します。それでは皆さん、御達者で。

雑記・徒然

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 昨年のリオ五輪が終わってから暫く経った後に思い付き、作歌したものです。
 出来の良し悪しは別として、よくこんな趣向の歌を考え付いたものだなあ、と自分でも驚いたものです(笑)。
 
 歌の形式は長歌です。
 長歌は短歌や俳句とは違って何句まで、という制限はありません。
音数は「五・七・五・七・五・七・五・七・・・・・」というふうに、頭句は五音から始まり、以後は五音と七音を交互に繰り返します。
 そして最後は「・・・五・七・七」と、結句を七音で締めます。
つまり最後の箇所だけ七音の句が二句連続する事になります。
 
 反歌は一首もなく、長歌のみです。
 句数は頭句(最初の句)から結句(最後の句)まで、全部で七十七句に亘りました。
 
 まずは歌の原文を全て平仮名(旧仮名遣いもあり)で表記し、次に漢字混じりで表記します。
 そして最後にそれぞれの文節毎に、現代語訳に表記します。それでは・・・
 
 
 
 
 
長歌の原文(全文平仮名及び漢字混じりの両方を表記)
 
ますらをの いつつわかかぐ きそゐあひ かちしものにぞ
さずけるる こかねしろかね あかかねの ひかりかがやき
まどかなる かねのしるしを たれもしる しかのみならず
あきづしま やまとのくにの そのみいろ こかねしろかね
あかかねの うましながめを しらまほし ひとしくみなの
めこころを たのしまするや こかねとは あきのみぎりの
もろのたの うみのごとくに たなびきし いなほのみのり
かぜふけば なびきなみうつ しろかねは ふゆのみぎりの
しろたへの ゆきけしきなる あでやかに ましろききぬを
よそほふは いときよげなり をかしくて うしつめたさも
わするるや わらべのごとく たはむるも たのしからずや
あかかねは あきくれはゆる もみじかな もゆるほむらと
みまがひし べににそまるも それのみか ひとへにあらぬ
まだらいろ いろかぞふるも いとをかし このやうなれば
ちはやぶる かみのみいつの たまものの かくもみいろの
しるしあり たとひやまとの ますらをが しるしえずとも
としのはに かくもしるしを さずかるる あがいくるよの
おおやしま とよあしはらの なかつくに たとひえずとも
くちおしく おもふにしかず かのみいろ とわにさきはふ
さだめしめすか
 
 
 
丈夫(ますらお)の 五つ輪掲(かか)ぐ 競ゐ合ひ(きそいあい)
 
勝ちし者にぞ 授けるる 黄金(こかね)白銀(しろかね) 赤銅(あかかね)の 光り輝き 円(まど)かなる 金属(かね)の章(しるし)を 誰(たれ)も知る
 
加之(しかのみならず) 秋津洲(あきづしま) 大和の國の 其(そ)の三色(みいろ) 黄金白銀 赤銅の 美(うま)し眺めを 知らまほし
 
齊(ひと)しく皆の 目心を 楽しまする哉(や)
 
黄金とは 秋の砌(みぎり)の 諸(もろ)の田の 海の如くに 棚引きし 稲穂の穣(みの)り
 
風吹けば 靡き波打つ
 
白銀は 冬の砌の 白妙(しろたえ)の 雪景色なる
 
艶やかに 真白き衣(きぬ)を 粧ふ(よそおう)は いと清げ也(なり)
 
をかしくて 憂(う)し冷たさも 忘るる哉(や)
 
童(わらべ)の如く 戲(たわむ)るも 楽しからず也
 
赤銅は 秋晚(あきく)れ映ゆる 紅葉(もみじ)哉(かな)
 
