ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

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2008年03月

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さて、ニホンヒキガエルが繁殖し始めたとなると、
同時期に繁殖を行うカエルたちの動向が気になり
始めます。

なので、ヒキガエルを見た池から少し行動範囲を
広げて、池に流入する小川に行ってみました。

昨年、この場所では「タゴガエル」を見かけて
います。そろそろこいつらも動き始めるはずです。
(どんなカエルだったかは下記より参照ください
http://blogs.yahoo.co.jp/zukunashi88/22745688.html)



川のほとりからは、「グゥグゥ」「ゲッゲッ」と
いうような、ちょっと頼りないような声が無数に
聞こえてきます。

タゴガエルの鳴き声です。
やはり春の陽気に誘われて?繁殖活動をはじめた
ようですよ。


タゴガエルというカエルは、トノサマガエルや
ヒキガエル、アマガエルなどに比べると知名度が
低い方です。
しかしながら、なかなか面白い生態をもっています。

川のほとりから鳴き声がしますが、なかなか個体の
姿を見ることはありません。
まさに、声はすれども姿は見えず、というわけです。

それもそのはず、本種の繁殖は池や沼などの解放水面
ではなく、モリアオガエルのように木の上でもなく、
伏流のなかで行われるんです。

伏流というのは、地面の下の水の流れです。
山地の川沿いは、大小の石が折り重なり、その隙間を
縫って水が流れていたり、河岸にちょろちょろと湧水
の出てくる穴があったりします。
こういったところを好んで産卵場所に使うんです。

オスはそういう所に陣取って鳴き、メスを誘引して、
抱接を済ませます。


ということで、繁殖期のタゴガエル♂は伏流の出口
っぽいところに引きこもっているわけです。

個体の姿を見るには、その引きこもっている場所を
見つけていかないといけません。

土手に空いた湧水の出ているような穴、石と石の隙間、
岩の裂け目、水につかった倒木の隙間に目をやりつつ、
鳴き声の音源と思しき場所を耳でも追って行きます。


すると、とりあえずこの穴が怪しいぞ、ということが
分かってくるわけです。
イメージ 1


穴の奥の方には溜まり水ではない、透き通った水が
見えます。湧水が出ているのか、小川の上流部から
バイパスのような流れがあるのか、どちらかでしょう。

さっそく覗き込んでみます。

でも覗き込むと鳴き声がやんでしまう。

それもそうです、ライトで照らしたうえに巨大な顔
(タゴガエルから見れば)が眼前にぬっと出てくるの
ですから、警戒しない方がおかしい。

なので、警戒が薄れるまで、じっと待ちます。

しばらくすると、再び鳴き声が聞こえ始めます。
そのころ合いを見計らってパチリ。

イメージ 2

確かにタゴガエルです。


もう暫く待っていると、奥にもう1個体出てきました。
オスが2匹なのか、めでたく夫婦になったのかはよく
分かりませんが。
イメージ 3


もしこれがペアであれば、このままこの穴の中で産卵
し、オタマジャクシが育っていくことになるでしょう。

本種の幼生は特に摂食をせず、卵に残された栄養(卵黄)
を頼りに育ちます。
よくテレビで、サケの稚魚の映像が流れますよね。その
時におなかに栄養の袋(卵黄)を付けていて、しばらくは
その栄養を頼りに成長する、という説明がつけられて
いたりしますが、イメージ的にはそんな感じですよ。

そして、1cmあるかないかくらいの小さなカエルになって、
この小川を中心とした生息地内に分散してゆきます。


この場所を定期的に見てゆけば、その様子も確認できる
かも知れませんね。

うまく写真に残せたら、またこのブログにアップすると
しましょう。
僕の居住地もようやく春めいた陽気になってきました。

朝起きるのが楽になりましたし、(どうでもいいことですが)冬場に
負ったしもやけも快方に向かっています。

生きもの達の活動もだいぶ活発になってきました。

いわゆる春植物達は着実に開花してゆき、木々も展葉の準備をして
います。成虫越冬したタテハチョウの仲間は道端にようやく咲いた
セイヨウタンポポの上で食事がてら日向ぼっこをし、ホトケノザの
根元からはニホンカナヘビが顔をのぞかせる、というような光景を
目にすることも多くなってきました。

日中は上記のような光景を見て、春の訪れを喜ぶわけです。


では夜間はどうするの?

夜間は夜間で春を満喫しましょう。

春の夜の池に早速行ってみます。


池の縁、抽水植物の生えている辺りから、「クックックック」と
いう、やや高めのうめき声が聞こえてきます。

聡明な皆さんはもうお気づきでしょう。
ニホンヒキガエルのリリースコールです。

ニホンヒキガエルの繁殖は、メスの個体をオスの個体ががっちり
抱きかかえる「抱接」というスタイルをとります。
オスはメスに逃げられたら一大事ということで、腕力がすごい。
あまりに必死なオス個体に絞め殺されるメス個体も、そう珍しくない
くらいです。

しかし、本種はオスとメスを明確に区別することが不得手でして、
繁殖期のオス個体は、自分の鳴き声でメスをおびき寄せることもなく、
とりあえず池で待ち伏せて、カエルと見るや飛びついてみる、という
乱暴な方法をとったりします。

メスであれば、乱暴なオスに抱きつかれても、子孫繁栄のため
甘んじて受けようという気にもなりましょうが、オスに抱きつか
れるオスというのは、これはどうにも気分が悪い。間違って絞め
殺されでもしたら迷惑どころではありません。

だからオスの個体は、抱きかかえられると「クックックック」という
声を出し、「やい離せ、俺は男だ」と伝えるわけです。
それを聞くと抱きついた方も「やや、こいつは男か。これは失礼」とか
思って離してやるわけです。
抱きつかれたオスが解放を求めて呼びかけをするわけでして、これを
リリースコールと呼んでいます。


リリースコールが聞こえるということは、冬場にどこぞの穴蔵で眠って
いたヒキガエルたちが目覚め、繁殖行動を始めた証というわけです。


と、前ふりはこれくらいにしておいて、ヒキガエルたちの様子を見て
見ましょう。
イメージ 1

なんか、3個体いますね。

真ん中のはメスのようです。
両側はオス?

アップで。
イメージ 3



近くには産卵を済ませたあとが。
イメージ 2




そんなこんなで、水ぬるむ春の訪れに、池のほとりでニヤニヤしていたり
する今日この頃です。

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