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全く状況は違いますが、僻地医療は福島と似ていると思います。 医療と介護を分けるのは、国民の負担を公平化するためだけに作られた仕組みのような気がします。 高齢になると医療でのお世話が必要となります。 施設に入所されている方も、徐々に医療を必要としてきます。 今施設に入所している方で、本来は医療で見なければいけない人が多いのですが、病院からは出されます。 慢性の重症の方は、病院から見放され、施設では受け入れ拒否されます。 高齢者が増えると、家族だけでは、看護・介護できなくなります。 ケア・ミックスとは言い古された言葉なのですが、今、真剣に対策を立てないと高齢者の行き場は無くなります。 東日本大震災から1年(被災地の今) “医療崩壊”の原因、医師不足にあらず - 菊地臣一・福島県立医科大学学長に聞く◆Vol.1 地域社会が激変、医療・介護の再構築が必要 2012年3月7日 聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長) いまだ福島第一原発事故の影響が続く福島県。医師など医療者の流出も続く厳しい現状にありながらも、福島県立医科大学は、「福島医大復興ビジョン」を掲げ、県全体の地域医療や大学の復興、再生に挑む。この4月からに、新たに医師10人程度を採用し、「災害医療講座」を発足させるほか、大学内に復興事業推進本部を立ち上げ、ビジョン実現に向け、本格稼働する。 学長を務める菊地臣一氏に、福島県の医療や大学の現状や課題、今後の展開などについてお聞きした(2012年2月27日にインタビュー。計3回の連載)。 -------------------------------------------------------------------------------- ――まず福島県の医療の復旧・復興状況を、先生ご自身がどのように捉えておられるかをお聞かせください。 福島第一原発事故に伴い、今回起きている問題は、医師不足ではなく、“医療崩壊”。宮城や岩手、茨城の被害は地震と津波によるものであり、これらが過ぎ去れば元の場所に戻ることが可能ですが、福島の場合は戻れない。特に、20km圏内は。元の場所に戻れるよう復旧作業が始まっていますが、現実問題としては医療だけでなく、生活のインフラがすべて壊れてしまっています。したがって、「復旧」など、口で言うほど簡単ではなく、また「復旧」しただけでは意味がありません。人口構成が変わり、何十年か先に訪れるだろう高齢社会に突然入ってしまったからです。 「当事者である我々が頑張らないと、誰も『大変だ』と共感を持って応援してくれる人はいない」と語る菊地臣一氏。 今後は、福島県に限らず、日本全部と言っていいと思いますが、放射能と「共生」するしかない。特に原発事故の周辺地域では、厳然としてこの問題が存在するため、戻る人はほとんどが高齢者。医療の担い手も多くが、他地域に行っています。医療者はどこでも職を見つけることができる上、多くが家族を持っているので、家族にしてみれば何もそこに戻る必要はない。どうしても戻らなくてはいけない人は多くはない。医療に限らず、あらゆる生活の産業の担い手が必ずしも戻らず、復旧はもとより、復興もかなり難しい。 こうした中で、大学としては、原発周辺地域の病院に新たに5人程度の医師を派遣しています。さらに、この4月からは大学に寄付講座を作り、様々な診療科の医師を10人以上派遣します。医師不足ではなく、“医療崩壊”、つまりシステムの問題なので、これでうまく行くかどうかは分かりませんが、少なくても医師の数は揃う。 ――システムとしての“医療崩壊”とは、様々なインフラが整っていないという意味でしょうか。 はい。今回の診療報酬と介護報酬の同時改定により、今まで以上に鮮明な形でケアミックスが求められるようになりました。問題はこの点にあります。高齢者が町に戻っても、ほとんどが一人暮らし、あるいは高齢者のご夫婦の二人暮らし。今までは介護とまではいかなくても、一緒に生活をする若い人がいましたが、今度はいませんから、医療と介護を同時に提供しなければならない。ケアミックスという今回の改定の骨子を先取りしたような形で医療・介護体制を構築する必要があります。未知のものに対する新たな挑戦と言え、なかなか大変なことです。 それだけでなく、妊婦、子供、高齢者、社会の担い手となる働き手。すべての人に寄り添って、すべてのニーズに応えていくという新たな対応能力も求められる。一言で言えば、「寄り添い型の医療」。その必要性を認識して、大学としても体制を企画、提案してやっていかなければいけません。 その際に、放射能汚染について、まだ福島県民は十分に受け入れてはいないという現状があります。メンタルヘルスケアの問題、心の問題も重要。今は国や県、行政に対して、「何とかしてほしい」「放射能をゼロに」という怒りも混じった声が上がっていますが、もう放射能と「共生」するしかない。それをどのようにして実現していくか。「9.11」とも異なり、これまで人類が経験したことがない問題なので、一朝一夕には行きませんが、我々は逃げられない。まさに国家プロジェクトで、ケアミックス体制の構築やメンタルヘルスケアの問題解決に取り組まなければいけない。 ――既に医師を5人程度派遣しているとのことですが、場所は南相馬市でしょうか。また、4月からの寄付講座についてもう少し具体的にお教えください。 様々な志を持って、全国から馳せ参じてくれる医師がいるため、新たに災害医療講座を作り、教授、准教授、講師などの肩書で身分を保障します。医師によって希望は様々で、南相馬市でずっと医療をやってもいいという人、あるいは大学での高次の救急や研究をしながら、応援したいという人もいます。これらのニーズに応じるため、大学に講座を作り、給与も大学が保障します。特に精神病床については、南相馬市のある相双地区は壊滅状態です。新たな講座には精神科の医師が2人、そのほか脳神経外科、麻酔科、神経内科などの医師が来ます。 ――もう10人の医師は決まったのでしょうか。また時限的な講座でしょうか。 ほぼ決まっています。講座は、4年間の予定です。ただし、4年ですべてが解決するとは誰も思っていません。何十年という時間が必要ですから、4年が経った時に、どんな形で継続するかをもう一度、考え直します。恐らくその時に求められるニーズは、今のニーズとは変わるでしょう。地域のニーズ、そこで働く先生方のニーズの変化に応じて、大学として責任を持って支援していきます。 続く・・・
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