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生きものについて、ぼちぼち。

両生・爬虫

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さて、ニホンヒキガエルが繁殖し始めたとなると、
同時期に繁殖を行うカエルたちの動向が気になり
始めます。

なので、ヒキガエルを見た池から少し行動範囲を
広げて、池に流入する小川に行ってみました。

昨年、この場所では「タゴガエル」を見かけて
います。そろそろこいつらも動き始めるはずです。
(どんなカエルだったかは下記より参照ください
http://blogs.yahoo.co.jp/zukunashi88/22745688.html)



川のほとりからは、「グゥグゥ」「ゲッゲッ」と
いうような、ちょっと頼りないような声が無数に
聞こえてきます。

タゴガエルの鳴き声です。
やはり春の陽気に誘われて?繁殖活動をはじめた
ようですよ。


タゴガエルというカエルは、トノサマガエルや
ヒキガエル、アマガエルなどに比べると知名度が
低い方です。
しかしながら、なかなか面白い生態をもっています。

川のほとりから鳴き声がしますが、なかなか個体の
姿を見ることはありません。
まさに、声はすれども姿は見えず、というわけです。

それもそのはず、本種の繁殖は池や沼などの解放水面
ではなく、モリアオガエルのように木の上でもなく、
伏流のなかで行われるんです。

伏流というのは、地面の下の水の流れです。
山地の川沿いは、大小の石が折り重なり、その隙間を
縫って水が流れていたり、河岸にちょろちょろと湧水
の出てくる穴があったりします。
こういったところを好んで産卵場所に使うんです。

オスはそういう所に陣取って鳴き、メスを誘引して、
抱接を済ませます。


ということで、繁殖期のタゴガエル♂は伏流の出口
っぽいところに引きこもっているわけです。

個体の姿を見るには、その引きこもっている場所を
見つけていかないといけません。

土手に空いた湧水の出ているような穴、石と石の隙間、
岩の裂け目、水につかった倒木の隙間に目をやりつつ、
鳴き声の音源と思しき場所を耳でも追って行きます。


すると、とりあえずこの穴が怪しいぞ、ということが
分かってくるわけです。
イメージ 1


穴の奥の方には溜まり水ではない、透き通った水が
見えます。湧水が出ているのか、小川の上流部から
バイパスのような流れがあるのか、どちらかでしょう。

さっそく覗き込んでみます。

でも覗き込むと鳴き声がやんでしまう。

それもそうです、ライトで照らしたうえに巨大な顔
(タゴガエルから見れば)が眼前にぬっと出てくるの
ですから、警戒しない方がおかしい。

なので、警戒が薄れるまで、じっと待ちます。

しばらくすると、再び鳴き声が聞こえ始めます。
そのころ合いを見計らってパチリ。

イメージ 2

確かにタゴガエルです。


もう暫く待っていると、奥にもう1個体出てきました。
オスが2匹なのか、めでたく夫婦になったのかはよく
分かりませんが。
イメージ 3


もしこれがペアであれば、このままこの穴の中で産卵
し、オタマジャクシが育っていくことになるでしょう。

本種の幼生は特に摂食をせず、卵に残された栄養(卵黄)
を頼りに育ちます。
よくテレビで、サケの稚魚の映像が流れますよね。その
時におなかに栄養の袋(卵黄)を付けていて、しばらくは
その栄養を頼りに成長する、という説明がつけられて
いたりしますが、イメージ的にはそんな感じですよ。

そして、1cmあるかないかくらいの小さなカエルになって、
この小川を中心とした生息地内に分散してゆきます。


この場所を定期的に見てゆけば、その様子も確認できる
かも知れませんね。

うまく写真に残せたら、またこのブログにアップすると
しましょう。
僕の居住地もようやく春めいた陽気になってきました。

朝起きるのが楽になりましたし、(どうでもいいことですが)冬場に
負ったしもやけも快方に向かっています。

生きもの達の活動もだいぶ活発になってきました。

いわゆる春植物達は着実に開花してゆき、木々も展葉の準備をして
います。成虫越冬したタテハチョウの仲間は道端にようやく咲いた
セイヨウタンポポの上で食事がてら日向ぼっこをし、ホトケノザの
根元からはニホンカナヘビが顔をのぞかせる、というような光景を
目にすることも多くなってきました。

日中は上記のような光景を見て、春の訪れを喜ぶわけです。


では夜間はどうするの?

