ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

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百十一回目(ドンコ)

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なにか生きものがいないかなぁと、サワガニのいた小河川の辺りを
ふらふらしていると、細流の中にドンコの子どもがいました。

河川の中上流域に住むハゼ科の魚で、水生昆虫や小魚等を捕食する
肉食魚です。自分の体長ほどもあるような獲物にも食いつく、果敢
にして悪食な奴です。

日中は石や流木の陰に潜んでいるのですが、夜になると開けた場所
まで出て来ることも多いです。
細流には魚食性の大型魚もあまり進入しませんし、怖い鳥類も来ま
せんからね。鬼の居ぬ間に何とやら、でしょうか。
(目下の敵は、実は自分より大きなドンコだったりするのですが)

懐中電灯で照らしても、すぐに逃げることはあまりないようです。
なので、物音に注意しながらそーっと見る限り、観察は容易です。
夜だからといって油断しているのか、図太いのかわかりませんが、
観察者からすればありがたい習性です。

小さな個体は警戒心がかなり薄いようで、手をお椀のように伏せ、
ドンコの直上からゆっくりとかぶせていくと、簡単に手づかみする
こともできます。
あまりにうまく行くもので、警戒心云々というようなものではなく、
「あっ、なんかいい感じのシェルターが降りてきた」くらいの感覚
しか持ってないのではなかろうかと思ってしまいます。

大きくなると、経験を積んだからか多少臆病になるように思えますが、
シェルターとなる石の隙間から顔だけ出していて、明らかにぼくを
目視できるような距離まで近され、さらにライトで照らされてるのに
「大丈夫。ばれてないよ、ばれてないよ」とでも言いたげな感じで、
様子見を続け、全身を潜めるということをしない個体もよく見ます。
このように。

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身を潜めようと急に動くと、その動きで個体位置を感知されるため、
いざというときまでは動かずにおこう、という戦略なのかも。
とすれば、動かなければ発見されまいと本能的に思っているわけで、
これは自信が保護色を持っていることに、相当な自信があることの
表れなのかもしれません。
もしかしたらドン臭いだけなのかもしれません。
種名のドンコは「鈍子」の字をあてるようで、まさに鈍いヤツという
わけですから。

捕まえ易いこともあり、幼少の頃は本種を捕まえて遊んでいました。
ハゼの仲間だけあって、焼いたり揚げたりして食べるとおいしく、
酒の魚にもなるので、ぼくが家に持ち帰る生きものの中では珍しく
歓迎された種でもあります。


あまり遊泳能力は高くなく、物陰に待機しているような魚ですから、
河川改修などで凹凸のある河床や浮石がなくなると、姿を消して
しまいます。
近(多)自然型工法という概念がまだ国内で浸透してなかった時代に、
長区間を三面張りにされた小河川や水路では、かなりの数がやられた
のでしょうね。

しかし、非工事区間が近くにあれば、そこでひっそり生活を続けて、
近自然型工法を用いた改修があったり、大水で流れた礫が堆積した
ままであったりすると、いつの間にか戻ってきているということも
あるようです。

こういった例が多いのか少ないのかはわかりませんが、したたかに
生きているなあ、と、感心してしまいます。
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あちこちでオオブタクサの花序が目立つ季節です。

オオブタクサも有名な帰化生物です。
大きな葉が3裂ないし5裂しており、クワの葉に似ていること
から、クワモドキとの別称も持っています。
個人的には、あまりクワの葉には似ていないような気がする
のですが…。

北米原産のキク科植物で、戦後に国内に移入したと言われて
います。積極的に導入したものではなく、栽培種の種子などに
混入したものが各地に広がっていったもののようです。
分布は全国的で、河川敷や路傍、休耕地などで生育している
様子を見ることができます。
管理の悪い花壇から、あふれんばかりに伸び放題に伸びている
という悲しい光景も稀に目にします。こんな感じで↓
イメージ 2


個体は大型になり、かつ繁殖力も旺盛なので、各地で厄介者
扱いされている感があります。
理由は、在来植物の生育を脅かす可能性があること、どんどん
生えてきて雑草管理が難しくなること、そして本種が花粉を
風に乗せて散布する風媒花で、本種が原因で花粉症になる人も
多いこと等。

また本種は、環境省の「要注意外来生物」に指定され、また
IUCNからは「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されて
います。悪名とどろく、といったところでしょうか?

と、そんな理由で、各地で駆除が行なわれていたりもします。



外来生物の駆除を実施するときに、意外にも障害となるのが
「綺麗・可愛いのに」という感情的なところであったりします。

綺麗な花を咲かせる外来種を急進的に駆除すると、きれいな
お花畑だったのにねぇ、何で刈り取っちゃったのかねぇ、と、
後々非難されることもあります。
かわいらしい外来動物を捕獲して、かつ屠殺すると、なんて
むごい事をするんだ、可哀想と思わないのか、と、非難轟々で
あったりします。
(駆除をしている方も、別に外来生物が憎たらしいからではなく
在来生物の保全のためにやむなくやっているわけで、こういう
批判は結構へこむんですよね…)

