ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

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石垣を通りかかると、「プシュー、プシュー」という、
ガス漏れのような音が聞こえました。

どうも、石垣の水抜き穴から聞こえてくるようです。

配管が詰まっていて、昼間に暖められて膨張した配管
内部の空気が、外に漏れ出している―と推測しました。

が、その音は一定のスパンを持って、かなり長い時間
にわたって聞こえてきます。

何かと思い、水抜き穴の中をのぞいてみると…。

シジュウカラ?

シジュウカラが営巣していたのですね。
抱卵しており、水抜き穴の周辺を、虫でもいないかと
徘徊し続けるぼくを警戒していたと。

キジも鳴かずば撃たれまい、とはよく言ったものです。
シジュウカラが音を発しなければ、気づかずに通過して
いたでしょうに。

鳥類は全くの門外漢なので、図鑑やネット上の情報を
集めていったところ、
・繁殖は春〜夏
・樹洞、キツツキ類の古巣、岩穴のような洞穴に営巣する。
 巣箱や使われない雨どいなど、人工物にも営巣。
・蘚類を主体とした巣を作り、羽毛や獣毛で産座を作る。
ということで、本例はまさにその通り、というもの。

やはり実物を観察すると、机上で資料のみを見るよりも、
数段上の理解と感動を得ることが出来ますね。

一時的に、抱卵中のシジュウカラにストレスを与えて
しまったわけで、その辺は反省点でもあります。
以後は覗きこまないように、遠くから餌を運ぶ(であろう)
姿を観察するとしましょう。

二十七回目(ドクダミ)

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庭の藪に生えているドクダミの開花が始まりました。

ドクダミというのも、ありふれた、いわゆる雑草の
類に入る植物なのですが、薬効成分を有し、変わった
器官、繁殖方法を持つ、なかなか興味深い種です。

ドクダミの名の由来については色々と説があるようで、
毒溜め(薬効成分が臭く、毒でもを溜めていると思われ
   ていた説と、毒素を溜めて排出説とがあるもよう)
毒矯め(毒を矯正、毒ではなくす説)
毒痛み(中毒や痛みに効く説)
毒駄目(毒素は駄目だ、と毒素を退ける説)
などを読んだこと・聞いたことがあります。
4つめなどは、信憑性が薄いような気もしますが…。

ともかく、昔からその薬効に注目されていたことがうか
がえます。
生薬である「ジュウヤク」は本種のことですし、お茶と
しても市民権を得ていますね。


さて、花弁のように開いているのは花ではなく総苞。
器官としては、葉に近いもので(同化はしませんが)、苞葉
とも呼ばれます。
本種の総苞片は通常4枚なのですが、画像のものは、よく
見ると小さな総苞片が余分に付属しており、合計で7枚に
なっていますね。プチ八重咲きといったところでしょうか。

ドクダミの花は、厳密には白い総苞から棒状に伸びている
部分についています。
小さな粒々が見えますが、この一つ一つが花なのですね。
画像のものは、まだ殆どは蕾です。花穂の下部のほうに、
開花しているものがいくつかあります。
雄蕊と雌蕊を確認できます。花弁、萼はありません。

このように、花としての体裁があまり整っていないので、
ドクダミを比較的原始的な種とする説もあります。


また、ドクダミもシャガと同じく、3倍体であるそうで、
不稔とのこと。庭にあるドクダミ全てが、同一の遺伝子を
持つクローンということになりますね。
しかし、花粉に不具合があるものの、無性生殖で種子の
生産は可能との記載もよく目にします。
実際は、根系による栄養繁殖が、生育範囲拡大の大部分
を担っているようです。


