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生きものについて、ぼちぼち。

多足・甲殻・蜘蛛

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イメージ 1

ヤハズハエトリがいましたよ。
コイツはオスの個体です。

本種はハエトリグモの仲間。
腹部の白い模様を矢筈に見立てているようですね。

ススキなどのイネ科草本が多い草地でよく目にします。
やや細長い体型、金属光沢を併せ持つコントラストの高い白黒の模様と、
ハエトリグモの中ではアオオビハエトリと並ぶかっこよさだと思います。

体が細長いのは、葉や茎が細いイネ科植物の上では、結構便利なようです。
脚をピシッと伸ばすして葉や茎の陰に隠れると、結構見つからないもんです。
写真を撮ろうとすると、すぐその体勢をとるので、なかなかうまくいかない
ことも多いです。

イメージ 1

ネコハエトリがこっちを見ているよ。



ハエトリグモの仲間は、立派な目を持っています。

単眼が8個。
頭胸部の前面に大きめの眼が4つ並んで、横っちょに小さめの眼がついています。

行動を見ていると、横っちょにある小さい眼で自分の周囲の環境を把握しながら、
気になるものがあれば前面の大きな眼できちっと確認するようです。

そういうわけで、ハエトリグモとはよく目が合うんです。
このネコハエトリも、「なんだコイツ。気をつけなきゃ」と思って、じわじわ
近づくぼくとカメラを警戒して、目をそらせないのでしょうね。
イメージ 1


コアシダカグモがたくさん出てきてます。

昨年も良く見た種で、本ブログでも紹介した種ですが、大きくて格好いい
(見る人によっては超キモイ)奴なので、もう一回載せてみましょう。

人家によく出てくる巨大グモ:アシダカグモに似ていますが、本種はやや
小型で、色味も濃く、腹部の模様も特徴があるので、見分けるのは結構
簡単です。また、本種の本拠地は野外で、家の中を堂々と闊歩する姿は
あまり見ないように思います。

他のクモと同様に肉食で、他の虫を捕食します。
自ら歩きまくって餌を探しているところはほとんど見たことはなく、ほぼ
一箇所にじっとして、通りかかった獲物を急襲する待ち伏せ作戦が得意な
クモのようですね。

待ち伏せ場所で結構多いなと思うのが、木の幹や朽木、そして水際。
餌の集まりやすいところを心得ているのでしょうか。


腹部の模様はちょっと面白くて、腹部の付け根と先っちょに白っぽい模様、
真ん中あたりに対になった黒い小さな点があるのですが、逆向きにして見る
(クモの頭を下に向けて見る)と、人の顔やらゴリラの顔やらに見えてきます。

この模様はある程度は個体差があるので、眉毛がはっきりしなかったり
鼻の穴が大きかったり小さかったりしますが、顔に見えると思いはじめて
しまったが最後、もうどうやっても顔に見えてしまいます。

こんな感じ。どうです?見えませんか?↓
イメージ 2

ちょっとゴリラ系の人の顔に・・・


それはさておき。

一番上の画像の、クモのおしりのところを見てください。
白くて細い、直線状のものが見えるでしょう。そう、クモの糸です。

コアシダカグモは巣網を作ることはありませんし、獲物を捕まえたあとに
糸でぐるぐる巻きにすることもありません。
でも、糸を作ることはできるんです。
コアシダカグモをよく観察していると、糸を出している個体が結構います。

垂直な壁面を移動するときなどに、命綱がわりに出しているようです。
足を滑らせて(8本もあるのにね)落下してしまったときなどは、落下の衝撃を
やわらげてくれるのでしょうかね。
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ジョロウグモがいました。

造網性クモ類の中でも比較的大型の種で、かつ野原、川原、人家の
近くに至るまで、あらゆるところで見ることが出来る、お馴染みの
クモです。

大きい方がメスで、小さい方がオス(多分)。
男としては、何とも情けないというか、可哀想というか、ついつい
オスの個体に同情してしまいます。
きっと物凄いカカァ天下なんだろうなぁ、と。
実際に本種のオスがメスに対して不平不満を抱いているのか否か、
わかるはずもありませんが…。

オスの個体は、繁殖期以外ではなかなか目にしません。
小さくて目立ちませんし、見かけたとしても、シロカネグモなどの
アシナガグモ科の幼体か何かかな、と思うだけで通り過ぎてしまう
ことも多いのだと思います。

結果、嫁さんの家(巣)に来てはじめてジョロウグモだと認識される
ということになるのですが、その不甲斐なさ、自己主張のなさに、
やはり同性として哀れみの涙を禁じえません。



それはさておき、ジョロウグモの網の張り方はかなり工夫されて
います。網の横側から撮影した下記の画像をご覧頂くとなんとなく
わかるかなと思うのですが、

イメージ 2


クモ本体が待機している、いわゆる普通の網の前後(画像では左右)に、
不規則な網が設けられています。
オニグモやコガネグモには見られない特徴です。

普通のクモの網では、網の面に垂直方向に近づいてくる獲物しか
捕獲できません。網にどんなに近づいても、網の面と平行に移動
している獲物は、網には引っかかりません。
ところが前後に不規則な補助網があれば、獲物は移動ベクトルに
かかわらず、網に接触してしまう可能性が増すはずです。
ジョロウグモはこうやって、獲物をより効率的に捕獲することが
出来ているのではないでしょうか。

