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ヌスビトハギです。
朔果の形がサングラスに似ていて面白いね、と教わったこと、朔果に腺毛が
あって、いわゆる「ひっつきむし」になることから、かなり小さなうちから
種名を覚えていた植物の一つです。
朔果がたわわに実った花序を手折り、セーターのような、ひっつきむしへの
防御力が低い服を着ている友人を見かけるや否や、その花序を叩きつける。
すると、朔果がへばりついてなかなか取れない。友人怒る。ぼく逃げる。
最終的には、ぼくは学級会で糾弾されたりもするのです。
が、ヌスビトハギ朔果が兵器(?)として使えることがわかると、悪ガキどもに
伝播してゆくもので、そしてそれを用いる者がマジョリティになれば、もう
先生方はそういう遊びなのだとお思いになって、以後誰かが怒られるという
こともなくなりました(気弱な女の子に集中放火したやつは例外的に怒られた)。
なんか理不尽でしたね。同じことやってんのに…。
それはともかく、本種の名前の由来について。
どうも朔果の形が、盗人が爪先立ってそろりそろりと歩くときの足跡に似ている
から、ということだそうです。
色々調べて見ましたが、ドクダミのような説のバリエーションは無い模様。
確かに、靴や草鞋を履いてから爪先立ちをすると、半月形の足跡が出来ます。
盗人が歩いたあとは、この半月が2列併走することになるわけですから、なるほど
本種の朔果の特徴との類似性が伺えます。
また、足袋を履いて爪先歩きをすると、親指部分と人差し指〜小指部分の2箇所が
接地して、その様子もこの朔果と概ね似た形になりますね。
どちらにインスピレーションを受けたのか分かりませんが、この命名者の想像力の
豊かさに脱帽ですね。
ぼくだったら、メガネハギとかいう安直な種名にしてしまいそうです。
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