燃ゆる焔(ほむら)と 見紛ひ(みまがい)し 紅(べに)に染まるも 其れのみか
 
単(ひとえ)にあらぬ 斑色(まだらいろ) 色数ふる(かぞうる)も いとをかし
 
此(こ)の様なれば 千早振(ちはやぶ)る 神の御稜威(みいつ)の 賜(たまもの)の 斯(か)くも三色の 章あり
 
例ひ(たとい)大和の 丈夫が 章得ずとも 年の端に 斯くも章を 授かるる 吾(あ)が生くる世の 大八洲(おおやしま) 豊葦原(とよあしはら)の 中つ國(なかつくに)
 
例ひ得ずとも 口惜(くちおし)しく 思ふ(おもう)に如かず
 
彼(か)の三色 永遠(とわ)に幸はふ(さきわう) 運命(さだめ)示す乎(か)
 
 
 
 
 
長歌の現代語訳
 
ますらをの いつつわかかぐ きそゐあひ
 
丈夫の 五つ輪掲ぐ 競ゐ合ひ
 
五つの輪(五輪)の標(印)を掲げ、世界中の身体優れた者たちが出場し、競い合う大会(オリンピック)。
 
 
 
かちしものにぞ さずけるる こかねしろかね あかかねの ひかりかがやき まどかなる かねのしるしを たれもしる
 
勝ちし者にぞ 授けるる 黄金白銀 赤銅の 光り輝き 円かなる 金属の章を 誰も知る
 
その中で勝ち抜いた者たちにこそ贈られる、金・銀・銅三色の、光り輝く円形の、金属製の証(メダル)の事ならば誰もが知っている。
 
 
 
しかのみならず あきづしま やまとのくにの そのみいろ こかねしろかね あかかねの うましながめを しらまほし
 
加之 秋津洲 大和の國の 其の三色 黄金白銀 赤銅の 美し眺めを 知らまほし
 
だが金・銀・銅の三色は、何もその証(メダル)のものだけではない。この大和の国(日本)にはそれらと同じ、三色の美しい眺めがあるのだという事を知って欲しい。
 
※「あきづしま(秋津洲)」は次の「やまと(大和)」に掛かる枕詞。
 
 
 
ひとしくみなの めこころを たのしまするや
 
齊しく皆の 目心を 楽しまする哉
 
それらは誰の目と心をも、平等に楽しませてくれるのだ。
 
 
 
こかねとは あきのみぎりの もろのたの うみのごとくに たなびきし いなほのみのり
 
黄金とは 秋の砌の 諸の田の 海の如くに 棚引きし 稲穂の穣り
 
まず黄金(金)の眺めとは、秋の時分の諸々の田で見られる、まるで海のように棚引いている、稲穂の稔った光景だ。
 
 
 
かぜふけば なびきなみうつ
 
風吹けば 靡き波打つ
 
風が吹けば穂が靡き、海のように波立つ。
 
 
 
しろかねは ふゆのみぎりの しろたへの ゆきけしきなる
 
白銀は 冬の砌の 白妙の 雪景色なる
 
そして白銀(銀)の眺めとは、冬の時分に見られる雪景色だなあ。
 
※「しろたへの(白妙の)」は次の「ゆき(雪)」に掛かる枕詞。
 
 
 
あでやかに ましろききぬを よそほふは いときよげなり
 
艶やかに 真白き衣を 粧ふは いと清げ也
 
一面が艶やかに真っ白な衣を纏う様は、大変清らかだ。
 
 
 
をかしくて うしつめたさも わするるや
 
をかしくて 憂し冷たさも 忘るる哉
 
興趣を掻き立てられ、美しさに見入ってしまうので、冬の煩わしい寒さ冷たさも、ついつい忘れてしまうなあ。
 
 
 
わらべのごとく たはむるも たのしからずや
 
童の如く 戲るも 楽しからず也
 
子供のように雪で遊んでみるのも、さぞ楽しいだろう。
 
 
 
あかかねは あきくれはゆる もみじかな
 
赤銅は 秋晚れ映ゆる 紅葉哉
 
最後に赤銅(銅)の眺めとは、やはり晩秋の時分に映える紅葉の景色だなあ。
 
 
 
