ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

昆虫

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アオスジアゲハが、庭木の木陰で一休みしていました。

夏の蝶と言えばアオスジアゲハ、そういう印象を持っています。
カラッと晴れたジリジリするような夏空の下、蜜を求めてあっちこっちの花へ
目まぐるしく飛び、家の前に打った水に多数集まり、水分補給をしている――
という光景とセットになって、ぼくの記憶に残っているようです。

黒地にスッと通った、半透明のパステルブルーのラインもこれまた鮮やかで、
後翅にあしらった赤のアクセントと併せて、なんとなく南国をイメージさせる
ような気もします(実際、東南アジアやオセアニアにはアオスジアゲハの仲間が
たくさんいますしね)。


本種の幼虫はクスノキ科の植物を食べて育ちます。おそらく、もっともよく
利用されているのはクスノキなのではないでしょうか。特に市街近郊では、
公園や道路沿いの植栽木としても多く用いられていますからね。

ほかには、タブノキやヤブニッケイ、クロモジなども利用するようです(が、
残念ながらその様子を見たことがないんですよね…)。クスノキの密度の低い
山野では、そういった種を多く利用するのかもしれません。

それにしても、昔から使われている防虫剤「樟脳」の原料であるクスノキを
食べて育つんですから、大した奴だ。


分布は結構広く、西日本や東日本の太平洋側など、暖地では一般的な種です。
逆に寒冷地ではそんなに見られないですね。

ぼくは九州北部生まれで、当然、アオスジアゲハをたくさん見て育ちました。
そのあと進学の都合で長野県に移住したのですが、その間は見事にアオスジ
を見る機会が減りました。ああ、これが生きものの分布域ってやつだなぁと
むやみに感心した記憶があります。

あ、そういえば、夏真っ盛りの8月に、長野の山奥から静岡の沿岸部に遊びに
行ったとき、街中にクスノキがたくさんあって、アオスジアゲハがたくさん
いて、ああ。夏だ。やはり暖地にはアオスジアゲハだ!とこれまたむやみに
感心したことがあったっけなぁ。我ながら、バカっぽい…。


ま、それはさておき。

暖地のチョウである本種、以前は秋田県あたりが分布の北限だったそうですが、
昨年、青森県(!)での発生例が確認されているそうです。

だんだんと分布が北上しているのでしょうかね。
暖冬などの一時的な影響という見方も出来ますし、昨今流行の(?)地球温暖化
の影響という見方もできますが、ホントのところはどうなんでしょうね。

アオスジアゲハに限らず、ナガサキアゲハやクマゼミが分布を北上させている
って話はよく聞きますし、迷虫(本来の分布しないはずの虫が、イレギュラーに
見つかったりします。迷い込んだ虫の意で、迷虫。同様に、迷鳥、迷蝶などと
いった言葉もありますね)の種類や数が多くなったとかいう噂も聞きます。

島原半島内でも、低地を中心に見られた種が、雲仙方面(=高標高)でも見られる
ようになったという話もよく聞きます。

南方系の昆虫の北上、やはり地球がだんだん暖かくなってきていることの表れ
なんでしょうかね…。
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キノコムシの仲間がいましたよ。
おそらく、ヒメオビオオキノコだと思いますが・・・イマイチ自信が
ありません。

こちらはその幼虫と思われる個体。

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キノコムシというのはその名の通り、キノコの周りでよく見かける、
キノコを食べる虫です。
夜間に朽木に集まり、キノコをもしゃもしゃ食っているような奴ら
なので、あまり人の目に触れる機会はないのかもしれません。
それゆえに、その知名度はあまり高くはありません。


全く話は飛んでしまいますが、この「黒地に赤い4つ紋」という
デザイン、本種と近縁のキノコムシ類だけではなく、広範な科で
見られるんですよね。

ヨツボシケシキスイしかり、ヤマトモンシデムシしかり。
異なる分類群なのに、デザインが似てるというのは、個人的には
とても不思議に思うところです。

茶褐色・緑などの保護色や、ハチなどの危険動物への擬態であれば、
ああなるほどと納得できますが…。

黒地に赤い4つ紋っていうのも、実は何か有効な機能を持っている
のでしょうかね。こういう模様の毒虫っていたかなぁ。
それとも、偶然?


