YAMINABE the Second Operation

この11年間の数多くの思い出を携え、私は新たな旅へと出発します。それでは皆さん、御達者で。

第三三計 反間計

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第三三計 反間計







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 この計略は、兵法書『孫子(そんし)』の第十三篇【用間篇(ようかんへん)】でも論じられている、「反間」そのものに当たる。
【用間篇】の「間」とは「間者」「間諜」「密偵」「隠密」と言った、いわゆるスパイの事であり、いわばスパイの運用法を説いた一篇である。
 以下はその死間について論じた【用間篇】の中の一節である。



>>>>>
 故に間(かん)を用うるに五あり。
 郷間(きょうかん)あり、内間(ないかん)あり、反間(はんかん)あり、死間(しかん)あり、生間(せいかん)あり。


 五間倶(とも)に起こりて、その道を知ることなし。
 これを神紀(しんき)と謂(い)う。人君の宝なり。


 郷間とは、その郷人(きょうじん)に因りてこれを用うるなり。


 内間とは、その官人(かんじん)に因りてこれを用うるなり。


 反間とは、その敵の間(かん)に因りてこれを用うるなり。


 死間とは、誑事(きょうじ)を外に為し、吾(わ)が間をしてこれを知らしめて、敵の間に伝うるなり。


 生間とは、反(かえ)り報ずるなり。
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 現代語訳は以下の通り。



>>>>>
 故に用いる間者(スパイ)には五種類ある。
 すなわち郷間・内間・反間・死間・生間である。


 これら五間を同時に駆使して、敵に察知されぬように使いこなす。
 この技術こそ神紀──────測り知る事の出来ない霊妙なやり方──────というものである。君主たる者が宝とすべき事である。


 まず第一に郷間とは、郷人(敵国の住民)から情報を収集する間者である。


 第二に内間とは、官人(敵国の官吏、要人等の高官)を買収して、情報を収集する間者である。


 第三に反間とは、敵国から送り込まれた間者を、籠絡して手懐けたり、偽情報を与えて欺いたりして、敵国を混乱させる。
 そうしてこちらの手駒と化させて逆利用する敵国の間者である。


 第四に死間とは、敵国内に誑事(偽り事、偽情報)を伝える為に、自国の間者を敵国に送り込んで潜入させ、敵国内部を攪乱させる間者である。


 第五に生間とは、敵国から生きて帰還して、収集した情報を自国にもたらす間者である。
<<<<<



 上記引用文にある五種の間(間者、間諜)の内、第三の「反間」を用いる事こそが、この計略の要旨である。
 反間を現代風に言い表すならば、いわゆる「二重スパイ」「ダブル・エージェント」である。
 ダブル・エージェント(二重スパイ)とは、例えばAB両陣営が争っていたとして、A陣営のスパイとして活動していると同時に、B陣営のスパイとしても活動しているスパイの事である。



 まずはこの計略の仕掛け手側が、計略に掛ける相手Xの正体が、敵側が送り込んだスパイである事を把握していない事には始まらない。
 そして把握しているなら、反間の利用法は上記引用文にもある通り、以下の二点である。



㊀:Xを脅迫あるいは金で買収、その他あらゆる手段を講じて、こちらの協力者に変えてしまう。
 そうしてから自陣営に寝返ったXを通じて、敵陣営に偽情報を流させ、ミスリード(誤導)させる。


㊁:Xが敵陣営から送り込まれたスパイである事に気付いていても、わざと気付いていない振りをする。
 そうしてXには正体が露見しているなどと一切気付かせる事なく、Xを実質的に自陣営の手駒として逆利用する。
 意図的に偽情報をXに掴ませ、Xを通じて故意に敵陣営に情報が伝わるように仕向ける。
 そうする事で自陣営にとって望んだ通りの行動を、敵陣営に起こさせる。



 上記のどちらにも共通している事は、敵の放ったスパイXが自陣営に潜入している事を逆手に取り、Xを自陣営のスパイとして逆利用する事である。
 敵に内通している事を知ったからと言って、Xを直ちに処分・抹殺してしまうのは、何とも智恵がなく下手なやり方である。
 Xに接触して、スパイである事を公表すると脅迫したり、手厚く処遇したり、説得したりして、Xを上手く懐柔し、こちらの手駒の反間(ダブル・エージェント)に仕立て上げるのである。
 そうする事で敵陣営の判断を麻痺させ、自陣営にとって都合が良くなるように誘導する。