ところが、あまり見た目のよろしくない、不気味な生きものの
駆除については、あまり批判を受けないようです。

生きものの評価に関しては、いまだに綺麗・可愛い→正義・必要、
不気味・怖い→悪・不要という、人間の感情から来る観念が幅を
きかせているように思えます。この観念の犠牲となって、不当に
虐げられた生きものもたくさん居ることでしょう。
いい加減、感情ではなく理性によって自然界を見るべきだと思う
のですが(←人の受け売りですが)、なかなか難しいです。

こういうことを人前で話すと、ちょっと変わった人ねぇ、気持ち
悪い物は気持ち悪いんだから…と、近所のおばさん方に陰口を
言われてたりしそうです。
まあ、気持ちはわからなくも無いですがね…。


それはさておき。

綺麗じゃない事に加え、人間への被害があることが理解されれば、
駆除に対してはかなり協力的になります。

なので、オオブタクサの駆除というのは、後腐れもないですし、
むしろ喜ばれ、褒められます。
種子がむやみに飛散しないように結実期を避けたり、花粉飛散を
抑止するために開花前に行なったりするとより好ましいです。

各種団体や学生のボランティア活動としてもお勧めです。
みなさまもいかがですか。

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がまさん近況

がまさんはシェルターにあんまり入らなかったのですが、
冬眠する場所の下見でしょうか?シェルターに入るように
なりました。

でも、いつも半身だけです。

開けた空間が好きなのでしょうか。
もしくは、閉所恐怖症なのですかね(カエルにも精神症が
あるのかどうか知りませんが)。

ヒキガエルは低温でも活動し、餌も食べるので、今すぐに
どうこうする必要はありませんが、来月半ばには冬眠用の
ケージを用意しないといけないでしょうね。

もしくは、ピタリ適温などの保温機器を使い冬眠させずに
飼育を続けるか。

どうしたものでしょうね。

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最近がまさんがよく動きます。
冬眠適地を探しているのかもしれません。最近朝晩は涼しく
なりましたからね。

で、ご覧のように垂直登攀を試みたりもしています。
今のところ成功していませんが…。

百七回目(ミゾソバ)

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近所の池のほとりに、ミゾソバが生えています。

ミゾソバといえば、あっちこっちの湿生地でよく繁茂している
タデ科の草本です。
溝に生えているソバの様な草、というのが本種名の由来だそうで、
実際その通りなので、唸ってしまいます。
葉の形を牛の顔に見立て、ウシノヒタイと呼ばれることも。

ソバと名が付いていますが、これは食物としての蕎麦ではなくて、
おそらく草本植物としてのソバのことで、植物体の雰囲気が似て
いるということでしょうね。

もちろん、好んで食べようというものではありません。
かつては救荒植物として利用されることもあり、実を集めて食した
そうなのですが、今は山菜として扱われることもなく、雑草扱いを
されています。
モノは試しで食べてみようと思ったこともありますが、食べた気に
なれる程の量の実を集める労力を考えると、なかなか手が出ません。


本種は一年草で、発芽したその年には花を咲かせて、実を結んで
枯れてしまいます。典型的な先駆種です。

親株がその年に枯れるのであれば、冬の厳しい時季を生き抜いたり、
翌年の春に芽吹くための栄養を蓄える必要はないので、得られる
物質とエネルギーを種子生産により多く費やすことができます。
そしてたくさんの種子を自身の近辺や新天地に供給します。

種子というのは丈夫なもので、乾燥や低温など植物の生育に不適な
環境下でも比較的大丈夫なもの。
ちょっと語弊はありますが、親よりも不適環境に耐性のある種子に
望みを託し、ばら撒きにばら撒いて、他植物が生えていないような
生育適地に到達できれば儲けもの、そこから再び拡大再生産を開始!
といった感じですかね。

このライフサイクルは水辺ではかなり有効らしく、しばらく晴天が
続いて汀線が大きく後退した場所などに、実生がいっせいに顔を
出し、一面がミゾソバ群落になるという例も見たことがあります。

それは、学生時代によく通った釣場でのことだったですが、葉や
茎にある微小なトゲがズボンのすそに絡むわ、しっかりした地盤の
所も軟弱な泥濘地も区別なく繁茂し、地表を被覆してくれるため、
うっかり泥濘地まで足を入れて、膝下まで泥に埋まってしまうわ、
釣り糸はよく絡まるわ、それでイライラして魚が釣れなくなるわ、
散々な目にあいました。
ミゾソバが悪いわけではないのですがね…。


花は意外とかわいいもので、淡いピンク色の小さな花(正確には、
ピンク色の部分は花弁ではなく、萼ですが)が、球状にかたまって
咲きます。
写真うつりもなかなかよろしいです。

ミゾソバの繁茂地は、明るい開放地である場合も多く(特に水際に
進出した場合や農地に生えた場合)、また多数の花が密集して咲き
ますから、訪花昆虫の格好の餌場となることもしばしばです。

トップの写真を撮った場所でも、イチモンジセセリやシマハナアブ、
ニホンミツバチなどが飛び回っていました。

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釣りに行くときは相性が悪いけど、写真を撮りに行くときは、多少
相性がよくなるようです。

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