ああ気になるなぁ。
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ラミーカミキリがいましたよ。

小型ですが、淡青色〜淡緑色と黒色のコントラストが鮮やかな、美しい
カミキリムシです。

カミキリムシというと、木を食べる虫というイメージがありますが、
本種はカラムシやヤブマオといったイラクサ科の草本を食べ、育ちます。
ムクゲを食べることもあるようですね。


ラミーという名はなんとなく洋風な感じで、和風の名のついたカミキリが
多い中、妙に異質な感じもします。
幼少のころなど、こいつは何か違う、何かいわくありげだと勝手に思い込み、
盛り上がっていたような恥ずかしい記憶があります。

ちなみにこの「ラミー」、発見者にまつわるものでもなく、ましてや万年筆
メーカーとか、ロッテが出している洋酒チョコとかとは関係ありません。

ラミーというのは植物の名前。繊維原料となるイラクサ科の植物のこと。
ナンバンカラムシという植物の変種で、国内のカラムシにも近縁な種です。

クワをよく食べるクワカミキリ、スギをよく食べるスギカミキリなどと同じ
ように、ラミーをよく食べるから、ラミーカミキリ。
ラミー=植物名とわかれば、何の変哲もない種名なのでした。


もともと本種は、日本国内に、そのラミーを導入した際に、くっついてきたもの
だと考えられているそうです。時期的には、明治時代とか。
ラミーの分布は、東南アジアあたりが中心のようですから、これまたなんとも
エスニックな昆虫が移入されたものです。

で、日本にもラミーに似た植物があったものだから、それを糧にうまく生きて
来たということのようです。

外来種ですが、木を食害しないので農林関係からは恨まれず、繊維植物とは言え
そこらによくある野草でもあるカラムシを多少食った所で、農家にも怒られず、
やたらめったら増えてカラムシを絶滅に追い込むわけでもなく、あまり産業や
既存の生態系を掻き回さずに生きているように思えます。


あ、そういえば。

このラミーカミキリの模様、何かに見えませんか。
ぼくは、ベルボーイをしているパンダに見えるのです。


こんな感じで↓

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右がラミーカミキリを上から見たところ(下手ですが)。
左がぼくのイマジネイションの産物です(下手ですが)。

ほら、あなたもラミーカミキリがベルボーイパンダに見えてくる見えてくる…

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ツユムシsp.の幼虫がいましたよ。

梅雨の時期に咲くアジサイの上にツユムシがいるなんて、
何とも梅雨らしくていいじゃないかと、意味不明なことを
思ったりしています。


ツユムシはキリギリスの仲間。
ただ、キリギリスやヤブキリなどに比べると、線が細くて、
スマートな感じのする昆虫です。

ツユムシには失礼な話ですが、その線の細さゆえに存在感が
薄く、それほど珍しい種でもないにもかかわらず、知名度は
そんなに高くありません。

キリギリスの仲間らしく、翅をこすり合わせて鳴くことも
出来ますが、なんせ「チ…チ…」と、か細い高い声(人間の
可聴域の上限に近いそうです。年を食うと聞こえにくくなる
らしい…)なものですから、いまいちインパクトが薄い。

なんとなく、日蔭者のように思えてなりません。

でもまあ、か細い体で細い翅を羽ばたかせて、パタパタと
飛んでいく様は、風情があるかなぁ。
インパクトはないけど、侘び寂を感じるというか。
……。


上の写真に写っているのは、そのツユムシの一種の子供。

全く個人的な意見ですが、直翅目の幼虫の中でも、ツユムシの
若齢幼虫は可愛い方だと思っています。
丸っこい腹部に長い脚、長い触角に何を考えてるのか解らない
ような顔つき。じーっとみていると面白いものです。

