YAMINABE the Second Operation

この11年間の数多くの思い出を携え、私は新たな旅へと出発します。それでは皆さん、御達者で。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全128ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

最後に皆様への御挨拶

 さてさて・・・・・・ヤフーブログの実質的な最後の日、すなわちブログ操作及びコメント投稿の期限となる2019年8月31日まで、残す所は後二日に迫りました。
 ですので、もうこの期に及んでは、本ブログにおいて今更何か新記事をアップする気はありません。
 が、せめて本ブログ最後のケジメとして、皆様に御別れの御挨拶を。
 
 
 思えば人生初のブログ経験はここヤフーででした。
 以来ずっとここ一本で、ヤフー以外ではブログをやった事がありません。
 
 操作を誤って無念にも消失させてしまった最初のブログを開設してから数えて、通算11年間もここヤフーで続けて来ました。
 いつかはこんな日が来るかも、と秘かに思い続けながらやって来ましたが、とうとう年貢の納め時が訪れてしまいましたねえ。
 
 
 前のブログを誤操作で削除してしまった直後、今回のように万一ヤフーがサービス終了になった時に備えて、FC2ブログを開設しておいたのです。
 ミラーブログとしても使おうとも思いましたが、以来7年間記事をアップする事なく、ずっと放置したままにしていました。
 それが今頃になってようやく、その保険として活かされる事となった訳です。
 
 私の知ってる皆様のほとんどは、ヤフーが提供した引っ越しツールを使って、アメーバブログへと引っ越されました(アメブロの何がそんなに良いのかは知りませんが)。
 私の場合は移行ツールを使って引っ越し作業をする必要がないので、ずっとこのままにしてあります。
 それに元々FC2ブログでは、ヤフー提供の移行ツールを受け付けていないようですし。
 
 
 さて・・・私の移転先のFC2ブログは👇です。
 来る人はほとんどいないだろうとは思いますが(笑)、一応御知らせしておきます。
 
 
【YAMINABE the 3rd Operation】
 
 
 本ブログは8月31日以後の操作停止状態となってからも、完全消滅の日まで資料室として、そのまま残すつもりでいますので、私の手では閉鎖しません。
 なので記事更新は本稿を持ちまして最後となりますが、残りたったの二日間しかありませんが、これ以降も本ブログへのコメント投稿は御自由にどうぞ。

 少なくとも操作や投稿が凍結される瞬間までは、本ブログを放棄する事なく、最後まで管理責任を果たすつもりでいますので。
 
 
 これまでにヤフー上で多くの人と出会いました。
 中には惜しくも相手がブログを(事実上も含み)閉鎖してしまったり、喧嘩別れになってしまったり、不幸にも突然亡くなられたりと、残念な終わり方をした事も度々ありましたが、それらさえも今となっては懐かしい思い出です。
 今回のヤフーブログ終了を機に、ブログ活動自体から完全撤退する方もいるかも知れませんが、私は以後はFC2ブログという新しい場所で、細々と続けて行くつもりです。
 
 
 最初のブログとも併せて、通算11年もの長きに亘り、皆様には本当に色々と御世話になりました。
 それでは皆様、どうか御機嫌よう。


 
 
ZODIAC12(ゾディアック・トゥウェルヴ) 拝
 シリーズ第5弾です。まずは次の動画2本を御覧下さい。
 











 


 上の2本は言わずと知れたピアノ曲の定番中の定番、ピアノを学ぶ者なら誰もが必ず通る名曲中の名曲、ベートーヴェンの『エリーゼのために』です。
 この誰もが知る名曲をポップスにアレンジした曲が今回のテーマです。
 まずは次の動画がそうです。ザ・フラタニティ・ブラザーズの曲で、タイトルは『Passion Flower(パッション・フラワー)』です。
 









 日本語訳は見付けられませんでしたので、原語歌詞だけ。
 
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
歌詞:
 
Passion flower of my heart
I love you, only you.
Passion flower of my dreams
Say that you love me too.
I hear your name
My heart's a flame
I go insane
And you're to blame.
Passion flower can't you see
You were meant just for me.
Passion flower please be fair
Let your lips show you care.
Passion flower take a chance
Come with me find romance.
I hear your name
My heart's a flame
I go insane
And you're to blame.
Passion flower hear me please
And surrender to me
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
 
 
 
 さて、次も同じ曲ですが、今度はカテリーナ・ヴァレンテがフランス語で歌ったヴァージョンです。
 タイトルもフランス語の『Tout L’amour(トゥ・レムール)』となっています。よく分からないので歌詞は掲載出来ません。




 





