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 寒い冬の空気に触れたくないので、自宅のコタツにこもっている時間が長い。


 窓の外を眺めると寒々しい鋭い青い空。うつらうつらしなが本を読む。最近の僕の中でのキーワードはラピタ。海洋モンゴロイドの歴史だ。


 いろんな南の島に行くことが多いが、やはり太平洋の島々というのは、僕にとって興味が引かれる対象である。インド洋の島々より、カリブ海の島々より、太平洋の島々が好きである。


 そして太平洋をポリネシア、メラネシア、ミクロネシアで分けると、どの島々も好きだがミクロネシア、ポリネシア、メラネシアの順番で好きだ。それはどれだけ身近に感じられるか、というところがその差になっていることが多い。


 ずっとそれは個人的な好みの問題だと思っていたが、海洋モンゴロイドの歴史を見ていると、実はそうではないかもしれない。




 僕たち日本人はモンゴロイドだ。いや海洋モンゴロイドだ。日本人の成り立ちを見てみても、ぼくらの系譜は海の神にある。日本古代神の海幸彦・山幸彦の話にあるように、ぼくらは海の神と人間との混血である。兄の海幸彦に借りてなくしてしまった釣り針を探して海神の海を旅した山幸彦と、そこで出会った海神の豊玉姫との間に子供が出来、その子が大きくなり海神の玉依姫と結婚して生まれたのが神武天皇である。

 そして日本の島自体も、イザナキとイザナミが矛で海をかき混ぜたときにしたたりおちた滴により出来上がっている。

 
 そして、太平洋の島々に住む人々も海洋モンゴロイドであり、ぼくらと彼らはいわば兄弟なのである。

 紀元前3000〜4000年頃、台湾付近の民族が南へと旅を始めた。その流れはその後続き、現在で言うところのフィリピン、インドネシア、ニューギニアまで広がる。そしてそこから東へと進路を変え、ニューカレドニア、フィジー、トンガ、そしてタヒチへと辿り着く。この頃が大体紀元前1000年頃。


 そしてタヒチからは、年代は前後するが、さらに東へ向かいイースターを経て南米にたどり着くグループ、北に向かいハワイに行くグループ、南西に戻りニュージーランドに辿り着くグループに分かれる。

 移動はすべてカヌーである。そしてその移動の流れを証明するのが、ラピタ土器である。彼らの通り道には年代順に、このラピタ土器が残されていた。


 現在のところ、移動は台湾から始まったというのが有力なのだが、僕はまったく根拠のない希望なのだが、そこに沖縄も含めたいと思う。そしてその沖縄のすぐそこにある日本とその周辺国。


 すると、日本をから太平洋をつなぐ一本の、海洋モンゴロイドの海の道というべきものが見えてくる。ぼくらと太平洋の島々を結ぶ道。その道を辿って行くと、そこに住む人々がぼくらの兄弟であることに気づく。


 僕はまず第一に沖縄という文化圏が好きだ。そして、ミクロネシアが好きで、ポリネシアが好きで、次いでメラネシアが好きだ。


  それをこの海の道に照らし合わせると、彼らラピタ民族の移動に重なる。例外はメラネシアがポリネシアに先に序列していることだが、メラネシア人はぼくらを含む海洋モンゴロイドと、大陸側にその祖先を持つアボリジー系の混血であるから、やはりよりモンゴロイドの血が濃いポリネシアのほうが、僕にとっては身近に感じるようだ。



 日本はいつから海洋民族でなくなったのか。もしくは、僕が気づいていいないだけでいまでも海洋民族たるのか。僕が海を巡るのは、海洋民族である日本人、海神の血を受け継ぐ神武天皇の系譜を持つ国の民であるからなのだろうか。僕は海に潜るのは、海神の住む世界を探そうとしているのか。僕のDNAが遥か遠い記憶を揺り動かし、僕を無意識に海洋モンゴロイドの辿った道へと導いているのだろうか。次々といろんな思いが頭をよぎる。


 僕は太平洋の島々で、かつての兄弟を捜し、かつての友人を捜し、そして自分のルーツを探し求めているのかもしれない。



 写真はパラオのウリマー村で出会った親子。普段何気なくレンズを向けている彼らも、実は遠い昔、ぼくらと繋がっていたかもしれない。



うるま
 

閉じる コメント(8)

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はじめまして!うるまさんの写真とブログ、いつも拝見しています(^^)
いつも見てるだけだったのですが… 今日の内容が、私が大学で学ぼうと思っていた事の1つと一致していたのでコメントしました!
民族によって習慣とかは違うけど、その中に人間くさい、大事なコトがあるんですよね きっと。
世界には色んなヒトがいて、モノがあるから楽しいです(^^)
長くなって、すみません。またコメントしに来ます!

