ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

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夜中に家の外から、ガシャガシャガシャガシャという音が聞こえます。
かなり大きな音で、どうも同じ場所から聞こえ続けているようです。

見に行くと、それもそのはず。
ツツジの葉の上でクツワムシが鳴いていました。

秋の夜といえば虫の声。

かの文部省唱歌『虫の声』にも、いろんな昆虫が出てきます。
歌詞1番には、マツムシ、スズムシ。
2番にはコオロギに続いて、「ガチャガチャガチャガチャ」クツワムシ
と、本種が登場。そのあとはウマオイが登場します。

クツワムシの鳴き声は、秋に鳴く虫の中ではちょっと異質です。
他種が高く澄んだ音を発したり、鋸型波っぽい単調な音だったりする
なかで、壊れた回転機械のようなガシャガシャという音は、かなり
耳につきます。音も大きいですしね。

なので、鳴き声が聞こえれば、どこに本種が潜んでいるかわりと簡単に
つきとめることが出来ます。
加えて、本種は直翅目の中でも大型でして、鳴き声をたどって行けば
個体を目視で確認することも容易です。

しかし、発見が容易なのは暗いうちで、鳴かないとどこにいるか分かり
にくく、前翅が広葉植物の葉にそっくりなので、視界に入ったとしても
うっかり見落とすこともあります。

キジも鳴かずば…でありまして、鳴かなければ見つかることはあまり無い
のでしょうが、繁殖がかかっているので、鳴かないわけにもいきません。

鳴いて自分の位置を知らせることは、繁殖のためには必要なことです。
しかし、これは捕食者に対してのアピールにもなりかねません。
命有ってのモノダネ、鳴かずにこそこそ配偶者を探した方がリスクは低い
ようにも思えますが、世界中には音による繁殖行動をとる昆虫がたくさん
います。

配偶者を見つけることによる利益の方が、捕食者に発見されることよりも
優先されるからでしょうか。
それとも他の理由があるのでしょうか。

鳴く虫にとって、天敵は鳥や爬虫類、両生類、肉食昆虫など。
これらの多くは、獲物の認識を視覚に頼っています。
嗅覚や聴覚のみで獲物を捕らえられる種はマジョリティではありません。
振動などで獲物を感知する種もいますが、これらの多くは自分の巣穴や
罠に身を潜めており、そこらじゅうを徘徊するということ稀でしょう。

鳥類は、俗に「鳥目」と言うように、暗い場所では視覚がうまくはたらき
ません。なので鳥類は、フクロウなど暗所の視覚強化に特化した種を除き、
あまり活動しません。
虫は、鳥に捕まるまいとすれば、夜に活動すればよいわけです。

また、カエルやカマキリをよく観察していると分かるのですが、静止した
ものを獲物と認識することは少なく、目の前を動くものに対してよく反応
します。
これらに捕まらないためには、あまり動き回らないのが得策でしょう。

ということは、夜にじっとしていれば、鳴こうが鳴くまいが捕食者に目を
付けられる危険性はさほど高くない、ということになりますね。

ヒトからすれば、個体位置の特定につながる「鳴く」という行動はかなり
リスキーな印象を受けますが、鳴く虫は天敵の索敵手法の盲点をうまく
突いて繁殖行動を行っているのだなあ、と、庭でクツワムシを見ながら
思った次第です。

ちなみに、クツワムシの「クツワ」とは馬具の轡のことで、本種の鳴き声が
轡の立てる音に似ていることに由来するようです。
色形ではなく鳴き声にちなむ命名からするに、昔の人も本種の特徴をその
やかましいほどの鳴き声に見出していたのでしょうね。

九十八回目(クサキリ)

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クサキリが我が家の裏に生えているススキにしがみついていました。

なかなか逃げないなぁ、と思っていると、それもそのはず。
よく見ると、産卵中でした。

クサキリは、イネ科の植物の葉鞘などに産卵管を器用にもぐりこませ、
産卵をします。
ある程度成長したイネ科植物の茎部分は、他の生物に食べられたり、
折れて飛んでいったりすることはほとんどなく、また植物体の内部は
一定の湿度が保たれます。卵を狙う捕食者も、葉鞘をかき分けてもぐり
こむことは容易ではありません。
卵が孵化するまでの保存の面では、他のバッタの類に見られるような、
土中産卵よりも安全に思えます。

産卵部を切り裂いて、卵を確認したくも思いましたが、来年我が家で
見られるクサキリが減っては一大事(というほどでもないか)ですので、
とりあえずそのままにしておきました。
足しげく観察すれば、いずれ幼虫に出会えるかもしれません。

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