YAMINABE the Second Operation

この11年間の数多くの思い出を携え、私は新たな旅へと出発します。それでは皆さん、御達者で。

ラ・ロシュフコー箴言集

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#291
果実と同様に、人の偉大さにも季節、すなわち旬
(最適、絶頂の時期)というものがある。



※ クリスティナ女王評。「表現は悪くはない。だが私は真の偉大さとは、
季節を選ぶ事もなく、決して季節外れになる事もないと思う。」








#292
人の気質というのも、建築物と同じく色々なファサード
(立面)がある。

ある立面から見れば感じが良くて好感が持てるが、
別の立面から見れば感じが悪くて気に入らない、
と言うように。



※ 「ファサード(façade)」とはフランス語で、建築の正面部分の事。

タネ本では「立面」と訳されているが、立面とは「正面・側面から(垂直方向
からでなく)水平方向から見た形」という意味だそうだから、果たして
「立面」が適訳なのかどうか疑問に思う。








#293
モデラシオン(節度)などに、野心と戦い抑え付ける
事など、とても期待出来はしない。

そもそもこの両者は決して対峙する事すらない。

何故なら節度が魂の無気力、怠惰ならば、逆に野心は
魂の活力、熱気だからである。






#294
我々は自分に対して感服する人々ならば、必ず愛する。

だが自分が感服する人々を、必ずしも愛するとは
限らない。






#295
我々は自身が望んでいる物事を全て知り尽くしている
訳ではない。

知り尽くしていると思い込むのは錯覚である。






#296
己が全く尊敬していない者を愛するのは、
実に困難である。

だがそれに劣らず、己よりもずっと偉大だと思う者を
愛する事も、また困難である。






#297
我々の身体を流れる四種の体液には、常に秩序立った
流れがある。

それら体液の流れが我々の意志を司り、いつの間にか
意志を動かしたり、変えたりする。

四種の体液が一緒になって循環し、次々と秘かに
支配権を行使するのだ。

このように我々が感知出来ない領域から、これら体液は
我々のあらゆる行為を大いに左右している。



※ 「四種の体液」とは、血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁の事。

当時の医学では、これら四種の体液の混じり具合や作用によって、
人の体質、気質、感情が決定されると信じられていた。








#298
大多数の人々にとっての感謝とは、より大きな恩恵に
与りたいという本音を裏に隠したものである。






#299
大多数の人が小規模な恩義に対しては、喜んで
恩返しをする。

それよりも人数は減るが、それでも多数の人が
中規模な恩義に対しては、感謝の念を抱く。

しかし大規模な恩義に対するとなると、恩知らずに
ならないでいられる者など、ほんの一握りしかいない。



※ 「大規模な恩義」ともなると、それが恩義であるとなかなか認識
出来ないものだから、恩義を受けているという自覚を持ち難い、
という事であろうか?








#300
まるで伝染病のように、人に感染する狂気がある。


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