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宅録エッセイ
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生録
ラジカセには、たいてい『内蔵マイク』といって、
本体に録音用の小さなコンデンサマイクが付いていた。
録音ボタンを押すだけで、手軽に身近な音や声が録音出来るのだけれど、
独立したマイクを買って繋ぐと、ワンランク上の録音が出来た。
それで身近にある色々な音を録り始めると、面白いので段々悪ノリしてきて、
今度はどこかへ出かけて音を録りたくなるのである。
そして、機材を持って自転車に乗り、電車の通り過ぎる音を録ったり、
川の流れる音や、鳥のさえずりを録音しに行く様になる。
これを『生』の音を録音するという事で通称『生録』と言い、
昭和50年代に男の子の遊びとしてちょっとしたブームになった。
実際にやってみると分かるけど、
自然の音って普通に録っても結構きれいに録れるものなのだ。
色々な所でマイクを片手に音を録り、家に帰って聞くと、
想像以上の音の臨場感に驚かされる。
それはいったいどうしてなんだろう?
多分こういうことだろう…と勝手に推測している。
人間は、自分の耳で音を聞く時、何かに照準を合わせて、無意識のうちに音を選択して聞く。
だが、録音機は正直なので、なんのフォーカスもせずに、素直にすべての音をとにかく拾う。
その録音した音を後で聞くと、「ああ、こんな音も、あんな音もあったのか。」と、
現場では気付かなかった色々な細かな音に新鮮な驚きを感じ、その音の密度に興奮するのだ。
こうしてまた少年は、ラジカセの魅力にどっぷりと浸かっていったのだ。 PS 『生録』は、過去のものではなく、今でもデジタルの録音機を使って
愛好家の方達が楽しんでいる現在進行形の趣味の一つです。
図画の新曲『妄想ブラックホール』がYoutubeで試聴できます。
ちょっと懐かしい歌謡ポップ風の曲になっています。
お時間のある方はぜひ聴いていってください。
図画のアルバム『恋するラジカセ』発売中
■CD版アルバムの販売はMUZIE SHOP(下記URL)
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カーステレオ
平成元年3月に、僕は大学を卒業した。
その頃といえば、CDプレーヤーがすでに普及し始めていて、 LPレコードと主役の座を交代するかしないか…というくらいの時代。
そんな頃のお話。
晴れて社会人になるということで、僕は念願のマイカーを購入。 (といっても7年落ちのオンボロの小型中古車だったが…) マイカーを持つことが出来た僕は、お気に入りのレコードや、 FMエアチェックした曲を入れたカセットテープを何本も持って、
休みの日に、ひとりで、または友達と…そして時には女の子なんかを乗せて
ドライブに行くのが何よりの楽しみとなった。
その時、僕の買った古い国産の中古車には、 まだCDプレーヤーは付いてなくて、カセット&ラジオだった。
今では、当たり前の様に車の中でCDやその他のデジタルデータで音楽を聴く。 デジタルは、いつでも僕達にクリアでシャープな音を届けてくれる。
でも、今、改めて思い出してみると、あの、カセットテープに録音することで
少し劣化して丸くなった音が、長時間密閉された車内で聴くには、
かえって耳が疲れなくて良かった様な気もする。
あと、カセットテープというソフトの物理的な不便さにも、逆に味わいがあったものである。
例えば、カセットテープの頭には、リーダーテープと言って、録音できない無音の部分があるので、
ガチャンとカセットをカーステに入れても、4〜5秒は音が出ない。
あの最初の少し待つ感じなんか、とっても素敵で懐かしい。 あと、A面が終わったら、早送りしないとすぐにB面が聴けなかったりもする。
これも不便だけど、その分、B面の1曲目が飛び出した時に、良い曲に感じられたりする。
と…そういう懐古的な話をすると年寄り扱いされるかもしれない。
だが、何も僕は今の時代を悪いと言っているのではない。
今のデジタル時代も、便利だし、決して悪いものではない。
携帯の端末で、いつでもどこでも何でも見れちゃうのなんて、
ちょっとSF的で、ドラえもん的で、ドキドキしたりもする。 それに、デジタルの世界にいるから培われる感性もあるだろうし、
そこからしか生まれない音楽もあるだろう。
色んなものがあって良い。色んな人がいて良い。
ただひとつだけ、ヘッドホンで音楽を長時間聴く人は、なるべく休憩をとり、
難聴とかにならない様にくれぐれも注意してほしい。
図画の新曲『妄想ブラックホール』がYoutubeで試聴できます。
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カセットテープの互換性
遠い遠い、アナログの時代…まだラジカセで音楽を楽しんでいた頃のお話。
例えば、僕のラジカセで録音したカセットテープを、 友達の持っている『違う機種のラジカセ』で再生すると、
その友達は、僕が自宅で録った時の本来の音質で聴けない場合がある。
メーカーや機種による微妙なテープスピードの違いや、ヘッドのあたり方のズレ、
あと、それぞれのラジカセの録音や再生の性能・特性等が原因である。
アナログの時代、こうした『カセットテープの互換性』というのは、 『ラジカセ』や『カセットデッキ』にとって最大の弱点であった。
その逆ももちろん同じで、同じ音楽が趣味の友達に、
「この間FMで録ったこの曲かっこいいから聴いてみて!」 とカセットを貸してもらっても、僕は、彼が家で聴いたのと同じ音では聴けていない訳だ。 ただ、その事も、僕達アナログ世代の人間は、しっかりと受け止めて納得していた。 友達が貸してくれたテープを、自分のラジカセにいれて再生した時、
たとえ多少高音がこもってモコモコしていようが良い。
そんな事よりも、その友達にそのテープを借りたことで、
今まで知らなかったミュージシャンや曲に会えたことを楽しめた。
そんな暖かいぬくもりが、カセットテープにはあったように思う。 図画の新曲『妄想ブラックホール』がYoutubeで試聴できます。
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お時間のある方はぜひ聴いていってください。
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