 そしてこのザ・フラタニティ・ブラザーズとカテリーナ・ヴァレンテがヒットさせた曲を、我が国でカヴァーして歌ったのがザ・ピーナッツです。
 タイトルは原題を直訳した『情熱の花』です。
 
 


 




 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
原作詞編曲:B.Botkin P.Murtagh G.Gartfield 作曲:L.V.Beethoven
訳詞:音羽たかし・水島哲 編曲:宮川泰
 
 
ララララ・・・・
 
小さな胸に 今宵もひらくは 情熱の花 恋の花よ
※初めてふたりが ちぎりをかわした その想い出が 妖しくにおう
 
小さな胸に 今宵も咲いた 血潮のような 赤い花びら
かなわぬ恋と 知りつつ今も そのせつなさに 夜ごとふるえる
 
(間奏)
 
※くり返し
 
ララララ・・・・情熱の花 恋の花よ アアー アアー
 
ララララ・・・・ ララララ・・・・
 
私の胸に 今日もひらく
情熱の花 あなたを求めて
初めて会った 雨のあの夜
その想い出が 涙を呼ぶの
 
(間奏)
 
恋は気ままな 蒼い風よ
そっと知らぬ間に 心をくすぐる
 
※あなたの愛を 求めて今宵も
 情熱の花 胸を焦がす
 
(間奏)
 
※くり返し
 
ララララ・・・ ララララ・・・
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
 
 
 


 さて、最後に紹介する2本はどちらも、80年代初頭の曲で、ザ・ヴィーナスの歌う『キッスは目にして!』です。

 
 
 



 
 





 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
作詞:阿木燿子 作曲:ベートーヴェン 編曲:井上大輔
 
 
罠 罠 罠に落ちそう
誘惑の恋 私をさそう
キッスは目にして 罪は薔薇色
あなたの鼓動を体で感じる
KissKiss Kiss Kiss fall in love
やさしさだけの言葉はいらない
君とぼく 愛の そうよ喜びを知ったわ
明日のことなど どうでもいいわ
 
恋 恋 恋に落ちそう
微笑の罠 唇に残し
キッスは目にして 恋は陽炎
あなたの吐息を まぶたで受けるの
KissKiss Kiss Kiss fall in love
ひとときだけに切なく燃えるの
君とぼく 今を そうよもえ尽きて生きるの
予言の書は どうでもいいわ
 
キッスは目に
キッスは目にして 恋する瞳
キッスは目にして 瞳は心
キツスは目にして 心は炎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
 
 
 


 以上です。これらの他にも『エリーゼのために』をアレンジした曲は色々あるみたいですが。

『Passion Flower(情熱の花)』も『キッスは目にして!』も、もうベートーヴェンの原曲とはすっかりテイストが違ってますが、やはり元ネタのメロディが素晴らしいせいか、アレンジ曲も名曲に仕上がりましたね。
 勿論アレンジした人たちと、歌い手たちの力量も忘れちゃいけませんがね。
☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇
第126話
黒丸烏と狐
☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇



 腹を空かせた黒丸烏が、無花果(いちじく)の木に止まった。
 それは冬無花果でまだ熟れていないのに、無花果の実が生るのを待っていたからであった。



 いつまでも待ち続けている様子を見掛けた狐が、烏に尋ねてその訳を知るや、こう言った。



「夢を見させはしても、腹の足しとはならぬ希望に身を委ねるなど、正気の沙汰ではないぞ。」




















☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇
第127話
嘴細烏と犬
☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇



 嘴細烏が女神アテナに生贄を捧げ、祭事が終わった後の直会(なおらい)[★127−1]に犬を招待した。
 犬が怪訝に思い、嘴細烏に真意を尋ねた。



「何故アテナへの生贄の儀式などと、無駄な事に金銭を費やすのだね?
 アテナは君たち烏の種族を大層嫌って[★127−2]、君等の示す前兆を誰も信じないように仕向けた程じゃないか。」



 嘴細烏は答えた。



「いや、だからこそだよ。
 アテナが我々を嫌い、憎んでいる事を知っているからこそ、険悪な仲を好転させようと思ってね。」



このように敵への恐怖心から、敵に恩義を施そうとする者は多い。



[★127−1]・・・・・神事(祭事)が終了した後の打ち上げの宴会。
 儀式が済んだ後に、神霊に捧げた神酒や供物等を頂戴し、参列者同士で分かち合って飲食する事で、神霊の力と加護を得る事を目的とする。



