ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

軟体・環形等

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タマキビがいましたよ。

全国の海岸でおなじみ。
海水の中に入らず、ひたすら潮間帯よりも上、満潮時にも水に漬からない、波しぶきがかかる程度の場所にいる。
そんな場所で、岩肌に付着している藻類などを食べて、つつましく生きている、殻幅1cmくらいの丸っこい、可愛らしい小さな巻貝。

海水中に落とすと、あわてたように水上に出ようとする。
それが面白くて、大量に獲ってはタイドプールに投げ込んでいた不届きな少年が、僕を含め何名かいたはずだ。

コップに少し海水を汲み、そこにタマキビを入れておくと、みんなコップの縁あたりにのぼっていく。そういう夏休みの自由研究的な実験は有名。
長期間にわたってそれをやると、どうも潮の満ち引きを感知しているような行動をすることがわかるらしい、というのも有名な話。
僕は長期間の観察に耐えられなかったので、そこんところはわからない。

食べるとまあまあ美味しいが、なんせ小さな貝なので、あまり食べた気がしない。
磯の岩の割れ目などで、ひしめき合っている様子を愛でるくらいがちょうどよい付き合い方な気がする。
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ヒザラガイがいましたよ。

磯に行けば普通にいるのに、よく考えてみると何の仲間かよくわからない生きものの筆頭。

貝といわれれば貝に見える。
節のある甲羅があるので、ダンゴムシの仲間だといわれると、100人中数人は騙されてしまう。

実際は軟体動物なので、貝に近い生きものだ。
しかし、二枚貝とか巻貝とかとはちょっと違う。
多板綱という、軟体動物の中でも原始的な分類群に属する。

ヒザラガイとして分類されている種のなかに、いくつかのタイプがある。
いまのとこと同一種として分類されているが、もしかしたら今後もっと分かれるかもしれない。
背負っている8枚の殻のそれぞれが、一様に黒褐色のやつ(クロ型)と、2つの斑点があるやつ(メダマ型)の、2タイプある。上の写真はメダマ型だ。
ミトコンドリアDNAを調べると、違いがちゃんとあるらしい。
分布も、東北のほうにはクロ型、瀬戸内にはメダマ型、静岡あたりでは両者が混じるらしい。
抱卵・放精のタイミングも違うし、卵の色も違うということで、生殖的に隔離された姉妹種なんじゃないか、ということだそうだ。

さらに、クロ、メダマに加え、殻の周縁が青い金属光沢で縁取られるシオ型というのもあるらしい。
こちらは見たことがないが、やっぱり別タイプで、調べるといろいろ違うのかも。


こいつは潮間帯の岩肌の上に生えている藻類なんかを、歯舌という、やすりのような器官で、ザリザリと削り取って食べている。
我々の歯は、主にカルシウムでできている。ヒドロキシアパタイト、つまりリン酸カルシウムと水酸化カルシウムの複合体が主成分だ。
一方ヒザラガイの歯舌は、鉄が主成分だ。中でも磁鉄鉱を含むところが特徴的だ。
生きものの体の中で、無機鉱物を生み出すことを、バイオミネラリゼーションという。カルシウムについては、歯だったり、殻だったり、いろんな生物が対象になる。
しかし、体内で磁鉄鉱をつくる生きものはそうはいない。だからその分野でも、注目を浴びていたりする。

バイオミネラリゼーションつながりで、もうひとつ面白い特徴がある。それは、目だ。
ヒザラガイの目は、あんまり目らしくない。
背負っている殻の中に、すごく細かい管がたくさん通っていて、その先に目のような器官があって、光を感じているらしい。
イメージ的には、ナウシカに出てくる王蟲の目を、もっともっと細かく、小さく、多数に、いい加減にしたような感じだと思えばいい。

で、ヒザラガイの一部のグループには、眼にレンズがついている。
眼にレンズを持つのは、いろんな生きものに共通した特徴だ。多くの生きものでは、レンズはたんぱく質でできている。我々の眼もそうだ。
ヒザラガイの仲間では、このレンズが無機物でできている。炭酸カルシウムの結晶だ。宝石名・鉱物名で言えば、アラゴナイト(霰石)だ。
砂まじりの海水が打ち付ける場所では、たんぱく質の柔らかい眼よりも、鉱物質の硬いレンズのほうが都合がよさそうだ。そのへんもなかなか興味深い。


ぱっと見では動かないのではないかと錯覚させるが、歩みは遅いものの、それなりに動く。
強い波風にもさらわれることなく、岩肌にへばりついている。
その吸着力たるや、なかなかのものである。素手でひっぺがすのは相当困難である。
引っぺがすと、腹側(岩にくっついている側)に、くりんと丸まる。その様子が膝のお皿のようなので、ヒザラガイという名になったらしい。


ということで、ヒザラガイを総括すると、

  鉄の歯と宝玉の眼を持つ原始の貝

と、相当かっこいい生きものになるのだ。まさに中二病である。



そういえば、ヒザラガイは結構おいしいものだ。

背中の殻とか内臓とかをとって、塩で洗ってぬめりを取ってしまう。この下ごしらえは多少面倒だ。
細かく刻んでしょうゆを垂らして、刺身でもよい。茹でたり、炊き込みご飯でもいい。
歯ごたえがよく、よく言えばアワビのような味、悪く言えば得体は知れないがとりあえず貝の味、という感じ。
個人的には、好きな味だ。ただ、たくさん食いたいかというと、そういうもんでもない気がする。
磯釣りに行ったついでに、カメノテなんかとともに三つ四つほど採ってきて、酒のアテにするくらいがちょうどいいような。
採りすぎ厳禁。あと、アタっても知らない。

