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| 第121話 |
| 竪琴弾きの歌手 |
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| 下手糞な竪琴弾きの歌手がいて、いつも漆喰塗りの家で歌っていた。 |
| 声がよく反響するので、自分をなかなかの美声の持ち主だと思うようになった。 |
| 自惚れが昂じて、やがては劇場に出演しなければならないと決心した。 |
| そしていざ劇場の舞台に上がってみるや、その歌は箸にも棒にも掛からぬ代物だったので、忽ち石を投げ付けられて、劇場から追い出されてしまった。 |
| このように弁論家の場合でも、学校では一廉の人物だと思われていても、いざ実際の政治の場に出てみると、名声に能力が伴ってなく、とんだ評判倒れな人がいるものだ。 |
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| 第122話 |
| 泥棒と雄鶏 |
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| 泥棒たちがとある家に忍び込んだ。 |
| しかし一羽の雄鶏(おんどり)以外何も見付けられなかったので、これだけを盗んでその場を立ち去った。 |
| 雄鶏は泥棒たちに殺されそうになって、泥棒たちに懇願した。 |
| 「どうか自分を逃がして欲しい。 |
| 自分はまだ暗い内から鳴く事で、人を叩き起こして仕事を始めさせている。 |
| 人の役に立っている鳥なのだ。」 |
| 「だからこそ尚更殺したいのだ。 |
| 奴等を起こされるのは、儂(わし)等にとっては盗みの邪魔でしかないのだからな。」 |
| 正しき人たちの役に立つもの程、悪人にとっては特に都合が悪いという事を、この話は説いている。 |
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| 第123話 |
| 黒丸烏と烏 |
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| 体の一際大きな黒丸烏(こくまるがらす)が、同胞の黒丸烏たちを馬鹿にして、他の種族である烏たちの所へ出向いた。 |
| そこで自分を仲間として迎え入れて欲しいと願った。 |
| だが烏たちは黒丸烏の姿と声を怪しんだので、目論見が外れて拒否されてしまった。 |
| そこで追い返された黒丸烏は仕方なく、元の仲間たちの下へ帰って来たが、こちらもこちらで侮辱された事に憤っていたので、これまた追い返されてしまった。 |
| こうしてこの黒丸烏はすっかり当てが外れてしまったばかりか、同胞からも嫌われて追放されてしまい、どちらにも居場所を無くしてしまった。 |
| このように人間でも、祖国を捨てて他国へ去る者は、移り先では他所者という事で評判が悪く、かと言って祖国の者たちからは、自分たちを馬鹿にし、蔑んだとして嫌われるのである。 |
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| 第124話 |
| 烏と狐 |
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| 烏が肉を掻っ攫って来て、木の上に止まった。 |
| 狐がそれを見掛けて、烏から肉を上手い事奪ってやろうと企んだ。 |
| そこで狐は木の下から、烏に向かって御世辞を言った。 |
| 「偉軀堂々としていて、見目美(うるわ)しく、誰よりも鳥の王として君臨されるのに相応しい御方だ。 |
| これで声さえあれば、容易く王となられるでしょうに。」 |
| それを聞いた烏は声もある事を示そうとして、肉を木の下へ放り出すと、高々と声を上げた。 |
| そうして狐は放られた肉目掛けて駆け寄り、上手い事手に入れて、烏にこう言った。 |
| 「なあ、烏さんよ。あんたにも心があったのなら、万鳥の王となるのに不足はなかっただろうに。」 |
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| 第125話 |
| 嘴細烏と烏 |
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| 烏は人間の占いの前兆となる他、未来をも予示するので、その為に人間の証人ともなる。 |
| これを羨ましく思った嘴細烏(はしぼそがらす)は、自分も同じ栄誉を得たいと思った。 |
| そこで旅人の一行が通りかかるのを見掛けるや、嘴細烏は樹上に止まり、高々と鳴き声を上げた。 |
| それを聞いた旅人たちが驚いて、鳴き声が聞こえた方を振り向いたが、一行の中の一人が言った。 |
| 「皆、気にせずに行こうじゃないか。あれは烏じゃない、嘴細烏だ。あれが鳴いたって、何の前兆にもならん。」 |
| このように人間の場合でも、強者と張り合った処で対等になどなれぬばかりか、却って笑い者になるのが落ちである。 |
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どこかの国の政治屋さんにすべて当てはまるので笑って島尾増した。
2018/12/14(金) 午後 7:05
>>たけしさん
ナイス☆ありがとうございます。
サウス・トンスルランドの政治屋たちの事ですね(笑)。もっともあの国は政治屋だけでなく民間人も変わりませんが(笑)。
2018/12/14(金) 午後 11:28