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| この計略名は別には「仮途伐虢(かとばっかく)」とも言う。 |
| この計略は純粋な軍事的計略と言うよりは、どちらかと言うと【第二三計 遠交近攻】と同様の国際政治的な政略、多国間での外交的な政戦略といった性格が強い。 |
| 【計略名の由来・出典】の欄で、既に計略名の由来となった故事の大筋を語った。その故事の詳細は本書庫の最初の故事で語る。 |
| そして解題でも、由来の故事とは少々異なる概要を語った。だからこの計略は二種類の意味に解釈出来る。 |
| 一点目は由来の故事のように、敵の連合・同盟を、買収その他の策略で分断工作を施して団結・連携を阻止し、敵陣営の弱体化を図る。そうして各個撃破して行く。 |
| 言うまでもなくこの方が、敵全体を一度に纏めて相手にするよりも損害は少なく、効率的で楽である。 |
| 二点目は解題で述べたように、自国と隣接又は同盟関係にあり、自身よりも弱小な国が敵国から難儀を蒙っている時、あらゆる救援・支援の口実と大義名分を設けて軍事支援をする。 |
| あるいは弱小国が内紛で争っている時に、弱小国内のある勢力に肩入れして、あらゆる物資や戦闘の支援を買って出る。 |
| そうして一先ずは弱小な同盟相手と共闘して、共通の敵を撃退する。その後に用済みとなった弱小な同盟相手を滅ぼし併呑する。 |
| 一点目。複数ある勢力のどれかと同盟を組む時、初めにどの勢力を選ぶか?複数の勢力同士の強弱を比較し、先ずは弱い勢力と手を組んで、強い勢力を先に攻め滅ぼす事である。 |
| その方が後で楽であり、次に論じる二点目の事柄が、難なく出来るからである。 |
| 力の強い勢力と組んで弱小勢力を滅ぼしても、その後で残った強大勢力との戦いに難儀する。 |
| だが弱小勢力と組んで強大勢力を潰しておけば、残った弱小勢力は自国より弱いので、こちらに抵抗出来ず、こちらの思いのままに出来る。 |
| 弱小勢力が恃みとしたい強大勢力は既に消えているので、こちらに反抗する術がない。 |
| だからこそ弱い方と組み、強い方を叩き、その後で組んだ相手を呑み込むのである。それこそが合理的で効率的な行き方である。 |
| 二点目。目的達成の為に一旦は買収したり、保護下に置いたり、同盟を結んだりして、こちら側に引き入れた勢力でも、用が済めば容赦なく片付ける事である。この事柄こそがこの計略における味噌である。 |
| 単に敵の片割れと手を組んで、残りの敵を攻撃したり、弱小な同盟相手の危難を救う為に軍事支援をすると言うだけの事であれば、取り立てて驚く程の事はなく、わざわざこの『兵法三十六計』の中の計略の一つとして取り上げるに値しない。 |
| 同盟の用が済み、その後に返す刀で同盟相手をも一気に滅ぼしてしまう点にこそ、この計略の凄味、非情さがある。 |
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| 第二四計 |
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| 仮道伐虢 |
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| 春秋時代前期の紀元前655年に、当時の軍事強国・晋(しん)が虢と虞(ぐ)の二国を立て続けに攻め滅ぼした故事に由来する。 |
| 虢を攻め滅ぼすには虞の領土内を通過せねばならず、しかも虢と虞は同盟を結んでいた。 |
| そこで晋は先ず二国の連携を分断させようと謀って、虞に賄賂を贈りその見返りとして、晋軍が虞の国内を通過する許可を取り付けた。 |
| その後いざ虞の領内を進軍して虢へ辿り着き、虢を攻め滅ぼした。 |
| 虞に道を借りて(仮りて)虢を討ったという訳であるが、この話には更に続きがある。 |
| 虢との戦勝後に晋軍は帰途に着き、通って来た虞の領内へ再び入った。 |
| そして晋軍はそのまま晋へ帰るように見せ掛け、不意を衝き突如虞へ襲い掛かった。 |
| 何の備えもしていなかった虞は忽ち陥落した。 |
| 晋軍は虢を滅ぼしたその余勢を駆って、返す刀で虞も同様に攻め滅ぼしたのであった。 |
| 晋はこうして敵陣営の結束を崩し、戦力を分散させ弱めてから各個撃破して行った。 |
| それが功を奏し、一時に両国を滅ぼすという一石二鳥の成果を得たのである。 |
| 以上がこの計略名の由来となった故事であるが、詳細は本書庫の最初の故事で詳述する。 |
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| 両大の間、敵脅して以って従えば、我仮(か)るに勢を以ってす。 |
| 困(こん)ずれば、言有るも信ぜられず。 |
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☰ ☴ ☲ ☶ ☱ ☵ ☳ ☷
| | 地理的に我が国と、我が国の敵国との間に挟まれた小国に対して、もしも敵国が軍事的威圧を掛けて来て、小国がそれに屈服・制圧されそうになったとする。 |
| その場合に我が国は、すぐさま救援の大義名分を掲げて、軍を派遣せねばならない。 |
| こういう状態に陥った小国に対しては、口で言うだけで実際に行動しなかったなら、信頼は得られない。 |
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