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ニホンアマガエルについて。 ニホンアマガエルはとても身近で、個体数も多く、なじみの深いカエルです。 ほぼ日本全土(南西諸島にはいません)で見ることができますし、見る機会も 多いように思います。 正確には、見る機会よりも聞く機会の方が多いかもしれませんね。 体は3cm内外と小さめで、褐色ないし緑色をし、野外では効果的な保護色に なっています。繁殖期こそ水辺に密集しますが、もともと樹上性が強い種で、 水辺と隣接した草地や森林がすみかなんです。 指先には吸盤があり、木登りも得意で、結構高い木の枝葉の上にいたりも しますし、草藪の中に紛れ込んでいたりします。 民家の窓灯りに集まる虫を狙って、アマガエルも集まる、という光景は 目にすることも多いですが、完全な野外では目視のみで本種を見つけると いうことは、結構少ないのかな、と。 一方、聴覚の方では、耳をつんざくような大合唱を聞くことができます。 比較的静かな夜中に鳴くこともあり、かなり目立つ(耳立つ?)んです。 目は見たいものを意識して見ようとしないと機能を十分発揮しませんが、 耳は意識しようがしまいが、大きな音を自動的に拾ってしまいますからね。 高めの声で、グァッグァッグァッと鳴いているのが本種。小さな体の割に 大きな声を出します。 夜中の大合唱は、繁殖のために行うもの。オスがメスを誘引するための ラブソングですから、声が大になるのは当然のことです。 繁殖期のピーク時など、あまりの大音量で隣にいる人との会話が困難に なることだってあるくらいです。 また、本種は雨が降る前に突如鳴いたりします。 雨鳴きとかレインコールとかシャワーコールとか言われるやつです。 「雨蛙(アマガエル)」の名の由来も、そこにあります。 TPOが絶妙な時は、アマガエルの声が雨を呼んだかのように思えることも。 もしかしたら昔の人は、本種を雨を呼ぶ不思議なカエルだと思ったりしたの かも知れませんね。 ぼくが子どもの頃は、雨がうれしくて鳴いているのだと思い込んでいました。 カエルは水が好きだから、「わーい。雨だー。うれしいケロ」とか、そういう 表現をしているものだと。 でも、今考えてみると、何故に鳴いているのやら。 低気圧が近づくと、興奮して鳴くんだという話を聞いたこともあります。 ラットの実験では、気圧が低下すると交感神経が興奮して、アドレナリンの 分泌が亢進されることが解ってきているらしいです。 アマガエルも同じように、低気圧が到来すると交感神経が高ぶってしまって、 いてもたってもいられずに鳴いてしまうということなのでしょうかね。 それとも、雨が降ること(降っていること)を仲間と伝えあうことが、生存 する上で何らかの利益をもたらしているのかな。 ともかく、不思議で面白い習性ですね。
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OLやってます。毎日刺激なく平々凡々と暮らしておりましたが、
素敵なブログに出会えて、楽しみ(刺激)が
一つ増えそうです。
応援しています。これから毎日読ましてもらいますね。
2008/5/31(土) 午前 2:31 [ ひかる ]
こんなにメジャーなアマガエル一つとっても、不思議がいっぱいですね。とは言うものの、北海道の東側ではあまり見かける機会がありません。学生時代に、札幌近郊のお米の産地でアルバイトをした時に、田んぼで沢山のアマガエルを見て、感動したのを思い出しました。
2008/6/1(日) 午後 6:54
アマガエルはカエル界のビジュアル系ですね。
生のレインコール、聞いてみたいです。
2008/6/1(日) 午後 11:43 [ amaguri313 ]
こんばんは。
北海道ではどんなカエルがメジャーなんでしょう。
本州以南と共通して分布する種がほとんどだと思いますが、勢力図が違うんでしょうかね。
ぼくは一度、ウミネコのようにニャーニャーエゾアカガエルを見てみたいです。
アマガエルの顔は鼻先が短くて、目が大きくて、他のカエルと比べて童顔に見えるんだと思います。そして小柄で、指先も吸盤になっていて面白い形。だからかわいいと感じるのでしょうかね。
レインコール・・・天気しだいですからね。天気の悪くなりそうな日を狙うと聞けるのかも。
とは言え、かく言う私も、狙ってレインコールを聞きに行った試しはなく、たまたま田んぼを通りかかると昼間なのに鳴いていて―というシチュエーションが多いのですが。
2008/6/2(月) 午前 1:14 [ ずく無し88 ]