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ヤマナメクジが食事中。

キノコを食ってます。
うまいのかな。

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サワガニとニホンマムシを見た例の細流の淀みで、カマドウマsp.が
浮かんでいるのを見ました。

はあぁ、そういう時期だねぇ。
そう思いながら近づいてじっくり見ると、案の定ハリガネムシsp.が
体外へ出て行こうとしているところでした。

ハリガネムシ類は、おもにカマキリやバッタ(肉食する種)の仲間に
寄生する、いわゆる寄生虫です。
名前の由来は、体が針金のように見えることから。
径2mm、体長数十cmほど、出るところも引っ込むところもなく、これと
いった模様もありません。褐色の個体など、まさに錆びた針金です。

淡水中に産卵し、孵化した幼虫は水生昆虫に寄生。
宿主となった水生昆虫が羽化して陸上に出た後、肉食昆虫に捕食
されると、今度はその捕食者に寄生します。
ほかの寄生虫にも言えることですが、食物連鎖を巧みに利用して、
宿主を変えてゆくのですね。

大型肉食昆虫に寄生できた個体は、やがて成虫となります。
壮絶な生態を見せるのは成虫になってから。

なんとも不思議なことに、宿主は自然と水辺に向かってしまい、そこで
ハリガネムシは宿主の腹部を破って(上の画像はその最中のものですね)、
久々に水中に戻り、交尾・産卵をして、次世代に命を繋ぎます。

宿主が水辺に向かってしまうのは、寄生したのハリガネムシが宿主の
脳を操作し、水気のある場所に向かうように仕向けるからだと言われて
います。
脳を操作するというと、まるで意識を乗っ取ったように思えますが、
実際は特定の行動を誘発する物質を出しているだけのようです。
宿主としては、自意識はある(昆虫の意識がいかほどのものか分かり
ませんが)ものの、なぜか猛烈に水辺に行きたい衝動に駆られることに
なるのでしょうかね。
それとも、どうしても水を飲みたくなるのか。
上がった体温を下げたくなるとか。
…よく分かりません。

また、まだ生きている宿主から脱出する光景は、かなりの人が不快な
印象を受けるようです。確かにグロテスクです。映画「エイリアン」に
出てくる「チェストバスター」を彷彿とさせますね(見た目は違いますが)。

成虫になり、宿主の体外に出た個体は、再び寄生生活に戻ることはなく、
水中にいる成虫を素手で捕まえても、人間の体内に侵入することはまず
ありません。爪と皮膚の間から指の中に潜り込むという都市伝説もある
ようですが、その心配はないでしょう。

他の生物の脅威でもないようで、ハリガネムシ類をサワガニが捕食して
いる様子を見たこともあります。幼虫が生きたまま体内に侵入すれば、
サワガニにも寄生できましょうが、サワガニの口器で寸断された成虫は、
もはやそのサワガニの栄養となるほかないでしょう。


ハリガネムシ類は、生態や見た目から敬遠されがちな動物ですが、教材
としては面白いものだと思います。
野原で捕まえたキリギリスやハラビロカマキリからハリガネが出てくれば、
それはその個体が水辺の生物と接点を持った(捕食した)証拠になります。
食物連鎖や、水辺−野原といった場所的なつながりを中心とした生態系を
学ぶのにいいのではないかと。
かなりハリガネムシを買いかぶった発想ではありますが…。



さて、ハリガネムシの宿主として、カマキリ類が紹介されることが多く、
またおなかの膨れたカマキリを見て、ハリガネムシが寄生しているか
どうか当てるなんていう遊び?もあるようですが、実際にはカマキリ類
よりも、ヤブキリのような肉食の直翅目、それからカマドウマ類への
寄生を見ることが多いように思えます。
我が家の近所では、特にカマドウマ類が多いようです。
夜中に釣りをしていると、水辺で数頭以上のカマドウマが徘徊しつつ、
入水していく様を見ます。
そして浮かんだカマドウマを狙ったものと思しき、オオクチバスだか
ブルーギルだかのライズをよく見ます。

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梅雨ですねぇ。

ここ一週間、からっと晴れたことがありません。
山あいに住んでますからね。ふもとで曇りだな〜と
思われてるとき、我が家は雲の中です。

一日中ずっと濃霧と雨と風で、滅入ってしまいます。
パンも登山靴もすぐにカビてしまいます。

そこらじゅうに画像のような小さなマイマイsp.が
ちょろちょろしているのは面白いのですがね。
殻径4mmくらいだったかな?

それにしても陸産貝類はよく分からないですね・・・。
まともに同定したこともないですし、資料もないです。
勉強しなきゃいけないですね。

画像の個体は、多分今年になって孵化したものだと思い
ますが、しっかりカタツムリの形になってますよね。
大人も子どもも、外見の形態はほぼ同じなのですね。

植物や昆虫は、概ね成長すると形が変わりますから(植物
は子葉から始まって、葉を増やしながら大きくなるし、
昆虫も変態して翅が出てきたり、完全変態ならまったく
幼虫の面影のない成虫になる種も多いですからね)、陸産
貝類を見ていると、逆に不思議な感覚を覚えます。

小さな頃から形態の変わらない動物が一番身近にいると
いうのに。ぼくなんて頭の中身もあまり変わってないのに。
ひげが生えたりしてますが。

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