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#351
寧ろ御互いに愛が失われている時の方が、却って
別れるのが困難である。
#352
うんざりする事が許されない者が相手だと、大抵は
うんざりする羽目になる。
#353
オネトム(紳士)は狂人のように恋に狂ったとしても、
決して愚者のような恋はしない。
#354
短所の中には巧妙に活用する事によって、寧ろ
美点以上により輝く短所もある。
#355
誰かが死んだ時に、悲しみ以上に惜しさの気持ちが
上回る事がある。
そして反対に悲しくはあるが、然程に惜しいとは
思わぬ事もある。
#356
我々が常々他人を心底称賛する時は、相手が
自分の事を称賛してくれている場合に限る。
#357
小人物はつまらぬ事でも徒に傷付く。
だが大人物とは、それらを全てを知り尽くしながらも、
そのような事では一切傷付く事もない。
#358
謙譲の精神こそキリスト教的な美徳の真の証である。
その謙譲を欠いた時こそ、我々は自身の欠点の
全てをそのまま残してしまう。
更には傲慢がヴェールで我々の欠点を
覆い隠してしまい、他人の目からだけでなく、
己自身の目からも欠点を見えなくさせてしまう。
#359
女が不貞行為を働けば、こちらの愛は消え失せて
然るべきである。
そうなれば最早嫉妬に駆られるべきではない。
我々が嫉妬の感情を抱くに値するのは、斯様な
不貞行為など働かない女であらばこそ。
そうでなくばこちらが嫉妬するに値しない。
#360
女は他の男に対する重大な不誠実よりも、
我々に対する些細な不誠実が理由で、
我々にとっての価値や、我々からの評価を
暴落させてしまう。
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