 偽情報を流す事で、主に敵内部において離間工作・分断工作を施す。
 そうして敵陣営内部を疑心暗鬼状態に陥らせ、団結を阻害したり、敵陣営内にいる自陣営にとって都合の悪い相手を抹殺・失脚・粛清・追放へと追いやって、敵陣営の弱体化を図るのである。
 敵陣営にして見れば、自分たちの仲間である筈のXが、よもやあべこべに敵の工作員となっているなどとは思ってもいないので、そんなXから発信された情報ならば、敵を信じ込ませ易い。



 言うまでもなく㊀の場合は、Xの寝返りが敵陣営に発覚したらそれまでである。
 そうなってはもうそれ以上、Xは反間としての役目を果たせなくなり、用済みとなるので、そこは非情に徹してXを切り捨てる。
 自陣営かまたは敵陣営のどちらかがXを粛清する事となる。
 ㊁の場合でも自身の正体が発覚してる事や、尚且つ自身が逆利用されている事にXが気付いたなら、Xはそれ以上は反間としては使えなくなるので、これまた容赦なく粛清せねばならない。



 以下は前出と同じく『孫子』の【用間篇】からの引用である。
 五間の中でこの反間こそが最も重要となるので、五間の中でも最も厚遇しなければならないと説いている。



>>>>>
 必ず敵人(てきじん)の間(かん)の来たりて我を間する者を索(もと)め、因(よ)って之(これ)を利し、導きて之を舎(しゃ)す。


 故に反間は得て用うべきなり。是(これ)に因って之を知る。


 故に郷間、内間は得て使うべきなり。是に因って之を知る。


 故に死間は誑事(きょうじ)を為して敵に告げしむべし。是に因って之を知る。


 故に生間は期の如くならしむべし。


 五間の事、主必ず之を知る。
 之を知るは必ず反間に在(あ)り。故に反間は厚くせざるべからざるなり。
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 現代語訳は以下の通り。



>>>>>
 敵の放った間者が我が方へ潜入して来たならば、その者を探索して買収する。
 そうして逆にその者を、我が方が使役する「反間」と化させて敵方に送り返す。


 この「反間」の働きによって、敵方の住民、官吏を籠絡して、住民を「郷間」、官吏を「内間」と化させる。


 その上で我が方から「死間」を放って敵内部に偽情報を流させ、攪乱させる。


 以上の事が整えば、残る「生間」も計画通りに任務を達成させられる。


 君主たる者は五間の用い方を必ず理解していなければならない。
 これら五間の内で最も重要となるのが「反間」である。
 それ故に「反間」は特に手厚く遇さねばならない。
<<<<<



 以上の記述から、諜報活動の成否如何は、特に「反間」をどれ程厚遇し、巧妙に活用出来るかどうかに掛っている。



 だが注意せねばならないのは、この反間は最も重要視し、最も厚遇しなかればならないのと同時に、最も警戒もしなければならない。
 何故なら反間とは、所謂「両刃の剣」だからである。



 自陣営の反間として使っていたつもりが、実は敵若しくは第三者陣営に本籍や忠誠心を持つスパイで、利用していたつもりが逆に利用されていたなどという事もあり得る。
 おまけに反間の中には、彼我どちらの陣営にも忠誠心を持たず、私利私欲の為に両陣営から利益を引き出そうとする筋の悪い者もいたりする。
 だからこそ一旦反間として手懐けたつもりでも、完全に安心し切るのは戒めねばならない。



 反間の自陣営に対する面従腹背が判明したのなら、その者をリスクを承知で使いこなそうと考えるよりも、速やかに粛清した方が好ましいであろう。
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反間計
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はんかんけい


反間計


反間計(はんかんけい)






 不明。あるいは兵法書『孫子(そんし)』の第十三篇【用間篇(ようかんへん)】で記されている「反間」が由来であろうか。






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 疑中(ぎちゅう)の疑(ぎ)なり。
 之(これ)を自らの内に比(したが)えれば、自ら失わざるなり。
☰  ☴  ☲  ☶  ☱  ☵  ☳  ☷
 疑惑の上に更に疑惑を拵えて、敵を疑心暗鬼に陥らせる。
 敵軍の間諜を逆利用して自軍の為に働かせれば、自軍の戦力を損耗させる事なく勝利を得られる。
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