千年の修行を経たさしもの妖蛇も宝鉢の力には敵(かな)いません。あわれ白素貞(はくそてい)は宝鉢に閉じ込められ、小青(しょうせい)は命からがら、法海和尚(ほうかいおしょう)の魔手を逃れて仙界に戻りました。法海は素貞を封じ込めた鉢の上に雷峰塔(らいほうとう)を置き、塔の重さで素貞を抑えつけました。
こうして年月が過ぎ去って行きましたが、その間、小青はたゆまずに厳しい修行を積み、遂に法海を超える術を身につけたのです。ある日、小青は水の眷属(けんぞく)を引き連れて杭州に降り、法海と雌雄を決しました。そして法海を破り、雷峰塔を打ち砕いて素貞を助け出し、共に仙界に帰って行ったのでした。(別伝:月日が経って、小青の育てた素貞の子は、科挙の試験に合格して雷峰塔の母に報告に来ました。すると、塔が崩れて、その下から素貞が現れたのでした。
二枚貝たちにやっつけられている法海は、民間伝承では逃げ延びて、上海蟹になったと言います。
ですから、上海蟹を食べることには白素貞の仇討ちをする意味があるようです。
別伝に基づく画像は、以前山東省高密県(さんとうしょうこうみつけん)の剪紙で
ご紹介しました。
若者(往々にして文官の服装)と塔と蛇身の女性の組み合わせは、
この別伝による白蛇伝のお話と考えて、ほぼ間違いありません。
追記:
明日からマレー半島縦断に出かけますので、今日までに区切りをつけようと
後半から記事が簡略になってしまいました。
また、時間がありましたら、少しづつ補充して行きたいと思います。
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