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#341
若者の燃え滾る情熱は、老人の冷め切った精神程には、
魂の救済の障害とはならない。
#342
出身地の御国訛りは話し言葉の中だけでなく、
思考や感性の中にも同じように残る。
※ 著者ラ・ロシュフコーの政敵であった、
イタリア人枢機卿ジュール・マザラン(ジュリオ・マッツァリーノ)を念頭に
置いたと見る説もある。
マザランは太陽王ルイ14世の教育係を務め、またリシュリュー亡き後の
フランスの実質上の宰相でもあった。
だがマザランは祖国のイタリア語訛りや、イタリア的な言動が、いつまで
経っても抜けなかったと言う。
他には当時「御国訛り」とは、出身階層に関しても比喩的に
使われていた。
#343
偉大な人物になる為には、自分の持てる運を全て
使い切れるだけの術を知らねばならぬ。
#344
大多数の人間は、植物と同様にそれぞれ隠れた
特性を秘めている。
そしてそれらは予期しなかった、偶然の時に
露わとなる。
#345
ふとした切っ掛けが己を他者に知らしめる。
それ以上に己自身に己の事を知らしめる。
#346
女の思考や心情に、法則などというものは存在しない。
それらより先に、必ず体質が同意してからあり始める。
※ もしかしたらラ・ロシュフコーは生前に、気分の変わり易い女性に
振り回されて、辟易させられた経験があるのかも知れない。
#347
我々は己と見解を共有しない者を、良識ある者とは
認めない。
※ 確かに人にはそういう傾向がありがちである。
#348
人は恋愛をすると、最も信じている事までしばしば
疑うようになる。
#349
恋愛が起こす最大の奇蹟とは、コケットリー(媚)を
なくす事である。
#350
我々は自身を策略に掛けようとする者たちに対して、
甚く激昂する。
その理由はそういう連中が、我々よりも上手だと
思い込んでいる事が、癪に障るからである。
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343 思いつくのは明治時代の軍人の児玉源太郎大将ですね。
日露戦争まで色々な役職を兼務してそれぞれの分野で力を発揮して解決、倒れました。
今は選挙も人気投票や組織票となっているのでこうした損得勘定を抜きにして動ける大物は誕生しにくいのかもしれませんね。
児玉大将の記事を1本TBします。
2018/8/19(日) 午前 8:43
>>千葉日台さん
TBをどうもありがとうございます。
千葉日台さんは#343の箴言から、児玉源太郎を連想されましたか。私はよく知らない為、全く思い浮かばなかったですが。
児玉源太郎については、司馬遼太郎の『坂の上の雲』で少しばかり知っている、という程度です。
あの小説は些かケレン味の強い側面があって、今となってはあまり好きではありませんが。
『坂の上の雲』では乃木大将に変わって指揮を執ったら、瞬く間にロシア軍の要塞を陥落させられたとありましたが、それも真相は少々異なっているそうで。
実像はこの小説で描かれている人物像とどの程度違うのかは分かりません。
TB先には御訪問させて頂きますので、今暫く御待ち下さい。
2018/8/20(月) 午前 11:06