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例の樹液スポットに、アオズムカデがいました。 アオズムカデやトビズムカデなど、オオムカデ類は基本的に肉食で、他の虫を 捕まえて食べて暮らしています。 樹液の滲み出している所にいるだけであれば、樹液に集まる昆虫たちを狙って いるということも考えられます。が、この個体は他の虫には目もくれず、一心 不乱に樹液をすすっています。明らかに樹液目あてですね。 肉食では得られない栄養を補給しているのか、喉が渇いているのか、たまには 甘酸っぱいものでも口にしたいのか。真意はよく分かりませんが、とりあえず えらくお気に召したようで、この場所を独占しています。他の昆虫が近づくと、 追い払うだけ追い払い、再び樹液だまりに頭を突っ込みます。 コワモテの厳つい男性が、チョコパフェでも食べているような違和感。 自分も甘いものが好きなので、あまりあれこれ言える立場ではないのですが。
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2008年07月16日
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シロスジアオヨトウがいましたよ。 こいつもやはり、いつもの樹液スポットに来ていた個体です。 カブト・クワガタにはなかなか出会えませんが、蛾との相性はバッチリなようです。 かなり複雑な模様をもっていて、かっこいいですね。 あちこちが緑色に仄かに発光する、デルタ翼を持った超古代文明の巨大飛行兵器と いった印象を受けます。 まあ、発光もしないし兵器でもないんですがね。当り前ですけどね。 褐色と緑色が複雑に入り組んだ模様は、まさに苔の生えた樹皮といったところ。 樹液を吸いつつ翅を震わせていたので簡単に見つけられましたが、樹皮上にじっと していたとしたら、見過ごしてしまいそうです。うん、なかなかいい擬態だ。 本種の種名は、白い筋がある緑色のヨトウガの仲間の意。 ヨトウガと聞くと、農作物の大害虫であるヨトウガ(俗称:ヨトウムシ)が真っ先に 思い浮かびます。広範な作物につく、厄介者です。 夜な夜な畑に出てきては農作物を食い荒らす様を、夜盗になぞらえているわけです。 与党蛾などという、やけに政治色の強い、権力を持った昆虫ではありません。 ヨトウガ亜科には、多くの種が属しており、そして多くの種が○○ヨトウと名付け られています。しかし、ヨトウと名の付く蛾の全てが害虫というわけではありません。 と言うか、害虫になりうるものは少数派です。 このシロスジアオヨトウも、害虫ではありません。 食草はスイバとかギシギシといった、タデ科の植物。タデ科の作物と言えば、ソバが ありますが、これを食害することはあまり無いようです。 夜盗じゃないのに夜盗と名づけられるのも可哀想な気がしますが、まあ仕方ないか。
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ヒメクロオトシブミがいましたよ。 の記事でもご紹介したとおり、 「落とし文」のこと。 オトシブミの仲間が木の葉で作る揺籃を、落とし文に見立てているわけです。 本種は目にする機会の多いオトシブミだと思います。 小さな昆虫ですが、黒光りする体にオレンジ色の脚がついていて、意外に目立つ ものです。 野外では、食草であるクヌギやコナラといったナラ科木本の葉の上にいるところを よく見ますし、バラ科の植物も食べられるので、庭に植えたバラの葉の上で見つかる こともありますね。もっといろんな広葉樹の葉の上で見つかるかもしれません。 本種もオトシブミらしく、木の葉を器用にくるくると巻いて、揺籃を作ります。 揺籃の中には卵が産みつけられていて、孵化した幼虫は揺籃を食べつつ育ちます。 卵と言うのは栄養価が高く、防御力もなく、反撃もされないので、結構いろんな 生きものに狙われる存在です。また、小さなイモムシも、鳥や肉食昆虫にとっては いい餌になってしまいます。 ということは、卵や幼虫を守る方策をとれば、生き残れる確率は高まりそうです。 オトシブミはオトシブミなりのやり方で、これを実践しています。 この揺籃は、幼虫の餌になると同時に、卵や幼虫を他の肉食昆虫などから物理的に 守り、あるいは卵や幼虫の存在を隠すようなシールドにもなり得るわけです。 次の写真は、ヒメクロオトシブミの交尾の様子です。 よく見ると、足場になっているクヌギの葉っぱが、主脈まで切られていますね。 これは、どうやら揺籃を作りかけている状態のようです。 そういえば、揺籃が完成したと思しきタイミングや、上に挙げた写真のように 揺籃を作っている最中に交尾をしているオトシブミの仲間を見かけることが結構 あります。 揺籃を作るということは、産卵可能な状態にあるということだと思います。 とすると、揺籃を作っているのは、交尾済みのメスということになります。 であれば、はたしてオスの個体は、その交尾済みと思しきメスと交尾する意味が あるのかな? 実は昆虫は、何度も交尾をすることがあります。特にレアなケースでもないです。 昆虫の世界では、必ずしも交尾=即受精と言うわけではないんです。 交尾をした後、精子はしばらくメスの体内に保管され、産卵の直前など、受精が 必要な時に小出しにして使われたりします。 つまり、交尾済みのメスであっても、体内には未受精の卵が残っている確率が そこそこ高いわけです。 だからオスの個体から見れば、産卵を完了しきったメス個体はともかくとして、 産卵行動をこれから行おうとしている個体であれば、自分の子孫を産んでくれる 可能性がまだまだある、ゆえに交尾を試みる、というわけです。 オトシブミが揺籃作成中に交尾をしているのも、そういうことなんだろうな、と。 もしかしたら、揺籃を作り始めて、産卵準備が整った状況での交尾を好むという ことなのかもしれません。 オスから見れば、すぐに自分の精子を使った受精卵を産んでくれそうですし。 メスから見ても、産卵準備の整ったところで新鮮な精子を貰った方が良いような。 まあ、この辺はいつものごとく、全くの妄想なのですが。
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