[★127−2]・・・・・烏と梟(ふくろう)の両者は敵対関係にあるとされる。
 梟が夜中に烏の卵を奪い、烏は日中にその仕返しをすると言われる。
 その為に梟を自身の眷属とするアテナが、烏を憎み嫌っているという話が伝えられている。




















☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇
第128話
烏と蛇
☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇



 餌に困っていた烏が、日溜まりで蛇が眠っているのを見付けた。
 そこで獲物を見付けられた烏はさっと舞い降り、蛇を引っ掴んだ。
 だが蛇も反り返って噛み付いた。
 蛇に反撃され、死にそうになった烏は言った。



「ああ、情なや・・・・。
 思わぬ拾い物を見付けられたと言うのに、それが元で死ぬ羽目になろうとは・・・・。」



 宝物を見付けたばかりに、己の命を危険に晒すような者にこそ、この話はしてやれる。




















☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇
第129話
黒丸烏と鳩
☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇



 鳩小屋で飼われてる鳩たちの餌が上等なのを見た黒丸烏が、自分も同じく御馳走に与ろうとした。
 そこで鳩に成り済ます為に、全身を白く染めて小屋の中へ紛れ込んだ。
 黒丸烏も黙っている間は、無事正体がばれる事もなく、同じ鳩の仲間だと思われていた。
 だがうっかり声を出してしまった為に、鳩たちから怪しまれ、小屋から追い出されてしまった。



 上等な餌にありつき損ねた黒丸烏は、仕方なく仲間たちの下へ戻った。
 だが今度は、全身を白く染めていた為に自分の事が分かってもらえず、同族たちからも怪しまれてしまい、こちらも追い出されてしまった。
 こうして黒丸烏は両方を得ようとして、結局どちらも得られなかった。



 以上の事から我々も、貪欲は何ら益する所がないばかりか、しばしば今あるものを失わせてしまうという事をとくと考え、己のものに満足せねばならない。




















☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇
第130話
胃袋と足
☉☿♀♁☾♂♃♄♅♆♇



 胃袋と足が御互いの能力の事で論争となった。
 足が事ある毎に、



「私の方がずっと強いぞ。腹なんかそっくり運べるんだからな。」



 そこで胃袋が反論した。



「けどな、お前さん。そうは言っても私が栄養を補給してやらねば、お前さんだって何も運べやしないのだぞ。」



 このように軍隊においても、率いる将軍に最善の策がなくば、折角の大軍勢も無に等しいのだ。

#361
嫉妬は必ず恋愛と共に生まれる。だが必ず恋愛と
共に死ぬとは限らない。






#362
恋人に死なれた時の女が、周囲に悲しみを見せる
理由は大抵の場合、その恋人を愛していたから
と言うだけではない。

別の男に対して、より一層自身が男に愛される
価値のある女である事を、見せ付ける為にする。






#363
他人から受ける強制はほとんどの場合、己自身に
よって課された強制程には苦痛ではない。






#364
己の妻の事などは、他人に対して滅多に
語るべきではない、という事ならば
大抵の人がよく知っている。

だが己自身の事に関しては、
尚更そうすべきではない、という事を
知っている人は滅多にいない。






#365
先天的なままにしておいたのでは、寧ろ短所に
成り下がってしまう長所もあれば、反対に
後天的に身に着けようとしたのでは、決して
完璧にはなり得ない長所もある。

例えば富とか信頼を賢く使いこなせるように
なるには、後天的に獲得した理性が
必要となるし、善良さや勇気などは、
先天的に付与されていなければならない。






#366
我々は率直に秘密を打ち明けてくれた相手に対し、
如何程に不信を持ったとしても、それで相手が
他人と話す時と比べれば、自分にはより真実を
打ち明けているのだと思い込みたがる。






#367
貞淑であり続ける事にうんざりしていない女は、
それこそ稀少な存在である。






#368
貞淑な女というのは大抵は、秘匿された財宝の
ようなものである。

目立たず他人に気付かれていないからこそ、
安全に過ごせているに過ぎない。






#369
恋愛の感情を抑え込む為に、己の心に抑圧を
加える事は、恋する相手につれなく
されるよりも辛い。






#370
己がどれ程までに臆病なのかを熟知している
臆病者は、そう滅多にいるものではない。

 さて、久々に自作漢詩が出来上がりました。出来具合はまあ・・・(^^;)。
 漢詩は創るのが和歌以上にややこしくて困難なので、やっとこさ三作目です。



 前記事でも御伝えしましたように、大雪の降り頻る夜道を歩きながら帰宅した時の事を題材に、本記事では漢詩で表現してみました。
 形式は五言律詩(仄起式・平韻)です。一作目が七言絶句(平起式・平韻)、二作目が五言絶句(仄起式・仄韻)と、どちらも絶句(全四句分)でしたが、今回初めて律詩(全八句分)に挑戦してみました。各句毎に五字ずつの全四十字の形式の詩です。
 
