ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

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エンマコオロギが鳴いています。

ぼくは、コオロギと言えば本種をイメージします。
今までに見たコオロギの仲間のうち、最も多かったのは本種ですね。
何処にでもいて、たくさんいて、丈夫。
飼育も簡単で(高密度で飼うと共食いしますが)、虫かごに土を敷いて、
クズ野菜と煮干でも入れておけば大丈夫で、繁殖もしてくれます。
昔はカエルやトカゲ、カマキリ等の餌としても重宝しました。
非常になじみの深い昆虫です。

秋が深まってきて、朝晩ともに涼しくなってくると、各所の茂みから
鳴き声が聞こえてきます。

擬音化しようとすると、「キュリキュリリ」「キリリリ」「テュリリリ」
「リュルルル」と、色々と浮かんで参りますが、果たしてどれが本物に
近いやら。
「コロコロリ」は昆虫図鑑などでもよく掲載されていますが、ぼくには
どうしてか「コロコロリ」とは聞こえません。

虫の言語(と言えるほど高度なものかは解りませんが)を無理やり日本語的
発音に置き換えようと言うのですから、そもそも適確な擬音語というのを
造ることに無理がありそうな気もします。
が、何とか再現度の高いものを造りたいと思うのも人間の性。

ウグイスの「ホーホケキョ」なんて、誰でも納得する擬音化をした方の
センスに敬服してしまいます。


鳴き声ついでにお話しますと、むかしちょっと面白い実験をしたことが
ありまして…

いわゆる鳴く虫のほとんどは、翅と翅をこすり合わせて音を出します。
摩擦音なんです。その原理は、よくバイオリンに例えられますね。
小学館などの学習図鑑には、その説明も載っていたように思います。

では、摩擦が無くなる(少なくなる)とどうなのか。

そう思い、本種♂の翅に、CRCを垂らしてみたことがありました。
軋んだ音を立てる器具にCRCを垂らすと、引っかかるような摩擦がなく
なり、不快な音波が軽減されます。
こいつをコオロギの翅に垂らせば、摩擦がなくなって音が出なくなるの
ではないか、♂のコオロギはいくら頑張っても音が出ず、慌てふためく
のではないかと、小学生のぼくは思ったわけです。

全体に噴霧すると死亡しそうなので、面相筆にとり、オスの前翅に塗布
します。するとどうなるか。

オチとしてはつまらないのですが、音がなくなりはしませんでした。
何の変化のないものもいましたが、音が曇った様に変化しているものも
いました。
しかし、摩擦が低減して音質が変わったのか、潤滑油を塗布されたのを
気にして妙な鳴き方になってしまったのかは不明です。
きちんと塗布できていたのかも怪しいところですが。
(褒められたものではない試みですが、機会があればまた試してみたい
気もします…が、実験台になるコオロギにも申し訳ないし…)

と、そんな経験もあって、本種への親近感?が大なのですね。


話がそれました。

画像上がオス、下がメスです。三枚目は頭部のアップ。

何処でも見られると前述しましたが、正確には北海道北部や南西諸島など、
温帯から離れた気候帯の土地では分布しないようです。

「エンマ」の名の由来は、頭部(顔)の模様が閻魔様の怒った顔に似ている
(具体的には、複眼の周りに淡色の隈取り模様があって、複眼上部の模様は
吊り上った眉に見える)からだそうです。そう言われるとそう見えてきます。
国内で見るコオロギの仲間では最大となる種で、体つきもずんぐりしており、
強健な印象を受けますね。
「エンマ」の名を受けるにふさわしい種だと思います。

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ずく無し88
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