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シンジュサンがいましたよ。 街灯につられて飛んできて、道路端の金網につかまって休憩中のようです。 バックが金網だとなんとも絵になりませんが、これも灯火につられて来て しまったという生態を表すものになるんかな。 本種は開張140mmほどになる、大型の蛾です。 ヤママユガやオオミズアオよりもインパクトのある蛾ですね。 非常に広範な植物を食草と出来る、ある意味悪食の蛾でもあります。 種名の由来ともなったシンジュ(ニワウルシ)のほか、クヌギ、クスノキ、 エノキ、ニガキ、エゴノキ、ネズミモチなどの広葉樹を食べて育ちます。 それぞれの植物は、含有する成分にずいぶんと違いがありそうなんですが、 お構いなしで育ちます。ずいぶんと立派な消化器官をお持ちのようで。 意匠も秀逸だと思います。 基本的に、茶色と白という地味な色の組み合わせなのですが、その濃淡、 グラデーション、配置がこれまた絶妙で、美しい。 さて、このシンジュサンも、目玉模様を持つ蛾であります。 パッと見ではあまり目立ちませんが、前翅の先端をじっくり見てみると…。 ほら、ここに目玉があります。 そして、翅の端部の形・模様とこの目玉をセットでしばらく眺めていると、 何かに見えてくるはず…。 鎌首をもたげたヘビに見えませんか? 丸っこい頭に丸い目がついてて、翅の縁の模様が蛇腹っぽく見えませんかね。 分かりやすい(ただし下手な)図解は以下の通り。 本種の天敵である鳥類の天敵のうちの一つに、アオダイショウなどのヘビが 挙げられます。 つまり、本種は天敵の天敵の姿を借り、天敵を牽制しているというふうにも 考えられていたりします。 実際に鳥の目にどう映っているかはよく分かりませんし、その威嚇の効果も どれほどあるのか分かりませんが、もし上の例の通りなのであれば、本種は なかなかの戦略家ですね。 それから、この形質を獲得し、現在も生き残るに至った経緯を知りたいです。
どのあたりからヘビに見えるようになったんだろう・・・。 |
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素晴しい。更に進化して舌のチョロチョロっと出た感じも真似できるようになって欲しいです。
2008/8/3(日) 午後 10:58 [ amaguri313 ]
ただただ感心するのみです!
ヘビ立体的に見えます。自然って凄い!
経緯が解ったら教えてください。
2008/8/3(日) 午後 11:04
こんばんは。
舌をちょろちょろしたような突起を持つ個体が偶然に生まれて、それが効果的な威嚇効果を発揮したとすれば、そういう個体が生き残っていって、いずれ亜種、別種になっていくのかも知れませんね。運がよければ、何千年かしたら見られるかも。長生きしませう。
2008/8/4(月) 午前 2:01 [ ずく無し88 ]
経緯を知るのは難しいでしょうね。というか無理でしょう。
進化=「偶然」頼りの何世代もをかけた試行錯誤なんですよね(だと自分は思ってます)。
ヘビ擬態が有効であることを正とすると、シンジュサンの祖先が偶然ヘビに見えそうな模様を得て、その中でもよりヘビっぽく見える模様をたまたま持った系統が生き残ってきたはず。
その傍らで、ヘビに見えない模様を持ったもの、逆に鳥に好まれるような模様になって、捕食圧に負けちゃうものがいてもおかしくありません。
そんな試行錯誤の経過を見てみたいんですが、タイムマシンはないですもんね。
ただ、その試行錯誤は現在進行形であったりもします。
今日生まれた突然変異の個体が、遠い未来に新たな種を築く出発点になっているかも。
2008/8/4(月) 午前 2:20 [ ずく無し88 ]