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アミガサタケが出ていましたよ。 こんななりをしていますが、西欧では結構高級な 食材として利用されるキノコの仲間です。 日本では見た目が悪いせいか、あまり食されることは ないようですね。 本種は山林などではあまり見る機会がなく、むしろ 公園の芝生や植え込み、人家の庭などで見つける ことが多いです。この写真も、職場の植え込みに 生えていたところを撮ったものです。 このキノコは春先に出て来ます。 本種も含め、春キノコというのも結構あります。 ハルシメジとかキクラゲの仲間など、春先の山林で よく(というほどでもないか…?)目にします。 とはいえ、やはりキノコ=秋というイメージが強い ので、「春にキノコなんか出るの?」と言われること もあります。 菌類にとって、キノコ(子実体)は胞子をばら撒くための 繁殖器官でして、維管束植物に置き換えれば、花という ことになります。 いろんな花がいろんな季節に咲くのはご承知の通り。 そう考えると、いろんな季節にキノコが生えてきても、 別に不思議なことではありません。 維管束植物が、繁殖を成功させるために、受粉の方法や
種の散布のしかただけでなく、開花の時季も絶妙に工夫 しているのと同様に、菌類も胞子を播くタイミングを うまく調整しているということなのでしょう。 |
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ニホンヒキガエルの次はタゴガエル。 繁殖は無事に進んでいるようで、卵塊を各所で見ることが できました。 ちなみに、親はこんなカエルです。 http://blogs.yahoo.co.jp/zukunashi88/22745688.html 普通はこういった感じで↓ 伏流の中に産んでいます。 パッと見、色のないイクラといった感じ。 親の体格の割には、大きな卵を産みます。 大雨などで流量が増えて、穴から押し流されてしまった ものも結構見られます(下の画像参照)。 上とは別の場所でも、同じように穴から流れ出た卵塊が。 上の2枚は、それぞれ別の場所で見つけたもので、下の画像の ほうが、撮影日が遅いんです。 でも、上のほうが発生が進んでいます。 産卵の日に差があるのか、発生の速度に差があるのか。 どっちでしょうね。 また、別の場所では孵化を終え、オタマジャクシに なっていました。 他のカエルのオタマと比べ、色が白い。 伏流の暗い環境で過ごすから、色素があまり発達しない のでしょうか。 お中には白っぽいものが付いています。 黄色くはないですが、これが卵黄。オタマの時代はここに 残された栄養のみで育っていくということです。 ニホンヒキガエルのオタマが正の光走性を示したので、 本種ではどうなるのかと思い、試してみましたが、全く 光には寄って来ずに、無反応か、むしろびっくりして石の 隙間に逃げ込んだりしていました。 渓流で生きている以上、光の強い場所に移動しようと すれば、石の隙間から離れることになり、流れの強い 本流の方へ行くことになります。それでは流されて しまって、まともに成長出来ない。むしろ暗い方へ 進んだ方が得です。だから正の光走性を示さない、と。 そういうことなんだろうなぁと思いながら、帰路に つきました。 さてさて、手足が生えそろって上陸するのはいつごろに なるだろう。 何日かおきに、様子を見に行くとしましょう。 ※今回の疑問 画像4枚目、まだ発生が初期の段階のもの(白/灰色のツートンの球状のやつ)と、 孵化してオタマジャクシになっているものが同時に存在してます。 そしてオタマジャクシのほうは、だいぶ卵黄の吸収が進んでいる個体もいる。 同じ卵塊から産まれたにしては、発生の速度に差がありすぎます。 結構な割合で発生の不良があるのか?と思いはするものの、画像の2・3枚目を 見ると、発生が遅れているものはほとんどない。 水温も溶存酸素も大して変わらない環境で、発生の進み具合にここまで差が出る ことはあるのかな。 たまたま無精卵が多めだったのか。 あるいは、別の卵塊がすでにこの近辺に先に産まれていて、そこから孵化した 個体が、まだ孵化していない卵に群がっている、という構図なのかも知れません。 それが正しいとすると、なぜまだ孵化していない卵塊に群がっているのか。 何の根拠もない推論ですが、もしかして食っているのではないかと。 タゴガエルのオタマジャクシは何も食べず、卵黄だけを頼りに成長すると 言うことですが、おそらくこれは飼育下では何も食べないだけであって、 野生下では後から産まれた卵とか、発生不良の卵を共食いしていたり… 無精卵をオタマの餌として追加で生むカエルもいるみたいだし…。 やっぱりそんなことはないか……。 うーむ。