2009/1/16(金) 午後 8:30 [ ヒメノ ]

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日本人は単一民族と言われているが、実際は、多民族国家だと私は思う。
その根拠は大陸からの移動、海からの移動が考えられている。
海はの移動はカヌー、現在でも、海の民族はカヌーを使って大海原を偉大している。

うるまさんが沖縄の文化が好きなように、日本人は沖縄に憧れを抱いている人が多いのではないだろうか。
太陽と月、陽と陰、海の満ち引き、日本人の生活の中には今でも海洋民族の習慣は生きている。
明るい太陽、青い海、人々の笑顔、すべて、海を中心に生きている南の人々にあるもの・・。
うるまさんの身体の中にある、海洋民族のDNAが捜し求めているのかもしれない。

2009/1/16(金) 午後 8:33 [ トミー ]

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そうか〜、遠くつながっていたのですね、フィジーやトンガも。なんか、とても嬉しいです^^フィジーがとても好きなので。
って単純なコメントですみません^^;
いつか私も本を読んでみようかな。

2009/1/16(金) 午後 8:38 マキチ

いつも楽しみにしています。私は初めての海外が「ボラボラ島」でした。また、いつか行きたいと思っていますが・・・。友人が「ジープ島」にはまっています。やはり、なにか惹かれるものがあるのでしょうか?きっと、うるまさんはどちらも訪れていますよね?

2009/1/17(土) 午前 9:35 coc*oke*

うるまさん。。海洋モンゴロイドのこと考えているのですか。。。
子どもの時、海幸彦・山幸彦のお話を読んでもらったことありました。
私、冬の寒さがつらくて、手先や足先が冷たくなって、体の中のエネルギーを熱に変えることができないのは、自分の祖先が暖かいところに住んでいたからではないか。。と思ったりしたことがありました。だって、どんなに寒くても手がポカポカな人、いますよね。その遺伝子が私にはないんだと思っていました。

写真の女の子、かわいらしいです。嬉しそうですね。
きっと。。お母さんと同じように頭に布を巻いてもらって嬉しかったのかな。
ご飯を食べてハンモックでお昼寝するのでしょうね。
私も。。お布団&おこたライフを送っていて。。時々元気になって外に出てみたり。。そうしたら寒過ぎて、また冬眠しちゃったりしています。

2009/1/17(土) 午後 4:17 [ ソマリ ]

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うるまさ〜ん♪今回もなんだか嬉しくって書き込みました。このブログでイザナキとイザナミという言葉が出てくるとは!地中海文明〜中世ヨーロッパ歴史本もろもろからしばし離れ、お正月にかけて古事記を含め日本古代史を読みふけっておりました。欧米の歴史をさかのぼりながら、じゃ日本人はどこからきたのか?日本人って何?原点を見つめ直したいのでしょうね、、、南洋の島々に関係する仕事ですけど今年も遥かな記憶と出会う喜びに、不思議ですけどワクワクしています。あ、またいつかうるまさんのおすすめ本、リストUPしてください。

2009/1/19(月) 午前 11:58 [ giardinogrande ]

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ん〜とても考えさせられる内容でした。
携帯で見るこんな小さな写真にも私は目を惹かれたけど、内容を見ても共感します。
そして何故か癒される…
うるまさんのブログ、そして写真家としてのうるまさんを知ったのも、失礼な話、2、3日前。
でも、多分…うるまさんが撮ってる写真は見ていたのかもしれませんね!

私も自分のルーツというか奥深いDNAの事を感じます。
今は地元に帰ってきましたが、地元を離れていた時も海の近い、実家へ海を見に帰ってました!

私は海が切り放せない事を実感してます!
そして、先祖を知るなかで、奄美大島に辿り着きましたが、その前は不明です。しかし、私の中には日本ではない南国の血が流れているのを感じています。
そして、アジアの物に自然と惹かれます。
どこからどう人が流れていったのを知りたいと思っています。

ちょっと長くなりましたが、うるまさんの書かれていたものに共感してつい長くなりました(^_^;)

2009/2/20(金) 午前 11:10 [ なお ]

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うるまさん、お久しぶりです。
パラオのウエスギですー。
今、僕も丁度、ラピタについて色々調べていた所なんですよ。そしたらこのブログに行き当たりました。
パラオでもラピタ式土器が発見されていて、ラピタ人が住んでいたと思われる洞窟にツアーで行くこともあるんですよ。
今度来たときにはご案内しますね〜。

2010/2/2(火) 午前 10:01 [ kam**ichi*pala* ]

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