ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

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ヨツボシケシキスイがいましたよ。

言わずと知れた、樹液スポットの常連客。

漢字にすると、四星景色吸いと書いてしまいそうですが(実はぼくは小さい頃、
こういう解釈だと思っていました)これは間違い。

景色を吸うなんて詩的表現はなんだかカッコいい感じもしますが、そんな腹の
足しにならないものを吸う虫もいませんし、吸えそうにないものを吸って無く
してしまうような、超絶イリュージョンを見せる種ではありません。

ヨツボシ・ケシ・キスイというのが、正しい構成。

キスイとは木吸いもしくは樹吸いの意であるようで、木に集まって樹液を吸う
様子をあらわしたものとか。

で、ケシというのは芥子粒のこと。
小さいものを芥子粒のような○○と表現しますが、これは昆虫の命名においても
多用される比喩です。実際に芥子粒ほど小さいというわけではありません。

ということで、四つの紋を持った小さな木吸い虫の意で、ヨツボシケシキスイ。
うんうん、なるほどね。形態と生態が理解できる、いい種名ですね。


本種は大きくなっても13mm内外で、カブトムシやクワガタ、カナブンなど、樹液
スポットを占拠する甲虫に比べると、ずいぶん小さいです。
他の大きめの昆虫たちは、ヨツボシケシキスイくらいの大きさの昆虫をライバル
とはみなさないようで、樹液スポットから追い出そうとすることも滅多にない
ようです。

加えて、やや細長くて、扁平な体つきをしているので、樹液の滲み出ている孔の
微妙な隙間に身を納めたり、他の昆虫の足元に控えたりしていて、控え目かつ
したたかに樹液にありついています。

体の小ささを活かした、賢い生き様だと思いますね。


じっくりみると、結構発達した大顎があります。樹液の出ている部分をガジガジ
やって、樹液の分泌を促すのかな。それとも、クワガタのように、産卵する時に
使うのでしょうか(よく分かりません…)。

全身もカチっとしていて、塊感も高い。

そして何といっても、黒地に映える赤い紋。いいアクセントになってます。

全体をみると、ちょっとおしゃれなクワガタムシのといった感じかな。
うんうん、かっこいいじゃないか。


そうそう、本種も「黒地に赤い四つ紋」をもつ甲虫。ヒメオビオオキノコと同様、
この模様に何か特別な意味があるのか分かりませんが、異なる種群間で見られる
奇妙な一致には、何か理由があるような気がしてなりません。
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オオクビボソゴミムシがいましたよ。

ゴミムシにしては細めの体形で、種名のとおり首(頭部と胸部の境目と言った方が
正確なのでしょうが)が細く、なんだか妙なゴミムシです。

しかしながら、オーソドックスな黒褐色の鞘翅に赤みの強い頭部、黄色がかった
腿節という配色は、派手すぎず地味すぎず、なかなかいい塩梅です。

ゴミムシにしては珍しい色形(…だと個人的に思っているのですが)ですが、特に
稀な種というわけでもなくて、林床の落ち葉をかき分けたり、浮き石や枯れ木を
ひっくり返したりすると、それなりの頻度で出てくるように思います。

で、そのたびに、妙な甲虫がいるぞ、なんだなんだと思い、ああまたこいつかと
思い出すのが、ある種のセオリーになっているような気がします。
頭が赤いためか、ぼくの脳内では、一瞬ツチハンミョウか何かと誤認識している
ような感じがします。
この不具合はいつまでたっても修正されません。ああ、自分の頭もパッチ処理
したいなぁ。


画像はコンクリートの階段の上で、餌を咥えているところ。
見たところ、クロオオアリのような大形のアリの腹部を齧っているようですね。

死体にありついたのでしょうか。それとも生きている奴をを襲ったのかな。
この写真からは分かりませんね。この光景の10分前を見てみたいですねぇ。
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ゴマダラチョウがいましたよ。

木の幹の上で翻る、白と黒のコントラストが視線を奪います。
同じゴマダラなのに、ゴマダラカミキリよりもずいぶんかっこいいような。
一つ一つの斑紋が大きくて、堂々とした感じだからでしょうかね。

翅の裏は地味かと思えば、表面と同じようなツートンカラー。

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表裏のない、潔い奴ですな。

樹液に集まる鱗翅目は地味なものが多いせいか、本種はやたらと派手に見え、
むしろ場違いな感じさえするような気がしますね。
口吻が黄色いところも、なんだか妙な違和感を感じます。


本種はタテハチョウ科のチョウ。開長70mmほどの、結構大型のチョウです。
オオムラサキやアゲハ等に比べると小ぶりですが、そのくっきりはっきりと
した模様とあいまって、やたらと存在感が感じられます。

この存在感のある大きな翅をばたつかせるもんですから、隣で樹液を吸って
いたスズメバチもおっかなびっくりです。ついにはゴマダラチョウの貸切に
なってしまいました。あらら。

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スズメバチには、チョウに攻撃能力がないことを見抜けないんでしょうかね。
それとも、自然界の大定理である(と思われる)、「大きい=強い」に忠実に
従っているのでしょうかね。

チョウの威嚇がこれほど有効だと、大面積の翅はただ飛翔能力を上げるため
のものではなく、いざという時に体を大きく見せ、同種・異種を問わず相手を
びびらせるための威嚇用器官としての役割も、かなり大きいんじゃないかと
思えます。


幼虫はエノキ等を食べて育ちます。ということは近くにニレ科の植物、おそらく
エノキがあるはずです。
ということは、他のエノキを食草とする昆虫たちもいるはずです。たとえば、
オオムラサキとか。

と思って探しても、なかなかエノキの大径木には出会えない。小さなエノキを
見つけても、食み跡ひとつない。オオムラサキもいない。
得てして、うまくいかないもんです。

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