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生きものについて、ぼちぼち。

多足・甲殻・蜘蛛

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本ブログ七十四回目では獲物の捕獲に失敗したアオオビハエトリですが、
今回は成功例を撮影できました。
とりあえずUPします。

自分と同じか、それ以上の大きさの獲物に飛び掛るというのは、
危険を伴うものです。
ましてや、アリ類は強靭な大顎を持っていますし、蟻酸という
武器になる物質も持っている、攻撃力のある昆虫です。

わざわざアリを専門に捕食しなくても、もっと安全に捕獲できる
獲物がいるのに、と思います。
しかし、アリ類は個体数も多く、ランダムに徘徊しているわけでは
なく、一定の個体数が期待できる場所があります。巣の近くや移動
ルート(アリは列を作りますよね)沿いです。
だから、潜在的な捕獲可能な獲物の数は桁違いに多くなるはずです。

アリを狙えば、捕獲時のリスクはあるものの、餌を見つけやすく、
量の確保が容易になる。
アリ以外を狙えば、捕獲時は比較的安全だが、いつ獲物に出会えるか、
不確定要素が強い(という場合がおそらく多い)。

本種は進化の過程で、前者の戦略を選んだということでしょうか。

この戦略と、自身がアリに近い意匠・行動をとることができるように
なったという事象がうまくマッチングしている。
アリ捕食を選んだのと、アリへの擬態のどちらが先かと問われれば、
さすがにわかりませんが…。平行して、でしょうかね。

それがその種の生存に有利だったから、今もその種が残っています。

生物進化の妙、面白いですよね。
そしてこれが全て偶然の産物というのですから、うなってしまいます。
すごい。不思議。
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クロオオアリと対峙するアオオビハエトリ。

「今日の獲物はあいつだ!」


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「あっ逃げた」


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「ちくしょー」


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「お前が近づくから逃げちゃっただろうが!(怒」


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「今日の昼飯返せ〜!(怒」



なーんてね。

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きれいなアジサイが咲いているな、と思って眼をやったところ、
花の中に先客が潜んでおりました。

アズチグモです。
色彩の変異が多く、写真のような白色のものもいれば、ベージュ
のような淡い色のもの、もっと褐色の濃いものなど、様々です。
かつては白色がはっきりしているものをシロアズチグモとし、区別
した例もあるようですが、現在はアズチグモに統一されるようです。

造網せずに、待ち伏せて獲物に飛び掛ります。
以前本ブログで紹介したハナグモと近い種(両種ともカニグモ科)
です。体のつくりも似ていますし、植物上で獲物を待ち伏せる等、
行動にも近いものがあります。

ご覧のように花の中にいると、なかなか目立たないものです。
白色系の花の上にいると、クモ自体が花に見えることもあります。

人だけではなく昆虫にもなかなか気づかれないようで、吸蜜昆虫が
安心しきって蜜を吸っているところを、急襲するのです。

獲物をとるのに都合がいいだけではなく、花序の中に潜んでいる
限り、外敵にも見つかりにくいわけですから、まさに一石二鳥
というわけですね。

クモと聞くと、地味でグロテスクな生きものを想像しがちですが、
本種は結構きれいでしょ。

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イオウイロハシリグモが卵のうを抱えているところです。

生みっぱなしではなく、我が子のために始終抱えて歩くと
言うのですから、大した世話焼きですね。

孵化が近づくと、植物の葉や茎に不規則な網を張り卵のうを
固定します。
その後も、卵が孵化し、文字通りクモの仔が散るまで見守る
そうです。
ぼくは見守っているところを見たことがまだありませんが、
傍らで外敵を追い払ったりしているのでしょうね。

イオウイロハシリグモは、色彩の変異が大きい種です。
同じ種であっても、全身が黄褐色のもの、茶褐色のもの、
頭胸部〜腹部にかけて条線が入るものと様々です。

かつては色彩の違い=種の違いと思われていましたが、
中平清氏が累代飼育し、遺伝的な多形であることを確認
しました。
ナミテントウの色彩の相違と同じようなもの、というわけです。

画像の個体は「スジボケ型」と呼ばれるタイプのもの。

近縁種に「スジボケハシリグモ」という種がおり、これに
色彩が酷似することから名づけられています。


ちなみにこのクモの仲間は、餌を獲るための網を造りません。
もっぱら地上を歩き回り、獲物を見つけ飛びかかります。
「ハシリグモ」の名の由来は、俊敏に走り回るところ
にあります。

「イオウイロ」は硫黄色(黄褐色)のことですから、本種の
種名は「黄褐色で地表を走り回るクモ」を意味するわけで、
以前紹介したハンミョウの語源と比べると単純明快、非常に
すっきりしてますね。

五十九回目(クサグモ)

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クサグモです。

ハナアブsp.を捕食しているところですね。

普通、クサグモの網にはアブの類はあまり引っかからない
ような気がします。

久々の晴れ間に浮かれてしまい、クサグモの網に絡まって
しまったのでしょう。
そしてクサグモは意外な獲物に浮かれていると言う構図です。



クサグモは一般的なクモの網とは異なる形の網を造ります。

ごらんのように、地面と平行な、皿のようなシーツのような
網を低木の枝などにつくり、落下してきた昆虫や、枝の間を
かいくぐろうとする昆虫を捕らえます。

コガネグモやオニグモ類のように地面と垂直な網を張ると、
横から飛んでくる獲物はひっかかるが、上から落ちてきた
獲物は引っかかりにくい。

それなりに開放的な空間を飛翔する獲物は捕らえられても、
枝の間のような込み入った空間を主に動き回る獲物は捕らえ
られない。

クサグモの網は、その真逆ですね。
巧く住み分けをしているものです。感心します。

と、感心しっぱなしでいると、植え込みのあっちこっちが
クサグモの巣だらけになってしまいました。

なかなか壮観ではありますが、さすがにみっともないか。

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