加えてこの個体、しぐさが妙です。
前肢を上げて、空気椅子でもやってるかのよう。
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ハネナシコロギスがいましたよ。

コロギスに似ていますが、翅がありません。そのまんまですね。
(コロギスというのは…キリギリスの体を寸詰まりにし、コオロギの翅を
載せたような昆虫です。手元に画像がないので、他サイトで検索してね)

夜行性の昆虫で、昼間は自分で木の葉を綴って作ったねぐらに潜んでいる
ので、なかなか目にすることがありません。探すなら夜中です。

樹上を主な生活場所にして、小型の虫などを捕えて食べているようです。
ところが、北隆館の図鑑を引っ張り出してみると、そこにはイネ科植物を
食べると書いてありました。
ユスリカか何かを食べているのを見て以来、肉食だと思っていましたが、
雑食性が強いのでしょうか。どうなんでしょうね。


翅がない、というのが本種の特徴らしい特徴です。
よく見る直翅目、たとえばクルマバッタやキリギリスなど、立派な翅を
持つ種に慣れているからか、翅のない直翅目の成虫というのは、何とも
奇妙な印象を受けます。幼虫のままでっかくなったような、パーツ不足
のような。

直翅目の翅、とりわけキリギリス亜目の昆虫の翅は、飛行装置の役割を
果たす場合もあれば、捕食者を前にパッと広げて見せて威嚇に使ったり、
種によっては木の葉などに似せて擬態に役立てたりもできます。
ある程度は、柔らかい腹部を守る防御装置としても働くかもしれません。
そしてさらに個体間のコミュニケーションを図るための発声器官としての
役割も持つという、とても多機能な器官です。便利ですね。

また、飛行や威嚇、擬態機能などは十分でなくとも、発声機能だけは
保持している種というのが結構います。
もはや発声以外の機能を持ちえないような、最小限の大きさの翅しか持た
ない種もいます。カネタタキとか、カマドコオロギとか。

そう考えると、翅の持つ機能のうち、発声機能というのは重要度が高い
ように思います。キリギリス亜目の仲間の個体間のコミュニケーションと
いうのが、音声に大きく依存していることの表れでしょうかね。

ともかく、翅は有っても損をするような器官ではなさそうです。


ところが、本種は進化の流れの中で、翅をなくしてしまいました。

他の種と見比べてみると、飛行や威嚇、擬態機能については、無ければ
無いで何とかなりそうです。飛べない代わりに跳ね歩き、敵からうまく
身を隠し、逃げおおせればよいと。

じゃあ、個体間のコミュニケーションに何を使っているのか。
翅から出る音波は使えません。何か他の方法があるはずです。
アイコンタクトか? ジェスチャーか? もしかしてテレパシー?

実際のところ、やはり「音」らしいんです。
翅から音がでない代わりに、後脚で腹部をこすったり(腹部に突起があり、
音を出しやすい構造になっています)、脚を植物の枝葉などに打ちつけて
(タッピングと言います)音を出したりします。
翅が無けりゃ無いで、何とかなるもんなんだなぁと感心します。

そういえば、近縁種のコロギスは翅を持っていますが、翅を使って鳴くこと
は無いようです。こちらもタッピングで求愛します。
また、同じコロギス科のコバネコロギスも、翅による発声ができません。
どうやら、このコロギスの仲間というのは、翅が発声器官に変化して行か
なかった一群のようです。

それでもやっぱり、音による求愛行動が効果的なもんだから、翅以外の
器官を用いた発音によるコミュニケーションが発達しているというわけ
なんでしょうね。

全くの妄想ではありますが、そのうちこのコロギス科から、後脚を使って
スズムシやコオロギのような流麗な鳴き声を出したり、タッピングに特化
した脚を持ち、ドラマー顔負けのビートを刻むような種が分化していったり
するかもしれませんね。




ついでに、ですが、本種の触角は妙に長いです。
体長の4〜5倍はあるんじゃないでしょうか。
この触角を器用に前に倒したり後ろに傾けたりします。よく絡まったり
しないものです。

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ずく無し88
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