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僕の居住地もようやく春めいた陽気になってきました。 朝起きるのが楽になりましたし、(どうでもいいことですが)冬場に 負ったしもやけも快方に向かっています。 生きもの達の活動もだいぶ活発になってきました。 いわゆる春植物達は着実に開花してゆき、木々も展葉の準備をして います。成虫越冬したタテハチョウの仲間は道端にようやく咲いた セイヨウタンポポの上で食事がてら日向ぼっこをし、ホトケノザの 根元からはニホンカナヘビが顔をのぞかせる、というような光景を 目にすることも多くなってきました。 日中は上記のような光景を見て、春の訪れを喜ぶわけです。 では夜間はどうするの? 夜間は夜間で春を満喫しましょう。 春の夜の池に早速行ってみます。 池の縁、抽水植物の生えている辺りから、「クックックック」と いう、やや高めのうめき声が聞こえてきます。 聡明な皆さんはもうお気づきでしょう。 ニホンヒキガエルのリリースコールです。 ニホンヒキガエルの繁殖は、メスの個体をオスの個体ががっちり 抱きかかえる「抱接」というスタイルをとります。 オスはメスに逃げられたら一大事ということで、腕力がすごい。 あまりに必死なオス個体に絞め殺されるメス個体も、そう珍しくない くらいです。 しかし、本種はオスとメスを明確に区別することが不得手でして、 繁殖期のオス個体は、自分の鳴き声でメスをおびき寄せることもなく、 とりあえず池で待ち伏せて、カエルと見るや飛びついてみる、という 乱暴な方法をとったりします。 メスであれば、乱暴なオスに抱きつかれても、子孫繁栄のため 甘んじて受けようという気にもなりましょうが、オスに抱きつか れるオスというのは、これはどうにも気分が悪い。間違って絞め 殺されでもしたら迷惑どころではありません。 だからオスの個体は、抱きかかえられると「クックックック」という 声を出し、「やい離せ、俺は男だ」と伝えるわけです。 それを聞くと抱きついた方も「やや、こいつは男か。これは失礼」とか 思って離してやるわけです。 抱きつかれたオスが解放を求めて呼びかけをするわけでして、これを リリースコールと呼んでいます。 リリースコールが聞こえるということは、冬場にどこぞの穴蔵で眠って いたヒキガエルたちが目覚め、繁殖行動を始めた証というわけです。 と、前ふりはこれくらいにしておいて、ヒキガエルたちの様子を見て 見ましょう。 なんか、3個体いますね。 真ん中のはメスのようです。 両側はオス? アップで。 近くには産卵を済ませたあとが。 そんなこんなで、水ぬるむ春の訪れに、池のほとりでニヤニヤしていたり
する今日この頃です。 |
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2008年03月20日
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