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どこかに虫がいないか、蛙がいないかとキョロキョロしながら山道を歩いていたら、 唐突にずっこけました。足元がお留守になっているんだから、仕方がありません。 よくあることです。いや違うな。いつものことです。 ずっこけたぼくの目の前には、シシガシラの小さな株がありました。 これも何かのご縁、よく見ればまあカッコいいじゃないかと思い、写真を撮って 帰ってきました。転んでもただでは起きないのですよ。 シシガシラは全国的に分布するシダの仲間。山に入ればそこらじゅうで目にします。 大抵の場合、林床にへばりつくようにして、放射状に葉を広げています。その様子が 獅子の鬣に見立てられ、獅子頭(シシガシラ)と呼ばれることになったのだそうです。 株の中心部から垂直に伸びている葉は、胞子葉と呼ばれる器官です。 シダの仲間は、種子ではなく胞子で繁殖を行います。一部(と言ってもたくさんある のですが)のシダは、光合成をして、エネルギーや栄養を生産する栄養葉(普通の葉) とは別に、胞子を作って散布する為の専用の葉を持っています。これが胞子葉です。 新しく出た芽が赤く色づくという現象は、いろんな植物で見られます。 シダの仲間でも、そういう種がいます。シシガシラが今期の繁殖のために新しく作り 出した、展葉間もない胞子葉は、ご覧のとおり赤く色づいています。 それにしてもこの胞子葉、見事にまっすぐ出ていますね。ばっちり垂直が出ている
ような感じがします。加えてこの色と形。うむ、かっこいいじゃないか。 |
維管束植物
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