 
 それでは以下の通りに白文の画像を掲載します。






イメージ 1





 次に訓読や平仄配列、各字ごとの韻目を表示した画像を掲載します。





イメージ 2





 さて、前二作は五言(各句五字ずつ)と七言(各句七字ずつ)の違いがあれ、どちらも絶句(全四句)でした。
 今作のは律詩なので、絶句とは些か勝手が違います。

 何しろ偶数句(第二・四・六・八句目)全ての末尾で韻を踏まねばなりません。
 しかも全部同じ韻でないとアウトですから、そこは絶句よりも厳しいです。

 今作は五言だったから偶数句だけでしたけど、もし七言律詩だったら偶数句全ての末尾に加えて、最初の第一句末尾でも同韻を踏まねばなりません。
 四ヵ所五ヵ所も同じ韻の字を置かなきゃならないんですから、字の選定で頭痛めますよ・・・・


 
 また律詩には絶句にはない「聯(れん)」という概念があります。
 聯とは律詩における、二句毎の纏まりの単位です。律詩は八句あるので、全部で四つの聯がある訳です。

 それぞれ第一・二句を「首聯(しゅれん)」又は「起聯(きれん)」、第三・四句を「頷聯(がんれん)」又は「前聯(ぜんれん)」、第五・六句を「頸聯(けいれん)」又は「後聯(こうれん)」、第七・八句を「尾聯(びれん)」又は「結聯(けつれん)」と呼びます。

 この場合の「首」とは「くび」、つまり「ネック」の意味ではなくて「こうべ」、つまり「頭全体」「ヘッド」の意味です。

「頷」は普段は「頷く(うなずく)」と使われますが、「顎(あご)」という意味もあります。

「頸」は「くび」とも読み、これが「ネック」の意味です。

「尾」は言うまでもなく「シッポ」とか「終わりの部分」という意味です。

 すなわちこれらの聯の呼称は、人体の部位に見立てている訳です。

 律詩の厄介な点は平仄の配置や、押韻や、その他あらゆる禁止事項は絶句とほぼ同じなのですが、絶句にはない厄介なルールが、頷聯(前聯)と頸聯(後聯)がそれぞれ対句となっている事です。
 すなわち第三句目と第四句目、第五句目と第六句目をそれぞれ、対句として対照的な構成にしなければなりません。
 しかも平仄の配列と押韻も同時に守らねばならないので、何度も何度も没にしなければなりませんでした(ーー|||)。
 
 

 さてそれではいよいよ、ここから詩文を各句毎に上段を原文(緑色の大文字)、中段を読み下し文(黄土色の文字)、下段を現代語訳(濃いピンク色の文字)の順に書き記して行きます。
 それと並行して、各句毎の解説もして行きます。
 
 
 
 
 
詩題:
臘 月 夜 雪 中 独 行

臘月(ろうげつ)の夜、雪中(せっちゅう)を独り行く

十二月(陰暦)のある夜、雪の降る中を独り歩いて行く
 
 
 
「臘月」とは十二月の異称の一つです。
 前記事でも言いましたように、この詩は昨年の平成30(2018)年1月22日(月)の晩の情景です。
「1月なのに何で臘月(12月)なんだ?」と思われるかも知れませんが、平成30(2018)年1月22日は旧暦(陰暦)で言えば、2017年12月6日に当たります。つまり旧暦を基準にしてみました。

 そして十二月の異称には、臘月の他には「丑月(ちゅうげつ)」「季冬(きとう)」「晩冬(ばんとう)」「苦寒(くかん)」「大呂(たいりょ)」「玄枵(げんきょう)」等があります。
 
 
 
 
 
首聯(起聯)
 
第一句:
凛 冽 玄 冬 晩

凛冽(りんれつ)たる玄冬(げんとう)の晩

寒さの厳しい冬のある夜
 
第二句:
連 青 女 向 家

青女(せいじょ)を連れ、家へ向かふ(むかう)

青女(雪)を連れながら、我が家へと向かい歩く。
 
 
 
「凛冽」は「凛烈」とも。「玄冬」とは冬の異称の一つです。
「玄」は「黒」という意味もあります。これは五行説で五種類の原色(青・赤・黄・白・黒)の内、黒が冬に対応するからです。
 それと対比して他の季節は、「青春」「朱夏」「白秋」とも言います。

