ぼくとがま…

生きものについて、ぼちぼち。

菌類等

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梅雨です。

雨です。

霧です。

じめじめ、びしゃびしゃです。

こういう季節は、キノコやカビなどの菌類、ナメクジのような陸生貝類なんかが
俄然元気になりますね。

水を得た魚ならぬ、水を得た菌類(ものすごくカビそうなイメージ)、水を得た
ナメクジ(えらくヌメヌメしそう)といったところ。

画像は粘菌の一種、マメホコリ。以前紹介したモジホコリなどと同じ、不思議な
生きものです。不定形にアメーバのように移動し、あるとき子実体をつくって
忽然と姿を消したかと思えば、妙なところでまた、突然出会う。何とも不思議。

本種はごらんのような、豆のような子実体を作ります。
で、粘菌の一派によくつけられる○○ホコリが語尾にくっついて、マメホコリ。

画像の子実体はまだ若いもので、鮮やかな赤系色をしています。成熟してくると
だんだん茶色くなってきます。茶色くなったところはまさに、豆。
ともすれば、ヤマノイモのむかごにも見えてきそうです。

また、画像のような若い子実体は、つぶすと中から赤っぽい液体が出てきます。
初めてやったときは、たいそうびっくりしましたよ。

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アミガサタケが出ていましたよ。

こんななりをしていますが、西欧では結構高級な
食材として利用されるキノコの仲間です。
日本では見た目が悪いせいか、あまり食されることは
ないようですね。

本種は山林などではあまり見る機会がなく、むしろ
公園の芝生や植え込み、人家の庭などで見つける
ことが多いです。この写真も、職場の植え込みに
生えていたところを撮ったものです。


このキノコは春先に出て来ます。

本種も含め、春キノコというのも結構あります。
ハルシメジとかキクラゲの仲間など、春先の山林で
よく(というほどでもないか…?)目にします。

とはいえ、やはりキノコ=秋というイメージが強い
ので、「春にキノコなんか出るの?」と言われること
もあります。

菌類にとって、キノコ(子実体)は胞子をばら撒くための
繁殖器官でして、維管束植物に置き換えれば、花という
ことになります。
いろんな花がいろんな季節に咲くのはご承知の通り。
そう考えると、いろんな季節にキノコが生えてきても、
別に不思議なことではありません。

維管束植物が、繁殖を成功させるために、受粉の方法や
種の散布のしかただけでなく、開花の時季も絶妙に工夫
しているのと同様に、菌類も胞子を播くタイミングを
うまく調整しているということなのでしょう。

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我が家の近くに放置されているスギの丸太の上に、変形菌の子実体が
形成されていました。

ムラサキホコリsp.ですね。肉眼で見る限り、サビムラサキホコリ
だと思われますが、きちんと同定していないのでよく分かりません。

先日七十九回目でモジホコリsp.をご紹介したところですが、
すごく大まかに言ってしまえば、本種もその仲間です。

七十九回目の写真は、生活体(餌をとったり移動したり個体サイズを
大きくしたりする、生活のベースになる形態)から、子実体(繁殖の
ために、胞子を作ってばら撒くための形態)への過渡期であったよう
ですが、今回のは完全な子実体です。

イソギンチャクのような妙な形です。

しかし粘菌というのは不思議なもので、キノコやカビは生活体である
菌糸を維持しつつ子実体を形成するのが普通ですが、粘菌は生活体を
全て子実体に作り変えてしまいます。

顕花植物に置き換えれば、前者が根や茎、葉を残しつつ花を咲かせ、
実をつけるのに対し、後者は根も茎も葉も全部花に作り変えてしまい、
(枯れた葉や茎さえ残さない)繁殖器官だけが「でんっ」とそこにある
だけになってしまうという、アクロバティックな生活スタイルです。

胞子を飛ばした後は、そこに粘菌が生活していたのかどうかも分から
ないくらい、綺麗さっぱり、忽然と姿を消してしまいます。

やっぱり変な、興味深い生きものです。

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落葉落枝の上に、やけに鮮やかな黄色の物体が。

どうもモジホコリsp.(ススホコリ?)のようですね。比較的良く見る変形菌の
仲間です。粘菌と呼んだほうがなじみがあるでしょうか。

粘菌というのも不思議な生きものです。
まず挙動が不思議です。

菌と聞くと、カビやキノコのような、植物的(静的)な生き方をするものを
思い浮かべますが、粘菌は動きます。
動きは緩慢ですが、アメーバのような不定形の塊がじわじわと動くのは、
なかなか面白いものです。

むかし、種名は不明ですが粘菌を飼育(栽培?培養?)したことがありました。
黄色でしたから、本種と同じだったかもしれません。

味付け海苔か何かのビンに粘菌の付いた腐朽木の欠片を入れて様子を見る
のですが、ビンの側面にへばりついたり、腐朽木片に戻ったり、餌として
いれた残飯に寄ってきたりと、かなり積極的に動きます。

かと思うと、急に子実体(キノコのような、胞子を放出する繁殖器官)を形成
して、やはり菌類の仲間だなぁと思ったり。


体のつくりも不思議です。
まともな神経系など無いはずなのに、全体の統制をとって餌の方へ進みます。
もっとイレギュラーな動きをしてもいいくらいの下等(という言い方は好きでは
ありませんが)生物なのに、上手く出来ているものです。

しかもそれなりに種類が多い。

南方熊楠が心奪われるのもわかるような…


そういえば以前に、粘菌が迷路を解くという実験結果が報道されていましたね。
参考:http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2000/000926/index.html

ホントに不思議な生きものです。


ちなみに、飼育している粘菌が屋内に逃げ出すと、大変なことになります。
家族の方が間違いなく激怒すると思います。気をつけましょう。

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