夜間は夜間で春を満喫しましょう。

春の夜の池に早速行ってみます。


池の縁、抽水植物の生えている辺りから、「クックックック」と
いう、やや高めのうめき声が聞こえてきます。

聡明な皆さんはもうお気づきでしょう。
ニホンヒキガエルのリリースコールです。

ニホンヒキガエルの繁殖は、メスの個体をオスの個体ががっちり
抱きかかえる「抱接」というスタイルをとります。
オスはメスに逃げられたら一大事ということで、腕力がすごい。
あまりに必死なオス個体に絞め殺されるメス個体も、そう珍しくない
くらいです。

しかし、本種はオスとメスを明確に区別することが不得手でして、
繁殖期のオス個体は、自分の鳴き声でメスをおびき寄せることもなく、
とりあえず池で待ち伏せて、カエルと見るや飛びついてみる、という
乱暴な方法をとったりします。

メスであれば、乱暴なオスに抱きつかれても、子孫繁栄のため
甘んじて受けようという気にもなりましょうが、オスに抱きつか
れるオスというのは、これはどうにも気分が悪い。間違って絞め
殺されでもしたら迷惑どころではありません。

だからオスの個体は、抱きかかえられると「クックックック」という
声を出し、「やい離せ、俺は男だ」と伝えるわけです。
それを聞くと抱きついた方も「やや、こいつは男か。これは失礼」とか
思って離してやるわけです。
抱きつかれたオスが解放を求めて呼びかけをするわけでして、これを
リリースコールと呼んでいます。


リリースコールが聞こえるということは、冬場にどこぞの穴蔵で眠って
いたヒキガエルたちが目覚め、繁殖行動を始めた証というわけです。


と、前ふりはこれくらいにしておいて、ヒキガエルたちの様子を見て
見ましょう。
イメージ 1

なんか、3個体いますね。

真ん中のはメスのようです。
両側はオス?

アップで。
イメージ 3



近くには産卵を済ませたあとが。
イメージ 2




そんなこんなで、水ぬるむ春の訪れに、池のほとりでニヤニヤしていたり
する今日この頃です。

イメージ 1

イメージ 2

ちょっと山の方にある池に行ってみたら、池畔にタゴガエルがいました。

暖地である九州とはいえ、もうそろそろ秋の時分。
朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきました。
というか、肌寒いくらいの日もあります。
石の下か落ち葉の下で寝ていればよいのにと思いますが、せっかく出て
きてもらっているので、写真を何枚か撮影。
なかなか愛嬌のある顔つきです。


タゴガエルは河川の上流部あたりでよく見るカエルです。

見た目はヤマアカガエルにそっくりですが、下顎に暗色の斑点があったり、
また繁殖期のオスは皮膚がだぶついたりするので、何とか見分けがつきます。
ヤマアカガエルに比べ、ややスタイルが悪いような気もしますが、きっと
気のせいでしょうね。

タゴガエルはちょっと面白い習性を持っています。
日本ではカエルの産卵は止水域の浅場であることが一般的ですが、本種は
流水中、しかも伏流の中に産卵するそうです。なかなか通好みな選択です。

確かに伏流の中まで卵をあさりに来る捕食者は、そうはいないでしょうし、
浅い池のように突然干上がったりすることも、水温が乱高下することも
少ないのでしょう。他の両生類に産卵場所を奪われる心配も、少なくなる
と考えられます。上手くできているものです。


実は動物誌などを調べて見ると、島原半島にはタゴガエルはいるものの、
ヤマアカガエルは分布していないようです。
以前本ブログでヤマアカガエルを紹介しましたが、ちょっとあやしく
なって来ました。

一般的に、タゴガエルとヤマアカガエルの区別は、喉元に暗色の斑点が
顕著かどうかでつけたりします。
以前紹介した個体の喉元には斑紋がほぼなく、ゆえにヤマアカガエルと
判断したのですが、もしかしたらタゴガエルで、たまたま喉元に斑紋が
ない個体であったのかもしれません。

