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ヨツボシオオキスイがいましたよ。 こいつも樹液に集まってくる虫です。 種名は、四つ星(紋)を持つ大きな木吸い虫という意味になりますが、 「オオ」キスイといいながら、ヨツボシ「ケシ」キスイとそんなに 大きさは変わらず、13mmか14mmくらい。なんか腑に落ちないなぁ、 25mmくらいあってほしいなぁと、いつも思ってしまいます。 小さな甲虫ではありますが、体には光沢があり、しわというか点刻と いうか、凹凸がくっきりしていて、鋲を打ったような模様があるので、 意外に目立つものです。 エナメル仕立てのワニ革に、真鍮の鋲でアクセントを効かせたような 感じとでも言いましょうか。 体は薄く(平べったく)、樹皮の裂け目に潜り込むのが得意そうでも あります。 しかし、なかなか、樹皮の裂け目に身をひそめて機会をうかがうと いう光景を目にすることがないです。 ヨツボシケシキスイは、危険を察知すると最寄りの隙間にのそのそと 潜り込むのですが、本種は結構機敏に動き回り、隠れるよりも逃走 することの方が多いように思います。 たいてい、大型昆虫の隙をうかがいつつ、コソコソセカセカと歩き
まわって、樹液にありついているような本種。 ああ、ニッチな奴だなぁと思ってしまいます。 |
昆虫
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藪の中から、ジーーッ、チ、ジーーッ、チと音が聞こえます。 どこかの電気配線がショートしているのでしょうか。 いやいや、そんなことはありません。セスジツユムシが鳴いているんです。 ずいぶんスマートなキリギリスの仲間です。 前胸部〜の背面にラインが入るので、「セスジ」ツユムシというわけ。 キリギリスの仲間には雑食性の種が多いのですが、ツユムシの仲間は概ね 草食性のもよう。 華奢な体つきは、肉を食わないから…というわけでもないのでしょうが。 いや、華奢なのは別として、肉食する種とは体のつくりがちょっと違うな。 キリギリスの仲間には、カマキリが持つような捕獲用の鎌もありませんし、 獲物を麻痺させる毒針もありません。獲物に乗りかかって、前脚と中脚で 押さえ込んで逃げられないようにします。 この時、前・中肢の脛節にあるトゲが、逃げようとする獲物に引っかかり、 獲物の逃走を難しくします。 このトゲはキリギリスやヤブキリなど、よく捕食をする種で目立つ一方、 あまり積極的に捕食をしない種では、さほど目立ちません。 ツユムシの肢も、そんなにトゲトゲしていませんね。 考えてみれば、妙に肢が細長いのも、捕食に必要な強度を確保しなくても
よいからなのかなぁ。とすれば、華奢な体つきは、肉を食わないからと いうことのなるのかなぁ。上述のセンテンスとは、ちょっとニュアンスが 違ってますが。 |
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街灯にはいろんな虫が飛んできます。 多いのは大小の蛾、アリ(いわゆる羽アリ)、コガネムシの仲間でしょうか。 もちろんその他にもたくさんいて、ヘビトンボやクサカゲロウも来ますし、 ニイニイゼミやヒグラシも来ますし、カミキリムシやカブト・クワガタが 飛んでくることもあります。 夜行性の飛行する昆虫の多くを、灯火の下で見ることができると思います。 道路に面した街灯は、虫たちにとって危険な罠でもあります。 灯火に引き寄せられ飛んできたものの、灯器にぶつかったり、疲れたりで 地面に落ちてくることが往々にしてあります。 そこを車が通過すると、当然のことながら、轢かれてしまうんですよね。 弾き飛ばされた個体、踏みつぶされた個体がたくさん見つかります。 また、明け方近くになると、疲れて地面に伏した虫たちを朝飯にしようと、 鳥たちがやってきます。鳥も頭がいいですね。餌場を熟知してますね。 逃げ遅れた虫は嘴でついばまれ、見るも無残な姿に変わり果てます。 しかし、ある種の虫たちにとっては、とても好適な場所だったりします。 こちらは先日ご紹介した、エゾカタビロオサムシ。 