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キンランが咲いていました。 以前紹介したカヤランとは違い、地表に生える、オーソドックスな 形の植物です。 鮮やかな黄色が黄金のようだということで、金色の蘭との意味で つけられた種名だと言われます。 確かに、林床に咲く本種の花は、黄金のように輝いて見えます― というのは言いすぎですが、映える色であることは間違いありません。 普通、よく目にするのは上の写真のように、花が5つか6つついている 個体なのですが、この個体の近くには、下の写真のように↓ もっとたくさんの花がついているものもありました。 かなり立派な株です。残念ながら、花は開いていませんでしたが。 全体的な形は一般的な植物、とりわけユリ科植物あたりに似て いますが、花の形を見ると、ちゃんとラン科植物であることが 分かります。 ラン科の植物の多くは、左右対称の形をしています。 対象なのは左右だけです。上下方向、任意の角度での回転(花弁5枚の ハコベなどは、72度回転させるとごとに元の花の形と一致します)に ついては非対称。 キンランもそうです。 そして妙に複雑な構造。ポリネータ(花粉を運んでくれる虫たち) にとっては利用しやすく、またラン自身にとっては信頼のおける ポリネータに、きちんと花粉を持っていってもらうのに有効です。 外側に開いた花被弁(花びら・がくの総称)は、おそらく花の存在を アピールするうえで好都合で、内側の花被弁は、ポリネータが蜜を 吸おうとする際の足場などとして機能しています。 そして、ポリネータが餌を得ようと花の奥に進入する際に、うまく 花粉を付ける/花粉を受け取ることが出来るような位置にある蕊柱。 よくもまあこんな形に進化したものです。 また本種は、菌類との共生関係が、生育していく上でかなり重要 だとされています。もちろん、キンラン自体も光合成をしますから、 すべてのエネルギーや栄養を菌類に頼っているというわけではあり ませんが、キンラン単体では十分な生育・繁殖は無理だそうです。 しかも、ただ菌類とセットになっていればいいというわけではない ようです。 キンランと共生する菌は、生きた樹木から栄養をもらっている、 いわゆる外菌根菌というもの。 ということは、樹木→菌類→キンランという流れで、栄養が流れて いることになります。 だから、キンランと菌類だけあっても、あまりうまくいかない。 三者がそろっている環境でなければいかんわけです。 花が奇麗で、しかもランの仲間なので、よく盗掘の憂き目に会う のですが、そんじょそこらのマニアが鉢に植えてみても、そうそう うまくはいきません。 三者の繋がりが切れてしまっているからです。 持って帰ってもどうせ根付かないんだから、生えている場所が
生育適地なんだから、そっとしておいてあげてよ、と思います。 |
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はじめまして。
いろいろな方のブログにお邪魔して、いろいろな生き方、
教えてもらえたらなって思います。
よかったら私のブログにもお立ち寄りくださいね。
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2008/5/22(木) 午前 0:19 [ すまいる☆すまいる ]