同じような構図で3ショットしか撮影していなかったので、いまさら
確認もできません。
やはり多方向から何ショットも撮っておくべきですね・・・。

サワガニを撮影した小河川で、サワガニの子どもでも
いないかなと思い、うろうろしていました。

流路に沿ってに歩いて行ったところ、小さな橋の下に淀みが
あったので、仔ガニが溜まってたりしないかなと思いながら
橋をくぐってみたところ、なんだか妙な視線を感じます。

あ、ヘビ。

イメージ 1


この顔見覚えがあるな。目の前側にある窪みってピット器官
(赤外線を感知する器官。暗い夜に恒温動物を見つけるのに
役立ちます)ですよね。あっそうだニホンマムシだ。

しばらく観察していると、ずっとライトで照らしたせいか、
ぼくの体温に反応したのか分かりませんが、こっちを向き
ました。

イメージ 2


飛び掛ってきたりしないよな。
と思った矢先、噛み付いてはこなかったものの、ぼてっと
落ちてきました。

イメージ 3


目測では35〜40cmほどの個体です。
シマヘビやアオダイショウなど本土でよく見るナミヘビ科の
成蛇と比べれば随分と小さく、幼蛇と見紛うばかりですが、
本種はもともと小柄なヘビで、成長しても60cmほど。70cmを
超える個体にはなかなかお目にかかれません。
また、本種の尾は幼い頃には黄色味を帯びているのですが、
画像の個体はそうではありません。
ちょっと小柄ですが、もう子どもではありませんね。一人前
(一蛇前?)のマムシです。

いやいや斑紋が綺麗だなと思っていると、こっちに向かって
来ました。

イメージ 4


かなり怒っているのか、逃げたい方向がぼくのいる方なのか。
とぐろを巻いて威嚇していないからそんなに怒ってはいない
はず、大丈夫だいじょうぶさ…と思いながらも、念のために
ぼくも相手に合わせて後ずさります。

イメージ 5


相手も結構速い速い。
蛇行のお手本のような這いかたです。滑りやすい不整地では、
二足歩行よりもずっと走破性良好です。

イメージ 6


よく見るといい顔をしていますね。


今回はちょっと臨場感に留意して書いてみました。


ニホンマムシはいわずと知れた毒蛇です。
ブレビリシンとか言う成分のせいで血が止まらなくなり、
各種プロテアーゼやホスホリパーゼで体細胞が破壊される、
いわゆる血液毒。
噛まれた部位が広範に腫れ、かなりの痛みだそうです。
危険動物ですので、近づかない方が無難ですね。
ぼくが言っても説得力がないかもしれませんが…。

死亡例もあり、致死率は0.5%程度とのことですが、これは
血清療法が確立しているからでしょう。
噛まれたまま放置するわけにはいかないですからね。


それから、以前紹介したアオダイショウの幼蛇(若齢個体)と比べてみてください。
なんとなく意匠が似ていると思いませんか。
アオダイショウの幼蛇は、危険なマムシに擬態して天敵から
身を守っているとも考えられています。
さて、この擬態が有効なレベルかどうか、あなたの目には
どう映ります?



オマケ。

イメージ 7


本来の目的だったサワガニの仔もいましたよ。
親の腹部から離れたばかりでしょうか。
甲幅は6mmほど。色素もまだ未発達で、俗に言うカニミソの
部分が黄色く透けて見えています。
以前、本ブログで、アオダイショウの木登りについて紹介しました。

で、ちょうど木登りをしているところに出くわしましたので、
参考までにアップします。

まず1枚目。

イメージ 1


ご覧のように、ほぼ垂直に木の幹を登ってゆくことが出来ます。

その秘訣は、というと…

イメージ 2

イメージ 3


このように、腹部の鱗を器用に樹皮の凹凸に引っ掛けながら
進んでいくことにあります。

普通、ヘビの体の断面は円形に近いのですが、木に登るときは
腹部=蛇腹の部分が、若干出っ張るというか、角ばるというか、
凹凸に食い込むように変形しているのが分かるでしょうか。

こういう技術を持っているので、アオダイショウは木登りが上手
と言うわけです。

ヤマカガシあたりにはなかなか出来ない芸当です。

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