ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

昆虫

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

イメージ 1

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/ef/cd/zukunashi88/folder/1759397/img_1759397_23670925_0?1192209369

淡褐色のかっこいいナナフシがいるなと思って近づいて見ると、
おや、翅があります。

こちらの画像の方が翅があるのが分かりやすいかな?

       
イメージ 2


一般的にナナフシというと、エダナナフシやトゲナナフシなどの
ように、翅の退化した種を想像しがちなのですが(下画像参照)、

イメージ 3


中には
「せっかく獲得した飛行用の器官を、みすみす手放すものか!」と、
翅を持ち続けている種類もいるわけです。

そのうちの1種が、このタイワントビナナフシです。
もっとも、体のサイズにしてはサイズの小さな翅なので、トンボや
ハエのようにぶんぶん飛び回る機動力こそありませんが、6本の脚で
せかせか歩くよりは効率的です。木の梢から梢へ移動するときなど、
わざわざ地上に降りなくても済みますからね。

国内分布は九州以南。地球温暖化のせいなのか、近年では本州での
目撃例もあるようですが、あまり目にする機会はないでしょう。
ウェブサイトや書籍によっては、結構珍しいと記されていることも
ありますが、九州に住んでいると、いるところにはたくさんいると
言う印象を受けます。

また、一般的に、ナナフシの仲間は卵を地上に産み落とす性質が
あるのですが、本種は木の葉に直接産み付けるそうです。
九州以南では常緑広葉樹林が発達しているので、健康な葉に卵を
産み付ければ、卵はずっと木の上に存置されます。
きっと幼虫も樹冠の中で育ち、成虫は樹冠を飛び回る…という、
基本的には殆ど地上に降りることは無い、樹上生活に特化した種
なのかなとも思うのですが、まったくもって推測の域を出ません。

それから、本種は臭いです。
刺激を与えると、植物の根のような、土臭いような青臭いような
臭気を出します。ナナフシが臭うなどと考えずに本種を捕まえて
みたときは、びっくりしてしまいました。
樹冠内で生活し、森林棲の鳥類に捕獲される機会が多いゆえの防御
手段なのかな…とも思いますが、これもよく分かりません。


翅といい卵の産み方といい、臭いといい、国産ナナフシ界の異端児?
でしょうか?

イメージ 1

オナガササキリです。

尾長と言いつつ尾が長く見えないのは、この個体がオスだからです。
メスは産卵管が長く、なるほど尾長だな、と思える意匠をしてます。
残念ながら、今回はメス個体には出会えませんでした。

草薮の中で、「ジりッ、ジリッ、ジリッ」と、テンポ良く鳴いています。
あまり流麗とはいえない、ノイジーで地味な鳴き声です。
クツワムシやエンマコオロギ、マツムシなどが鳴いている場所では
なかなか本種が鳴いているのに気づかないこともあります。
ぼくの耳のスペックが悪いからかもしれませんが…。

画像の個体も、鳴き声を頼りに探したわけではなく、ススキの葉の
上にいたところを偶然見つけ、撮影したものです。

眼の位置が高く、口器まで距離があるので、鼻の下が伸びたような、
間抜けのような憎めないような顔つきをしています。
オオスズメバチのような怖い顔を見た後で本種の顔を見ると、妙に
癒されます。
イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3


エンマコオロギが鳴いています。

ぼくは、コオロギと言えば本種をイメージします。
今までに見たコオロギの仲間のうち、最も多かったのは本種ですね。
何処にでもいて、たくさんいて、丈夫。
飼育も簡単で(高密度で飼うと共食いしますが)、虫かごに土を敷いて、
クズ野菜と煮干でも入れておけば大丈夫で、繁殖もしてくれます。
昔はカエルやトカゲ、カマキリ等の餌としても重宝しました。
非常になじみの深い昆虫です。

秋が深まってきて、朝晩ともに涼しくなってくると、各所の茂みから
鳴き声が聞こえてきます。

擬音化しようとすると、「キュリキュリリ」「キリリリ」「テュリリリ」
「リュルルル」と、色々と浮かんで参りますが、果たしてどれが本物に
近いやら。
「コロコロリ」は昆虫図鑑などでもよく掲載されていますが、ぼくには
どうしてか「コロコロリ」とは聞こえません。

虫の言語(と言えるほど高度なものかは解りませんが)を無理やり日本語的
発音に置き換えようと言うのですから、そもそも適確な擬音語というのを
造ることに無理がありそうな気もします。
が、何とか再現度の高いものを造りたいと思うのも人間の性。

ウグイスの「ホーホケキョ」なんて、誰でも納得する擬音化をした方の
センスに敬服してしまいます。


鳴き声ついでにお話しますと、むかしちょっと面白い実験をしたことが
ありまして…

いわゆる鳴く虫のほとんどは、翅と翅をこすり合わせて音を出します。
摩擦音なんです。その原理は、よくバイオリンに例えられますね。
小学館などの学習図鑑には、その説明も載っていたように思います。