また、大質量(といってもたかが知れていますが)の獲物が高速で
網に突っ込んでくると、網を突き抜けてしまい、獲物を逃して
しまうどころか、網を壊されるということもあり得ます。
このとき補助網があれば、上手く緩衝装置として働いてくれるの
かも知れません。

また、補助網の振動をモニターしておけば、近づく外敵を早期に
察知するのにも有効とも考えられます。

実際のところはよくわかりませんが、ヒトの頭で考える限りは、
この造網様式はなかなか理にかなっているようです。

さすがに構造が複雑(真ん中のメイン網も、縦糸を枝分かれさせ
たりと芸が細かい)だからか、短期間で作成と破棄を繰り返すと
いうことはしないようで、一度網を張ったあとは、しばらくは
同じ場所で観察できます。



我が家の庭にも常時数匹のジョロウグモがいて、大体いつも同じ
場所で見ることが出来ました。もちろん、全てメスです。

玄関を出たすぐ左にある、植え込みのツツジとイヌツゲの間にも
網を張っており、足しげく観察していて、屋内に飛び込んできた
小昆虫をたまに投げ入れてやったりしていました。

そんなある日、網の位置はそのままなのに、待機している個体が
急にサイズダウンしていました。

同一個体の見た目の変化として、たくさん飯を食って大きくなる
とか、食うや食わずで腹部が細ることはありえますが、全長が短く
なることはあり得ませんから、個体が入れ替わったと考えるのが
妥当でしょう。

場所だけ借りたにしては、網の大きさや形がやけに似すぎていた
ので、他個体が巣を乗っ取ったのでしょうね。
クモが他の個体の作った網を乗っ取る例は結構あるようですし。

女同士の争いも大変ですね。
せっかく造った網を奪われた個体の心労やいかばかりか。
またもやクモに同情してしまいます。



さて、同情されっぱなしのジョロウグモの種名の由来について。
聞いたこと・読んだことがあるのは…

ジョロウ=女郎である説
 理由1 メスが大きいので、単に女性を指す名詞がくっついた
 理由2 メスの色彩が女郎の化粧・衣装のように艶やかなので
 理由3 メスの巣にオスが訪れるさまを、遊郭に見立てて

ジョロウ=上臈(ジョウロウ=高い身分の女性、女官)である説
 理由1 メスが大きくて立派なので
 理由2 メスの色彩が高貴な女性の召し物のように艶やかなので
 理由3 メスの巣にオスが訪れるさまを、高貴な女性のもとに
     訪れる男性(使用人?夜這いに来た恋人?)に見立てて

色々ありますね。いずれにせよ、メスが立派であることがベースに
あるようです。
正解はどれなのでしょうね?
ネット上では、上臈説の方が若干優勢のようですが。

百四回目(サワガニ)

イメージ 1

近所の川沿いの土手に、サワガニがいましたよ。
おなかに卵を抱えていますね。子守りも大変です。

サワガニはかなり分布の広い淡水性のカニです。
あまり汚い、または高水温の環境下では見ませんが、多くの河川の
上流域に棲息しています。その名の通り、沢に棲んでるわけです。
渓流の川原の浮石をひっくり返すと、潜んでいる本種を見つける
ことが出来ますね。


画像のとおり、メスは生んだ卵をおなかに抱え、孵化するまで
保護します。

普通、カニの仲間は、卵から生まれた直後は、親と同じ形をして
いません。ゾエア、メガロパと呼ばれる幼生(プランクトン)の
期間を経て、やっとカニの形になります。

が、サワガニは、卵から生まれてくるときは、既に一人前のカニの
形をしています。
これは、生息場所が河川であることと関係しています。

甲殻類の幼生は小さくて、プランクトン生活を余儀なくされます。
プランクトンですから、遊泳・移動能力はさほど高くはありません。
河川は常に一定以上の速度で流れていますから、そんなところで
悠長にプランクトン生活を営んでいると、あっという間に下流まで
流されてしまいます。

好適な生息環境にとどまるためには、孵化直後に、あるいは親の
保護から開放された際に、ある程度の移動力を持っていることが
要求されます。

サワガニはその辺をうまく工夫していて、子どもが幼生から仔ガニ
に成長するまでの栄養を含んだ大き目の卵を生み、卵の中で変態を
終わらせ、移動能力の高い仔ガニの形で孵化させ、河川での生活に
支障がないようにしているわけです。
うまく進化したものです。


サワガニは、食べてもおいしいカニです。
非常に小さいカニですから、タラバガニの様な食べ方は無理ですが、
丸ごと揚げたりすると、なかなか良いおつまみになります。
山間部の旅館や民宿で出されることもありますね。

ただ、自分で調理する際には、十分過熱するよう気をつけましょう。
サワガニは、肺気腫などの病気を引き起こす、ウェステルマン肺吸虫と
いう寄生虫の中間宿主でもあります。
生食すると、感染の危険性があります。素手で触った後も、きちんと
手を洗った方がいいでしょうね(サワガニに限らず、野生動物を触ったら、
食事等の前に手を洗いましょうね)。

ぼくは小学生の頃、渓流釣りに行ったらぜんぜんつれなくて、かわりに
サワガニを山ほど捕まえて、焼いて食べた記憶があります。
結構生焼けだったけど、寄生虫は大丈夫だったのだろうか。
あれから17年、症状が出てないからOKかな…。

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