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前世が弥勒仏(みろくぶつ)であった釈迦は、 白象となって兜率天から下界に下り、マーヤー夫人の夢に現れます。 この場面は「托胎霊夢」(たくたいれいむ)などとして、仏教の画題となっています。 聖書の「受胎告知」の場面に相当する場面です。 横になった婦人と象の組み合わせは、まずこの画題と考えて間違いありません。 象の牙の本数は、二本の場合と六本の場合があります。 経典によって、六牙と明記するものと、記さないものがあるからでしょう。 また、夢を見た時が昼か夜かの解釈によっても図柄が異なり、 夜と解釈して燭台を入れてある図もあります。 図は、紀元前1世紀頃のバールフトのレリーフに表された象のスケッチです。
頭飾や足輪の装飾を身に施すことから、高貴な象であることがうかがわれます。 当然ですが、耳も小さく、インド象であることがはっきりと判ります。 |
釈尊物語
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カピラヴァスト国(迦毘羅衛国 かびらえいこく)は、現在のネパール領に在ります。 現在の地名は、ティラウラコートです。 90年代に訪れた時には、陸軍の管轄下に在りました。 管理する兵士に喜捨をして、フェンスで囲われた城址に入れてもらいます。 建造物の一つに足跡が残っており、釈尊の足跡と言われているそうですが、 新しい物のように見受けられました。 他の仏跡でも見られますが、大木を抱き込んで建てられたような古い祠(ほこら)が有ります。 天井は無く、壁だけの、隅には蜘蛛の巣がきらきら輝いている小さな祠でした。 小さなテラコッタの偶像が何体か、お供えしてありました。 建造物の址の他に、付近には幾つか1世紀頃のストゥーパが有りました。 そこへは城址から丈高い草を掻き分け、しばらく歩かねばなりません。 或いは、生誕地ルンビニーに向う道であったのかもしれません。 シュッドーダナ王(浄飯王 じょうぼんのう)は、名前に飯がつきます。 シャカ族は農耕民族であり、米を主食としていたと推測されます。 当時の人々も、今のインディカ米と同じようなお米で、カレーを食べていたのでしょうか。 マーヤー夫人(摩耶夫人 まやぶにん)は、釈尊の生母です。 図は、ミルプール・ハースから出土した供養者立像(5〜6世紀)のスケッチです。 巻き毛に大きな耳飾を下げています。 妖艶でありながら、清潔感が漂う像です。 一説に釈尊はドラヴィダ族であると言われています。
すると、髪は巻き毛ですので、それが後の仏像の螺髪(らほつ)として表されていると思われます。 |
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