では、摩擦が無くなる(少なくなる)とどうなのか。

そう思い、本種♂の翅に、CRCを垂らしてみたことがありました。
軋んだ音を立てる器具にCRCを垂らすと、引っかかるような摩擦がなく
なり、不快な音波が軽減されます。
こいつをコオロギの翅に垂らせば、摩擦がなくなって音が出なくなるの
ではないか、♂のコオロギはいくら頑張っても音が出ず、慌てふためく
のではないかと、小学生のぼくは思ったわけです。

全体に噴霧すると死亡しそうなので、面相筆にとり、オスの前翅に塗布
します。するとどうなるか。

オチとしてはつまらないのですが、音がなくなりはしませんでした。
何の変化のないものもいましたが、音が曇った様に変化しているものも
いました。
しかし、摩擦が低減して音質が変わったのか、潤滑油を塗布されたのを
気にして妙な鳴き方になってしまったのかは不明です。
きちんと塗布できていたのかも怪しいところですが。
(褒められたものではない試みですが、機会があればまた試してみたい
気もします…が、実験台になるコオロギにも申し訳ないし…)

と、そんな経験もあって、本種への親近感?が大なのですね。


話がそれました。

画像上がオス、下がメスです。三枚目は頭部のアップ。

何処でも見られると前述しましたが、正確には北海道北部や南西諸島など、
温帯から離れた気候帯の土地では分布しないようです。

「エンマ」の名の由来は、頭部(顔)の模様が閻魔様の怒った顔に似ている
(具体的には、複眼の周りに淡色の隈取り模様があって、複眼上部の模様は
吊り上った眉に見える)からだそうです。そう言われるとそう見えてきます。
国内で見るコオロギの仲間では最大となる種で、体つきもずんぐりしており、
強健な印象を受けますね。
「エンマ」の名を受けるにふさわしい種だと思います。

百二十回目(マツムシ)

イメージ 1

草薮の中から、「チッチリリン」と言う甲高い鳴き声が聞こえます。

マツムシです。

唱歌「虫のこえ」では、
「あれマツムシが鳴いている、チンチロチンチロチンチロリン」
と歌われています。
確かに、チンチロと鳴いているようにも聞こえますね。

我が家の周りではピークは過ぎているかもしれませんが、特徴的な
鳴き声であるせいか、よく耳につきます。

しかし、声はすれども姿は見えず。
音の発生源あたりをくまなく探してみますが、草の茎葉が邪魔をして、
なかなか個体を見つけられません。
ライトを向けて近づくと鳴き止んでしまい、何処にいるのかますます
分からなくなってしまいます。

本当は翅を震わせて鳴いているところを撮影したいのですが、なかなか
どうしてうまく行きません。何とかきちんと撮れたのは、鳴き止んで
警戒態勢に移行しつつある(と思われる)個体。
虫を警戒させずに近づく技術も磨かねばなりませんね。


都市部ではアオマツムシが台頭しているようですが、田舎に位置する
我が家周辺では、マツムシのほうが多いように思えます。
まだまだ、マツムシと聞いてアオマツムシを思い浮かべる、と言う
ことにはならずに済みそうです。
(両者の個体数は、トレードオフの関係にあるわけではないでしょうが。
心情的に、なんとなく安心と言うか満足というか)
田舎住まいの良さと言うのを、こういうときに感じますね。

百十八回目(ホタルガ)

イメージ 1

近所の公衆便所の壁にホタルガがいました。
図らずも白バック写真になってしまいましたが、あまり映りは良くないですね。

ホタルガという種名は、そのままずばりホタルのような蛾、という意味。
ただし、発光するからではなく、赤/黒のツートンカラーがホタルに似ている
からです。

蛾にしては綺麗な(個人的には、どんな蛾も綺麗、かっこいい、渋いと高評価
してるんですが)意匠をしています。黒に白線というシンプルな構図に、頭部の
赤いアクセント。なかなかやりますね。
マントを羽織った赤い仮面の怪人の後姿、これがぼくの本種に対するファースト
インプレッションです。


ヒサカキのようなツバキ科木本、マサキのようなニシキギ科木本を食草とする
ので、害虫扱いされることもしばしばです。逆に、マサキやヒサカキを生垣に
仕立てたりして、防虫策をとらなければ、そこは本種にとってのビオトープと
して機能することになりますね。

我が家の庭にもマサキがあって、防虫対策なんかぜんぜんとらずに、ホタルガの
飛来と繁殖を待っているのですが、なかなか見ることがありません。

害虫とみなしているときは勘弁して欲しいほど増えるのに、観察対象として
見たいときには一向に来ない。えてして世の中うまく行かないものです。


.
ずく無し88
ずく無し88
男性 / B型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事