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落葉落枝の上に、やけに鮮やかな黄色の物体が。
どうもモジホコリsp.(ススホコリ?)のようですね。比較的良く見る変形菌の
仲間です。粘菌と呼んだほうがなじみがあるでしょうか。
粘菌というのも不思議な生きものです。
まず挙動が不思議です。
菌と聞くと、カビやキノコのような、植物的(静的)な生き方をするものを
思い浮かべますが、粘菌は動きます。
動きは緩慢ですが、アメーバのような不定形の塊がじわじわと動くのは、
なかなか面白いものです。
むかし、種名は不明ですが粘菌を飼育(栽培?培養?)したことがありました。
黄色でしたから、本種と同じだったかもしれません。
味付け海苔か何かのビンに粘菌の付いた腐朽木の欠片を入れて様子を見る
のですが、ビンの側面にへばりついたり、腐朽木片に戻ったり、餌として
いれた残飯に寄ってきたりと、かなり積極的に動きます。
かと思うと、急に子実体(キノコのような、胞子を放出する繁殖器官)を形成
して、やはり菌類の仲間だなぁと思ったり。
体のつくりも不思議です。
まともな神経系など無いはずなのに、全体の統制をとって餌の方へ進みます。
もっとイレギュラーな動きをしてもいいくらいの下等(という言い方は好きでは
ありませんが)生物なのに、上手く出来ているものです。
しかもそれなりに種類が多い。
南方熊楠が心奪われるのもわかるような…
そういえば以前に、粘菌が迷路を解くという実験結果が報道されていましたね。
参考:http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2000/000926/index.html
ホントに不思議な生きものです。
ちなみに、飼育している粘菌が屋内に逃げ出すと、大変なことになります。
家族の方が間違いなく激怒すると思います。気をつけましょう。
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