ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

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ハネナシコロギスがいましたよ。

コロギスに似ていますが、翅がありません。そのまんまですね。
(コロギスというのは…キリギリスの体を寸詰まりにし、コオロギの翅を
載せたような昆虫です。手元に画像がないので、他サイトで検索してね)

夜行性の昆虫で、昼間は自分で木の葉を綴って作ったねぐらに潜んでいる
ので、なかなか目にすることがありません。探すなら夜中です。

樹上を主な生活場所にして、小型の虫などを捕えて食べているようです。
ところが、北隆館の図鑑を引っ張り出してみると、そこにはイネ科植物を
食べると書いてありました。
ユスリカか何かを食べているのを見て以来、肉食だと思っていましたが、
雑食性が強いのでしょうか。どうなんでしょうね。


翅がない、というのが本種の特徴らしい特徴です。
よく見る直翅目、たとえばクルマバッタやキリギリスなど、立派な翅を
持つ種に慣れているからか、翅のない直翅目の成虫というのは、何とも
奇妙な印象を受けます。幼虫のままでっかくなったような、パーツ不足
のような。

直翅目の翅、とりわけキリギリス亜目の昆虫の翅は、飛行装置の役割を
果たす場合もあれば、捕食者を前にパッと広げて見せて威嚇に使ったり、
種によっては木の葉などに似せて擬態に役立てたりもできます。
ある程度は、柔らかい腹部を守る防御装置としても働くかもしれません。
そしてさらに個体間のコミュニケーションを図るための発声器官としての
役割も持つという、とても多機能な器官です。便利ですね。

また、飛行や威嚇、擬態機能などは十分でなくとも、発声機能だけは
保持している種というのが結構います。
もはや発声以外の機能を持ちえないような、最小限の大きさの翅しか持た
ない種もいます。カネタタキとか、カマドコオロギとか。

そう考えると、翅の持つ機能のうち、発声機能というのは重要度が高い
ように思います。キリギリス亜目の仲間の個体間のコミュニケーションと
いうのが、音声に大きく依存していることの表れでしょうかね。

ともかく、翅は有っても損をするような器官ではなさそうです。


ところが、本種は進化の流れの中で、翅をなくしてしまいました。

他の種と見比べてみると、飛行や威嚇、擬態機能については、無ければ
無いで何とかなりそうです。飛べない代わりに跳ね歩き、敵からうまく
身を隠し、逃げおおせればよいと。

じゃあ、個体間のコミュニケーションに何を使っているのか。
翅から出る音波は使えません。何か他の方法があるはずです。
アイコンタクトか? ジェスチャーか? もしかしてテレパシー?

実際のところ、やはり「音」らしいんです。
翅から音がでない代わりに、後脚で腹部をこすったり(腹部に突起があり、
音を出しやすい構造になっています)、脚を植物の枝葉などに打ちつけて
(タッピングと言います)音を出したりします。
翅が無けりゃ無いで、何とかなるもんなんだなぁと感心します。

そういえば、近縁種のコロギスは翅を持っていますが、翅を使って鳴くこと
は無いようです。こちらもタッピングで求愛します。
また、同じコロギス科のコバネコロギスも、翅による発声ができません。
どうやら、このコロギスの仲間というのは、翅が発声器官に変化して行か
なかった一群のようです。

それでもやっぱり、音による求愛行動が効果的なもんだから、翅以外の
器官を用いた発音によるコミュニケーションが発達しているというわけ
なんでしょうね。

全くの妄想ではありますが、そのうちこのコロギス科から、後脚を使って
スズムシやコオロギのような流麗な鳴き声を出したり、タッピングに特化
した脚を持ち、ドラマー顔負けのビートを刻むような種が分化していったり
するかもしれませんね。




ついでに、ですが、本種の触角は妙に長いです。
体長の4〜5倍はあるんじゃないでしょうか。
この触角を器用に前に倒したり後ろに傾けたりします。よく絡まったり
しないものです。

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