もゆるほむらと みまがひし べににそまるも それのみか
 
燃ゆる焔と 見紛ひし 紅に染まるも 其れのみか
 
まるで燃え盛る炎と見間違いそうな位に真紅に染まるも、決してその色だけではない。
 
 
 
ひとへにあらぬ まだらいろ いろかぞふるも いとをかし
 
単にあらぬ 斑色 色数ふるも いとをかし
 
紅一色だけでなく、様々に色の混ざった斑色だから、色が何種類あるかを数えてみるのも、また一興だろう。
 
 
 
このやうなれば ちはやぶる かみのみいつの たまものの かくもみいろの しるしあり
 
此の様なれば 千早振る 神の御稜威の 賜の 斯くも三色の 章あり
 
この様であるからこそ、八百万の神々の大いなる力によって、以上のような金(稔った稲穂の海の景色)・銀(雪景色)・銅(紅葉景色)の三色のメダルが贈られる。
 
※「ちはやぶる(千早振る)」は次の「かみ(神)」に掛かる枕詞。
 
 
 
たとひやまとの ますらをが しるしえずとも としのはに かくもしるしを さずかるる あがいくるよの おおやしま とよあしはらの なかつくに
 
例ひ大和の 丈夫が 章得ずとも 年の端に 斯くも章を 授かるる 吾が生くる世の 大八洲 豊葦原の 中つ國
 
例え日本の代表選手たちが、オリンピックでメダルを獲得し損ねたとしても、毎年これら三色のメダルを神々から贈られるのだ、私の生きる世界であるこの日本という国は。
 
※「おおやしま(大八洲)」も、「とよあしはらのなかつくに(豊葦原の中つ國)」も、どちらも同じく日本の古い雅称。強調の為に敢えて連続して挿入した。
 
 
 
たとひえずとも くちおしく おもふにしかず
 
例ひ得ずとも 口惜しく 思ふに如かず
 
だからこそ、例え(日本代表選手たちがメダルを)取れなかったとしても、残念がったり、悔しいと思うには及ばない。
 
 
 
かのみいろ とわにさきはふ さだめしめすか
 
彼の三色 永遠に幸はふ 運命示す乎
 
これら金(稲穂の海)・銀(雪景色)・銅(紅葉景色)の三色のメダルは、ひょっとして我が国が永遠に栄え続ける運命を暗示しているのであろうか?

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すっ凄げぇ!!
ZODIACさん、万葉の世界でも生きていけますねぇ〜〜!!

漢字変換してあるのでいみが解ります。
ナイス!!です。

2017/9/21(木) 午後 7:47 たけし

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ナイス☆と過分な賛辞、誠に恐縮でございます。

ハハハハ・・・これ、単語や文法を調べたりするのに結構手古摺り、本当に頭を捻りましたよ。
何しろ慣れない事をやったものですから、何度も何度も修正・手直しを繰り返しました。

達者な人の目から見たら、どう評価されるのかは判りませんが、私如きのレベルでは、意味や言わんとしている事柄が伝わっただけでも良しとすべきですかね(^^;)。

2017/9/21(木) 午後 8:02 ZODIAC12

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漢字混じり文にふりがなを付ければ読みやすいですね。
それが無理なら、
「漢字混じり文」に「ひらがな文」を併記が読みやすい。
「現代語訳」は、これでよいと思います。

何度も口ずさむと、浮かれだしそうですね。

2017/9/23(土) 午後 11:01 tatsuya11147

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御指摘とナイス☆をどうもありがとうございました。

漢字混じり文(ピンク色の文字)の箇所は、読み仮名がない方がスッキリしてるかと思ったのですが、あった方が読み易いとの事でしたので、挿入しました。

口ずさんだ人の心が浮き立ってくれましたら、作者冥利に尽きます。

2017/9/24(日) 午後 1:41 ZODIAC12


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