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さて、先日ニホンヒキガエルの包接の様子をお伝えしました。 今回は後日談といきましょう。 繁殖地では、すでに卵は孵化し、小さなオタマジャクシが 泳ぎ回っています。 ニホンヒキガエルの1カップルあたり、数千〜一万個以上に 及ぶ卵が産み放たれるわけですから、捕食や事故にあって死亡 した分を差し引いても、この池の中に数万以上のオタマが いるのでしょう。 これがニホンヒキガエルのオタマジャクシ:幼生です。 まっ黒です。 体長は3cmほど。このまま大して大きくならず、手足が生えて 尾が縮み、1cm内外の小さなカエルになって上陸して行きます。 さて、このオタマたち、白い土嚢の上がお気に入りのようです。 やたら集まっています。 何故でしょう。白い色が好きなのかな。 ちょっと思いついたことがあったので、実験してみました。 白というのは光をよく反射します。というか、むしろ光を よく反射するから白く見えるわけで、他の色に比べて明るい わけです。 であれば、このオタマたちは、明るい場所を求めて集まって 来ているのではないかと。 そこで、持ってきていたヘッドライトを水面に向けて照らし、 オタマが集まってくるか観察しました。 結果は↓ 写真は数十秒くらいの間隔で撮ったものです。 ヘッドライトの光は、カメラのストロボの光でかき消され、 写真では見られませんが、ライトの光源に誘われ、集まって 来ている様子がわかるかと思います。 どうやらニホンヒキのオタマは正の光走性(光に向かって進む 性質)を持つようです。 カエルになってしまったあとは光に集まっては来ませんから、 オタマの時期だけの性質のようですね。 なぜ動物が正の光走性を持っているのかというと、光源を 目印にして、自分が移動すべき場所を知る・探すためという ふうに考えられているようです。 そして少なくとも、光走性を持つことが、生き残る上で有益 だったから、今も多くの生きものたちに備わっている、と。 ならば、オタマたちも光を目印にして自身の位置をコント ロールし、何かメリットを得ているということになります。 いったいどういうメリットがあるんでしょうね。 水中、水辺の中で光が強い、明るいところというのは、 ・日向 ・水深の浅いところ ・水が澄んでいるところ ・底質(水底)が白っぽいところ ・水際(水中よりも陸上の方が光は強いでしょう) などですよね。 そういった環境に移動して行けば、生き残る上で有利だと いうことになるのかな。 日向の浅瀬は水流もあまりなく、水温も多少は高いです から、成長する上で好都合? 水が澄んでいるところの方が、外敵を見つけやすい? ―でもそれは反対に、外敵に見つかりやすいような。 日向は藻類が発生しやすいから餌が豊富? 底質が白っぽいところの方が餌が多い? ―というわけでもないか。 より明るい方向へ進んでいく(水中→陸)ことが変態後の上陸 の動機になる? 光の届かない池の深場に居ついてはまずいから(変態して上陸 する時に大変なので)、浅場にとどまるようにってこと? それとも、光の強い場所の生息環境なんていうのははどうでも よくて、とりあえず明るい所に集まることにして、集団で過ごす ことで生存率を上げている? うーん。分からない。
どなたかご存じないですか。 |
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セイヨウタンポポが咲いています。 正確には、セイヨウタンポポ類としたほうがよいので しょうかね。 種名の示すとおり、西洋から来たタンポポです。 いわゆる帰化植物です。 帰化植物とは言え、春先に鮮やかな黄色の花を咲かせ、 目を楽しませてくれますし、またアスファルト舗装の 裂け目やブロック擁壁の継ぎ目などから芽生えている ところを見ると、生命の力強さに感動すら覚えます。 かなり頻繁に草刈をされる植え込みの中でも、草丈 こそ短くなりますが、しっかり花を咲かせます。 