「青女」とは雪の異称の一つです。元は支那の神話や伝説上の女神です。霜や雪を司る女神である事から、雪そのものをも意味します。
 鬱陶しい雪を浴びながら夜道を帰ってる訳ですが、そう思うだけでは味気なく、些か癪なので、筆者も男ですから、女神を連れ合いにして一緒に歩いている(つまり女神と帰り道のデートをしている)という意味も含ませました(笑)。
 
 
 
 
 
頷聯(前聯)
 
第三句:
上 天 成 漆 黒

上天(じょうてん)は漆黒(しっこく)を成し

夜空は漆黒の色に染まり
 
第四句:
街 路 咲 銀 花

街路は銀花(ぎんか)が咲く

街並みは銀花(雪)が真っ白く咲き誇っている。
 
 
 
 さてと、いよいよこの頷聯(第三・四句目)と次の頸聯(第五・六句目)とで、対句を創らねばなりません。
「上天」と「街路」、「成」と「咲」、「漆黒」と「銀花」がそれぞれ対応する組み合わせです。

 四句目の「銀花」とはこれも「青女」と同様、雪の異称の一つです。他には「銀華(ぎんか)」「素雪(そせつ)」とも。
 要は雪の事ですが、漢詩には「同字重出の禁」というルールがありまして、一つの詩の中で同じ字を使うのが禁止されています(畳語(重語)とかは別ですが)。

 なので素直にどちらも「雪」と言いたかったのですが、平仄の配置と字数の関係の他に、一回しか使えない以上、別の呼び方を用いるしかないのです。
 そこで二句目では「青女」、四句目では「銀花」と表現しました。

 そしてこの頷聯(前聯)では、「黒と白の色の対比」を意図しました。
 空は夜だから真っ黒(と言っても雪が降ってたので実際は白みのボンヤリ掛かった灰色でしたが)で、地上はそれとは対照的に真っ白だったという、光景の色彩的なコントラストを表現してみたつもりです。
 恰も真っ黒な墨から真っ白い綿が垂れ落ちて来たのを連想させる、そんな印象を伝えたかったのです。
 
 
 
 
 
頸聯(後聯)
 
第五句:
昔 有 童 愉 積

昔、童(わらべ)有り、積もるを愉(たの)しむ。

その昔、雪の降り積もって行く様を、わくわく面白がってた子供がいた。
 
第六句:
今 更 壮 悩 遮

今、壮(そう)に更はる(かわる)、遮(さえぎ)らるるを悩む。

そんな子供も今や、雪で行動を妨げられる事を思い悩むような大人へと変わってしまった。
 
 
 
 ここも対句となっていまして、「昔」と「今」、「有」と「更」、「童」と「壮」、「愉」と「悩」、「積」と「遮」がそれぞれの組み合わせです。
 ただ対照を成させるだけでなく、平仄と押韻も考えながら創るのに苦労しました。
 
 
 
 
 
尾聯(結聯)
 
第七句:
幼 情 消 已 歎

幼き情(こころ)、已(すで)に消ゆるを歎(なげ)き

大人となり、無邪気で純粋だった頃の童心を、既に失ってしまった事を嘆き
 
第八句:
恨 歩 草 廬 遐

恨めしく歩く、遐(とお)く草廬(そうろ)へ

雪をただ恨めしく思いながら、遠く我が家を目指して歩いて行く。
 
 
 
 第八句の末尾(押韻部分)の「遐(か)」は普段見慣れない字だと思いますが、「はるか(遥か)」「とおい(遠い)」という意味があります。

 他の押韻の字「家」「花」「遮」は全て下平声の六麻の韻目の中から選んだものですので、運良く六麻の韻目の中から、この字を見付ける事が出来たので採用しました。

「遠」の字だと下平声の六麻ではなく上声の十三阮、つまり違った韻目の字を使う事となるのでアウトとなりますから。

 八句目の「草廬」とは草庵、つまり草葺きの粗末な家の事ですが、自分の住居を遜って言う呼び方でもあります。
 言うまでもなく筆者の自宅の事ですが、前出の「同字重出の禁」の制約から、既に二句目の末尾(押韻)部分で「家」の字を使っていますので使えません。なので「草廬」と表現しました。

 そしてこれまた言うまでもない事ですが、筆者の家は文字通りの「草廬(草葺きの粗末な家)」ではありません(笑)。
 
 
 
 
 
 以上です。律詩は初めての挑戦でしたが、やはり漢詩は一首創り上げるのにつくづく苦労します。

全128ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.
ZODIAC12
ZODIAC12
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

過去の記事一覧

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
友だち(1)
  • yatugatake
友だち一覧
検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事