しかしこのドクダミの臭気というのは、ぼくは苦手であり
まして、ドクダミ茶はおろか、草刈時にたちこめる臭いも
遠慮したいほどです。

毒を退けるのがドクダミであれば、その臭気に退けられる
ぼくは、毒ということになるようなならないような。

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マミジロハエトリがおりました。

マミジロ=眉白でありまして、ご覧のように並んだ眼の
上に白いつながり眉毛があるのが特徴です。

鳥類にも同じように目の上に白いラインがある種がおり、
「マミジロ」と命名されています。

ハエトリグモの一族においては、比較的お洒落な色彩を
持っているな、と思います。2mほど離れたところからでも
橙の腹部と白い眉は目立ちます。

眉のおかげで写真うつりも良く、撮影を試みるのですが、
なかなかうまく行ったことがありません。

自らの体色が、あまり保護色として機能しないということ
を知っているのか、他の動物(ぼく)の接近を察知すると、
他種に比べかなり早い段階で逃走する―というのが、ぼくの
本種への印象です。

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皆さんはムカデに噛まれた経験をお持ちでしょうか。

10cm程度以上のオオムカデ類-トビズムカデ、アオズムカデ等に
噛まれると、その部位が大きく腫れ、数日間は疼痛に苛まれます。

ぼくは大型の個体に噛まれた経験はありませんが、小学生の頃に
5-6cmのトビズムカデに手の親指の付け根を噛まれ、指のサイズが
1.5倍程度になり、このまま治癒しなかったらどうしようと心配を
した記憶があります。

ムカデの毒は外敵に対する防御にも用いられるのですが、本来の
用途は、餌となる小型の動物を確実にしとめ、また摂食を容易に
するためのものです。

毒成分を調べてみると(自分で分析できるわけでもなく、文献調査
ですが)、ヒスタミン、セロトニン、タンパク質分解酵素、ヒアル
ロニダーゼ、p-ベンゾキノン誘導体、サッカラーゼ、ヘモリジン
等が挙げられています。ちなみに、酸性毒です。

ヒスタミン、セロトニンはハチ毒にも含まれています。昆虫毒の
中でも、効果的な配合なのでしょう。炎症の引き金となります。
量が少なければ炎症と疼痛で済むのでしょうが、多ければショック
症状を起こすことにもなると。

ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を分解する酵素のようで、組織
内での毒の浸潤を促進するようです。

タンパク質分解酵素は、その名の通り、体組織の構成材料である
タンパク質を分解していきます。噛まれた方は組織が破壊されて、
ますます炎症・疼痛が進行することに。ムカデにとっては獲物を
食べやすくするための下ごしらえに。

サッカラーゼは糖類(サッカロース)の分解酵素なのですが、どう
毒性を発揮するのか分かりません。捕獲した餌生物の体内にある
糖類を吸収しやすくするため?

ヘモリジンは溶血素とも呼ばれ、一般的には黄色ブドウ球菌等が
出す毒素で、赤血球を破壊するなどの作用を持ちます。これも、
炎症とともに組織破壊を促し、毒の浸潤を助ける、と。

p-ベンゾキノン誘導体は何をするんでしょうね。
キノンは酸化剤であったり、タンパク質と結合したりするので、
生体内でも何らかの作用をするのでしょうが、わかりませんね。

昆虫毒(ムカデ類は昆虫ではありませんが)は毒のカクテルと比喩
されることも多いのですが、言いえて妙、という感じですね。

画像はトビズムカデ、概ね13cm程度はあったと思います。
夜間には画像の用に徘徊したり、樹上で待ち伏せをしたりして、
昆虫等小形動物を捕食します。

6/10追記:
トビズと思っていましたが、知人からアオズではないかとの指摘
がありました。トビズにしては、頭部の色が暗いと。
なので、頭部のアップを画像右下に掲載してみました。

言われてみると、トビズにしては黒っぽいが、しかしアオズにして
は赤っぽい。
アオズとは亜種の関係にあるので、中間的な特徴の個体がいても
不思議ではないのでしょうが。
Scolopendra subspinipes sp.としておいた方がよいのかな。

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