春先の訪花昆虫にとってはいい食事場になりますし、 ハナアブなんかがこの花の上でのんびり日向ぼっこを している様は、まさに春らしい、微笑ましい光景です。 でも、悲しいかな帰化植物。 セイヨウタンポポは単為生殖を行います。 以前紹介したシャガなども単為生殖でしたね。 要は、配偶者がいなくても自力で繁殖できるわけです。 他の個体から花粉をもらわなくても、種子ができて どんどん増えていけるというわけです。 花粉を運んでくる虫がいなくても、周りに同じ種類が 生えていなくても、どんどん増える。繁殖力が強いん です。しかも、荒れ地に生えてもぐんぐん育つ生命力 も持ち合わせているのですから、かなり強力です。 綿毛のついた種子は風に乗って広がって行き、道端や 荒れ地など、色んなところで定着。都市部を中心に 広がって行き、現在はどこにでも生えているメジャーな 植物となりました。 セイヨウタンポポ以外にも、日本にはもともと何種類 ものタンポポが見られまして、カントウタンポポや カンサイタンポポ、エゾタンポポやシロバナタンポポ などが日本各地に(分布は種ごとに違いますが)生えて いるはずなのですが、特に街中や人のての入った場所 では、目にする機会が多いのはセイヨウのほう。 在来のタンポポはどちらかというと、田舎というか、 山あいというか、山というか、あまり開発されていない 場所で見ることが多いように思います。 セイヨウが在来を駆逐したのか、開発された場所に 先駆的に入って行ったのがセイヨウなのか、どちらが 正解なのかよく分かりませんが、 ・周りに同種がいなくても、花粉を運ぶ虫がいなくても増え られて、春に限らず花を咲かせ、結実るセイヨウタンポポ と、 ・周りに同種の別個体がいて、花粉を運ぶ虫たちがいない とうまく繁殖することができない(自家不和合性と言って、 自分の花粉を受粉してもうまく種子ができず、遺伝情報が 少し違う、同種の別の株の花粉が繁殖に必要という特性を 持っていたりします。もともとは遺伝子の多様性を確保 するためのいい方策なんですが、株がどんどん孤立すると、 かえって自分の首を絞めることになってしまいます)し、 開花の期間が限られている在来タンポポ どちらが強いかと問われれば・・・ セイヨウの方となるでしょう。 同じような生活スタイルをしていて、方や強者、方や 弱者が同じような場所で肩を並べて生きているとすれば、 そのうち弱者が淘汰されてしまうかも・・・と、そういう 心配事も出てくるわけです。 また、セイヨウタンポポは単純に単為生殖をするだけ ではありません。単為生殖とはいえ、一応花粉を生産 するわけですが、その花粉が他種のタンポポに届くと、 雑種を作る場合があることが知られています。 普通に考えれば、単為生殖する植物の作る花粉なんて 繁殖に役立たなそうな気がしますが、そうでもないん ですね。 これがまた困ったことでありまして、セイヨウ×在来の 雑種が増えていくことになります。 在来種の保全を重要視する立場から見れば、遺伝子汚染 が進んでしまうということになり、懸念材料なんです。 そんなこんなで、嫌われ者の植物でもあったりします。 駆除活動が行われることもあります。 もともとは鑑賞用、飼料用、ときに人間の食用として、 栽培目的で国内に入ってきた種だと言われています。 (もちろん、荷物などにまぎれて、意図しないところで 入ってきたものもいたでしょうね) 帰化生物問題では、よく(?)、帰化種自体に罪はなく、 導入した人間側に責があるというご意見がでることが ありますが、これはあながち間違いじゃないな、と 思います。セイヨウタンポポだってそうかも。 とはいえ、帰化種に罪なしとして、自由奔放に繁殖 させてしまうと、罪のないはずの在来種が駆逐されて しまいます。 在来種を守ろうと帰化種を駆除すると、これまた罪の ないはずの帰化生物を虐げることになります。 責のある(らしい)人間を裁こうにも、だれが導入した のか分かりませんし、当時の生態学の認識ではこんな 状況は予見できなかったでしょうし、仮に裁いたとして 事態が好転するわけでもないです。 結局、事態の好転を目指して、帰化種の駆除と、必要に 応じた在来種の保護増殖を行うことになります。 と、なんだかすっきりしませんが。
難しいですよね。 |
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あいかわらずふてぶてしい顔ですね・・・。 |