カブトムシの死体に頭を突っ込んで、食事中です。 こちらは死んだアオガネブイブイを貪る、アトワアオゴミムシかな? どんな味がするんでしょうかね。 アリの類もたくさん来ます。 ニイニイゼミの翅を一生懸命引っ張ってゆく、アミメアリたち。 そう、新鮮な昆虫の死体がたくさんあるということは、それらを餌とする 種にとっては、なかなか好都合なレストランというわけです。 ただし、事故の可能性も高い、物騒なレストランではありますがね。 さて、なぜ記事の題名をエゾカタビロオサムシにしたかといいますと、 ひとつは、食事中の個体がいたから。もう一つは、車に弾かれて死んで いた個体がいて、気になるところを観察できたからです。 エゾカタビロオサムシの特徴のひとつは、オサムシの仲間にしては珍しく、 きちんと空を飛べるというもの。 上の個体、後翅がはみ出して見えますね。飛んでいる最中に車に撥ねられ たのでしょうか。 ちょっとここは失礼して、翅を広げてみましょう。 実際に飛んでいるところを未だに見ていませんが、この立派な翅を見るに、 きちんと飛べるに違いないです。納得です。 ああそうだ、エゾカタビロオサムシって臭いんですよ。 形容しがたい、独特の悪臭。ネットを介して臭いをお届けできたらなぁ。 あえて例えるなら、正露丸のシロップ煮に有機溶剤を混ぜたような感じです。 リラックス時はあまりにおいませんが、刺激を与えると悪臭を放つようです。 敵から攻撃された時は、悪臭で仕返しというわけです。 素手で捕まえようとすると、手痛い(手臭い?)しっぺ返しを食らいます。 このにおいが指について、なかなか取れないんです。 今回は死体を触ったのですが、やはり死体でもにおいは強烈でした。 悪臭物質が体外に漏れ出しているのか、車に撥ねられた時にイタチの最後っ屁 よろしく、ぶちかましたかしたのでしょう。ばっちり指が臭くなりました。 その状態で無意識に鼻でもほじろうものなら、悶絶することうけあいです。 臭いだけでなく、なんとなく皮膚や粘膜を刺激するような感じもします。 実際にぼくが体験したのですから、確実かと。 ああ、このにおいが口に入って、喉元を通過していくところを想像すると。 …うぉぇ。やはり吐き気がこみ上げて参ります。 においに敏感な捕食者なら、こいつを食おうとは思うまい…。
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前に見たのは成虫でしたが、今回はすべて幼虫。 親の子育てが終わって、子どもたちが巣穴からもぞもぞと這い出して 来たようです。 あっちこっちを歩きまわったり、落ち葉の下に集まって隠れたり。 ためしに落ち葉を1枚めくってみると・・・ おお。いるいる。 それにしてもかなりの数です。周囲を見渡せば、100や200じゃとても 足りないくらいいます。 また、近くには親と思しきベニツチカメムシ成虫の死体が。 死の間際まで、一生懸命子育てに励んでいたんでしょうね。 そして近くには、やはりボロボロノキが。 木になっている実にしがみついて吸汁している個体もいますね。 いやぁ、意外と身近な所で繁殖していたのですねぇ。
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しっかし、見事にぶら下がってますねぇ。 頭に血がのぼったりしないんでしょうか。 ぶら下がらずに、普通に地面や葉っぱの上に腹ばいになって、脱皮できは しないものかとよく思います。 本種に限らず、キリギリスの仲間やカマキリ、ナナフシ等もぶら下がり型の 脱皮を行うことが多いようで、いつも気になっています。 ぶら下がり脱皮のメリットってなんでしょうね。 重力が自分の体を適度に引っ張ってくれて、脱皮が楽なんでしょうか。 体の各部に無理な力をかけずに、硬化を待つことができるのでしょうかね。 外敵に見つかりにくい…かどうかはよく分からないですね。 デメリットってなんでしょう。 風が吹いたらぶらぶら揺れて、落っこちるかも知れないってことくらい? うーん、種ごとの脱皮の体勢について調べてみるのも面白そうだなぁ。
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